途上国でほぼ共通に見られる問題の一つは、「貧困の連鎖」です。教育を受けていない貧しい両親の子どもは、自分も教育を受けることができず、良い仕事には就けない。したがって、さらにその子どもも教育を受けることができず、良い仕事に就けない.... この悪循環からなかなか脱することが出来ないのです。
この連鎖を断ち切るためには教育が重要であることは明らかです。優秀な子どもたちに奨学金を出すのが一つの方法です。しかし、奨学金を一々渡すのはもう面倒臭い! そう考えた若きビジネス成功者James Clark氏とPDAが共同で、学校を作ってしまいました。Lamplaimat Pattana小学校と付属幼稚園、2003年3月のことです。
現在この小学校には、近隣から抽選で選ばれた240人が学びます。先生の数は19人、つまり生徒12人に先生が一人という贅沢さです。年間一人当たり4000バーツの経費がかかるそうですが、実際には授業料は無料です。なにせ、貧困家庭の子どもたちが対象なのですから。
学校に行って驚きました。新しいせいもあって、実に美しく、カラフルな外観です。中に入ると... 建物の中は吹き抜けのパティオになっていて、そこには鮮やかな熱帯植物が... まるでリゾートホテルのロビーのようです。本当は写真でお見せしたいところですが、今回、大変おマヌケなことに途中でカメラをなくしてしまったので(;_;)写真がありません...
それにしても、伝統的な織物を使ったお揃いのユニフォームを着た子どもたちの、楽しそうなこと、可愛いこと... 学校に来ることが本当に楽しくてしかたなさそうです。まぁこんな素敵な学校ですから、その気持ちも当然ですが。僕もこんな学校に通えたらさぞかし楽しかったろうなと思います(笑)。
素晴らしいのは設備だけではありません。授業内容も独特で、教科書ではなく、実際の経験を重視しています。みんなで給食で食べる野菜を作ったり、動物をかったりして、最後はもちろん調理もします。もちろん男の子も料理に参加しますし、裁縫だってするのです。一日の最初がハグで始まるというのも素晴らしいと思いました。
先生も人数が多いだけでなく、なんと100倍の倍率をくぐり抜け、授業のやり方を実地でテストして選ばれた、優秀でやる気のある方々ばかりだそうです。なんだかすべてが信じられない話ばかりです。いろんな話を聞いているうちに、狐につままれたような気分になってきました(笑)
こんな学校ですから、タイ国内だけでなく、海外の調査団が国際的に見てきわめて高いレベルの教育が行われていると評価しているのも納得できます。「貧しい子どもたちが学校に行けるようだから、最低限のレベルでも幸せ。」ではなく、地方の貧しい子どもたちに最高の教育を与えるモデル校になることを目指しているのです。
学校が素晴らしいのはもちろんですが、この発想が実に豊かだと思いませんか? この学校に通うのは難しい試験をパスした子どもたちではなく、抽選で選ばれた子どもたちです。当然一人ひとりの能力は様々でしょうが、ここに通った子どもたちは皆がそれぞれの能力を100%に引き出され、ここからきっと将来のタイを背負うリーダーが輩出されるに違いありません。
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2008年07月25日
2008年07月24日
子どもは海外留学中
すみません、またちょっと間が明いてしまいました。今日タイから帰国したのですが、今回はとても充実したというか、かなり強行軍のスケジュールで、なおかつ僕は出発前に提出できなかった原稿を書きながらで(^^;)、かなりハードな出張となりました。そんなわけでインターネットにつなげる環境になってからもサスラボは更新できず...ゴメンナサイ。で、今日は帰国するなり夜まで仕事がフル回転... うーん、なんでこうなってしまうのか...(;_;)
さて、そんな話はともかく、今回タイでお会いしたご婦人のことをお話ししたいと思います。なかなか渋い柄のシルクの服を着た恰幅の良い女性が曰く、「3人の子どものうち、一番上はイギリスに留学して博士号を取ったの。二番目はアメリカに留学中、一番下はバンコクの大学でホテル経営を勉強しているわ。」
へー、タイもお金持ちは優雅な暮らしをしているんだなぁ。このセリフを聞いて、あなたはそう思いませんでしたか?
でも実はこれ、バンコクのお金持ちのご婦人から聞いた話ではなく、タイでも最も貧しいと言われる東北部で、農家のおばさんから聞いた話なのです! なんでこんなことが可能なのかと言うと...
もともとこの村も非常に貧しかったのですが、そうした村を支援するために前回紹介したPDAでは、村落開発計画(Village Development Partnership)という活動をしています。その活動の目標の一つが、村人たちが農業以外の副収入を得るということです。
いろいろなやり方があるのですが、この村では「主婦」の女性たち16人を集めて自治組織を作ってもらい、彼女たちが新しい仕事を作ることを支援したのです。この村の女性たちが選んだのは、昔から伝わる絹織物です。
彼女たちは絹織物の技術は持っているのですが、それを売るルートや、お客さんがどのようなデザインを好むかはわかりません。そこに企業の出番があります。企業は販路を開拓し、マーケティングを手伝い、どのようなデザインのものを作り、それをどう流通させればいいかを指導したのです。お金よりも、知恵で支援したのです。
その結果、今ではこのグループの女性たちは毎月3500バーツの副収入を得られるようになったそうです。日本円にすれば1万円強に過ぎませんが、主な収入である農業でもその程度の収入にしかなりませんから、これは大変なことです。今では、この村の75人もの女性がグループに参加しています。
単にお金を寄付したのではなく、仕事を一緒になって作ったことにより、持続可能な支援、持続可能な生活が実現できたのです。開発途上の地域でとても力を発揮する方法ですが、考えてみたらこのやり方、産業がなくて困っている日本の地方でも応用できそうではありませんか?
ご訪問いただき、ありがとうございます。
引き続き応援よろしくお願いします〜
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さて、そんな話はともかく、今回タイでお会いしたご婦人のことをお話ししたいと思います。なかなか渋い柄のシルクの服を着た恰幅の良い女性が曰く、「3人の子どものうち、一番上はイギリスに留学して博士号を取ったの。二番目はアメリカに留学中、一番下はバンコクの大学でホテル経営を勉強しているわ。」
へー、タイもお金持ちは優雅な暮らしをしているんだなぁ。このセリフを聞いて、あなたはそう思いませんでしたか?
でも実はこれ、バンコクのお金持ちのご婦人から聞いた話ではなく、タイでも最も貧しいと言われる東北部で、農家のおばさんから聞いた話なのです! なんでこんなことが可能なのかと言うと...
もともとこの村も非常に貧しかったのですが、そうした村を支援するために前回紹介したPDAでは、村落開発計画(Village Development Partnership)という活動をしています。その活動の目標の一つが、村人たちが農業以外の副収入を得るということです。
いろいろなやり方があるのですが、この村では「主婦」の女性たち16人を集めて自治組織を作ってもらい、彼女たちが新しい仕事を作ることを支援したのです。この村の女性たちが選んだのは、昔から伝わる絹織物です。
彼女たちは絹織物の技術は持っているのですが、それを売るルートや、お客さんがどのようなデザインを好むかはわかりません。そこに企業の出番があります。企業は販路を開拓し、マーケティングを手伝い、どのようなデザインのものを作り、それをどう流通させればいいかを指導したのです。お金よりも、知恵で支援したのです。
その結果、今ではこのグループの女性たちは毎月3500バーツの副収入を得られるようになったそうです。日本円にすれば1万円強に過ぎませんが、主な収入である農業でもその程度の収入にしかなりませんから、これは大変なことです。今では、この村の75人もの女性がグループに参加しています。
単にお金を寄付したのではなく、仕事を一緒になって作ったことにより、持続可能な支援、持続可能な生活が実現できたのです。開発途上の地域でとても力を発揮する方法ですが、考えてみたらこのやり方、産業がなくて困っている日本の地方でも応用できそうではありませんか?
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2008年07月21日
タイの東北地方へ
月曜日の夜にバンコクに戻って来て、ようやくインターネットが使えるようになりました。以下は土曜日に書いた記事です。
〜〜〜
今日(7月19日)は5時起きして朝9時成田発のフライトでタイへ。これから数日間、タイ東北部でPDA(Population & Community Development Association)のプログラムを実地で視察するのが目的です。
PDAのことは以前に何度かサスラボでも紹介しましたが(「PDA タイ企業のCSRの火付け役」参照)、1974年創立の、おそらくタイで最大のNGOで、当初から企業と協働しながら地域開発をしています。その活動内容は実に多岐に渡り、質的にも非常に素晴らしいものです。僕も今まで何度もその話を聞いて魅了されていたのですが、今回はその活動現場に日本のCSRへ影響力が大きいKさんとTさんをお連れし、実際にその活動内容を見てみようというものです。
タイでは特に東北部が貧しく、社会開発も遅れていると言われているのですが、その東北部に位置するNakhon Ratchsima県にあるNang Rong地区で、昨年からPDAの最新かつもっとも重要なプロジェクトが始まっているのです。
空港でPDAのスタッフと落ち合い、そのまま車でNang Rong地区へ移動しました。道はきわめてよく整備されており(それがいいのか悪いのか、微妙なところではありるのですが)、予定よりやや早く4時間ほどで到着です。実は今晩泊まるこのローカルリゾートも、PDAが経営しています。宿泊やレストランでの収入を、PDAの活動の原資にしているのです。
そんなわけで今日は家を出てから宿泊場所まで14時間かけての大移動、それだけでほとんど終わってしまいました。夕食のときに今回同行して案内をしてくれるPDAのNさんが、PDAの活動の内容をブリーフィングしてくれました。
村人に苗を提供し、それを植林して育ててくれたらお金を支払う。そのお金を原資にして自分たちの銀行を作り、その銀行がマイクロファイナンスをする。貧しい人に金品を施すのではなく、彼らが自分たちの力で生きていくことができるように、力と、自信と、仕組みを一緒に作っていくというのが、PDAの基本的なやり方です。
こんなことも、こんなことも、こんなこともやっています。Nさんが楽しそうに説明してくれる活動の数々に、こちらはただ圧倒されるばかりです。しかし、こうやって社会を変えたり、作っていくことが出来るのだという事例は、僕たちにも大きな勇気を与えてくれます。
今日のブリーフィングを聞いただけでもわざわざここまで来て良かったと思いますが、明日からはその実際の現場を見て廻るので、本当に楽しみです。
※「リゾート」の簡素な部屋にはインターネットどころか電話もないので、この記事は後からの投稿としました。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
クリックお待ちしています〜
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今日(7月19日)は5時起きして朝9時成田発のフライトでタイへ。これから数日間、タイ東北部でPDA(Population & Community Development Association)のプログラムを実地で視察するのが目的です。
PDAのことは以前に何度かサスラボでも紹介しましたが(「PDA タイ企業のCSRの火付け役」参照)、1974年創立の、おそらくタイで最大のNGOで、当初から企業と協働しながら地域開発をしています。その活動内容は実に多岐に渡り、質的にも非常に素晴らしいものです。僕も今まで何度もその話を聞いて魅了されていたのですが、今回はその活動現場に日本のCSRへ影響力が大きいKさんとTさんをお連れし、実際にその活動内容を見てみようというものです。
タイでは特に東北部が貧しく、社会開発も遅れていると言われているのですが、その東北部に位置するNakhon Ratchsima県にあるNang Rong地区で、昨年からPDAの最新かつもっとも重要なプロジェクトが始まっているのです。
空港でPDAのスタッフと落ち合い、そのまま車でNang Rong地区へ移動しました。道はきわめてよく整備されており(それがいいのか悪いのか、微妙なところではありるのですが)、予定よりやや早く4時間ほどで到着です。実は今晩泊まるこのローカルリゾートも、PDAが経営しています。宿泊やレストランでの収入を、PDAの活動の原資にしているのです。
そんなわけで今日は家を出てから宿泊場所まで14時間かけての大移動、それだけでほとんど終わってしまいました。夕食のときに今回同行して案内をしてくれるPDAのNさんが、PDAの活動の内容をブリーフィングしてくれました。
村人に苗を提供し、それを植林して育ててくれたらお金を支払う。そのお金を原資にして自分たちの銀行を作り、その銀行がマイクロファイナンスをする。貧しい人に金品を施すのではなく、彼らが自分たちの力で生きていくことができるように、力と、自信と、仕組みを一緒に作っていくというのが、PDAの基本的なやり方です。
こんなことも、こんなことも、こんなこともやっています。Nさんが楽しそうに説明してくれる活動の数々に、こちらはただ圧倒されるばかりです。しかし、こうやって社会を変えたり、作っていくことが出来るのだという事例は、僕たちにも大きな勇気を与えてくれます。
今日のブリーフィングを聞いただけでもわざわざここまで来て良かったと思いますが、明日からはその実際の現場を見て廻るので、本当に楽しみです。
※「リゾート」の簡素な部屋にはインターネットどころか電話もないので、この記事は後からの投稿としました。
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2008年07月18日
水には流せない話
今年は春に出版された「みずものがたり―水をめぐる7の話
」をお手伝いしたせいか、水関係のお話をするように依頼される機会が増えています。(「今年は水」もご参照ください。)
もちろん水は、持続可能性を考える上で非常に重要な資源ですので、僕としても関われるのは嬉しいことです。人間だけでなくあらゆる生物にとって必要不可欠な資源ですので、生物多様性とも非常に関わりがあります。そして、水を巡る紛争や不公正など、社会の持続可能性とも大いに関係があるのです。
例えばどんな問題があるかについて、来週25日に和歌山市でお話しをする内容について、ホンのさわりをご紹介しましょう。
日本は長らく「水と安全はタダ」の稀有な国でしたが、これも最近ではかなり危うくなって来ました。どのぐらい危ないかというと... もっとお聞きになりたいという方は、ぜひ和歌山へどうぞ!(笑) お申し込みなど詳細はこちらです↓
■「日本水道協会関西地方支部総会ウォーターワークスセッション2008」(和歌山市水道局)
和歌山はちょっと遠くて、という方は、以下の記事をどうぞ。
そうそう、22日の大暑からは、「打ち水大作戦2008」もスタートしますね。残り水の再利用で気候変動防止に協力できるのですから、実行しない手はありませんよね。

写真:「打ち水大作戦2008」公式ポスター
今日も読んでくださって、ありがとうございます!
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もちろん水は、持続可能性を考える上で非常に重要な資源ですので、僕としても関われるのは嬉しいことです。人間だけでなくあらゆる生物にとって必要不可欠な資源ですので、生物多様性とも非常に関わりがあります。そして、水を巡る紛争や不公正など、社会の持続可能性とも大いに関係があるのです。
例えばどんな問題があるかについて、来週25日に和歌山市でお話しをする内容について、ホンのさわりをご紹介しましょう。
世界では...本当に深刻な状況で、とても「水に流せる」ような話でありません。
・12億人が安全な飲料水を確保できない
・水が原因で、毎年500〜1,000万人が死亡
・途上国における病気の80%の原因は汚水
・水が原因とされる病気で、子供たちが8秒に一人ずつ死亡
・2025年には18億人が極端な水不足に
・サウジアラビアの地下水は、今のペースでは2040年までに完全に枯渇
日本は長らく「水と安全はタダ」の稀有な国でしたが、これも最近ではかなり危うくなって来ました。どのぐらい危ないかというと... もっとお聞きになりたいという方は、ぜひ和歌山へどうぞ!(笑) お申し込みなど詳細はこちらです↓
■「日本水道協会関西地方支部総会ウォーターワークスセッション2008」(和歌山市水道局)
和歌山はちょっと遠くて、という方は、以下の記事をどうぞ。
そうそう、22日の大暑からは、「打ち水大作戦2008」もスタートしますね。残り水の再利用で気候変動防止に協力できるのですから、実行しない手はありませんよね。

写真:「打ち水大作戦2008」公式ポスター
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2008年07月17日
海外企業のCSRを知る
CSRの内容ややり方は、国によって、地域によって違います。もちろん、会社によっても異なります。
海外では非常にユニークな活動をしたり、戦略的なやり方でCSRを展開している企業も多いのですが、日本にいるとどうもその情報は伝わって来にくいようです。日本企業とは随分と違った進め方をしているところもあって、おもしろいのですが...
とそのような状況をなとか変えたいと思い、僕も運営委員としてお手伝いしているサステナビリティ日本フォーラムでは、今月の勉強会で「海外CSRベストプラクティス」と題して、日本サムスンとマイクロソフトのご担当者の方にお話をいただくことになりました。
実は僕も韓国企業のCSRについてはほとんど知らないので非常に楽しみにしています。マイクロソフトは世界中で統一された方針を持ち、それを国ごとにきわめて戦略的にカスタマイズして活動をしています。
両社とも、日本企業とは一味違ったCSRが期待できますね。この機会にぜひ、海外企業のCSRに直接触れてみませんか?
なお、僕は今回の勉強会は司会としてお手伝いをさせていただくことになっています。ご参加なさった方は、どうぞお気軽にお声をおかけください(笑) お待ちしてます。
会員以外の方は参加費がかなり高いですよね(^^;) だったら、この際にご入会なさってはいかがですか?(<宣伝しろと事務局からの圧力が...(笑))
今日もお立ちよりいただき、ありがとうございました。
クリックよろしくお願いします!
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海外では非常にユニークな活動をしたり、戦略的なやり方でCSRを展開している企業も多いのですが、日本にいるとどうもその情報は伝わって来にくいようです。日本企業とは随分と違った進め方をしているところもあって、おもしろいのですが...
とそのような状況をなとか変えたいと思い、僕も運営委員としてお手伝いしているサステナビリティ日本フォーラムでは、今月の勉強会で「海外CSRベストプラクティス」と題して、日本サムスンとマイクロソフトのご担当者の方にお話をいただくことになりました。
実は僕も韓国企業のCSRについてはほとんど知らないので非常に楽しみにしています。マイクロソフトは世界中で統一された方針を持ち、それを国ごとにきわめて戦略的にカスタマイズして活動をしています。
両社とも、日本企業とは一味違ったCSRが期待できますね。この機会にぜひ、海外企業のCSRに直接触れてみませんか?
なお、僕は今回の勉強会は司会としてお手伝いをさせていただくことになっています。ご参加なさった方は、どうぞお気軽にお声をおかけください(笑) お待ちしてます。
サステナビリティ日本フォーラム
シリーズ勉強会「グローバル視点と日本のCSR」
第4回 7月28日「海外CSRベストプラクティス」
企業がCSR課題を決定する際に重要な視点であるマテリアリティ。日本国内ですすんでいるCSR活動と、国際社会で注目されているCSR課題の優先順位には若干違いがあるようです。今年のシリーズ勉強会では、国際的に注目されている視点を中心に国内外の取り組み事例をご紹介いたします。
第4回 7月28日「海外CSRベストプラクティス」
時 間:15:30-18:30(15:00受付開始)
場 所:あいおい損害保険(株)新宿ビル3F会議室内
定 員:50名(会員優先)
参加費:法人会員様2名/個人会員様1名まで無料/一般10,000円/1回につき
講演1 日本サムスン株式会社
戦略企画室 チーム長 部長 難波健一様
講演2 マイクロソフト株式会社
社長室 企業市民活動担当 担当部長 竹原正篤様
※お申し込み、詳細はこちら
http://www.sustainability-fj.org/seminar/2008/20080408.php
会員以外の方は参加費がかなり高いですよね(^^;) だったら、この際にご入会なさってはいかがですか?(<宣伝しろと事務局からの圧力が...(笑))
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2008年07月16日
いつになったら気がつくのか?
このことろなるべくグッドニュースを紹介しようと努めてきましたが... これはやはりお知らせしないわけにはいかないでしょう。
一体、いつになったら私たちのリーダーは、いえ私たちは気がつくのでしょうか?
南極の氷が溶け、棚氷が次々に海面に滑り出してから? そこまで見て、確認しなければ気がすまないのでしょうか?
たぶん、それでもまだ本気にならないのではないかという気もしてきました。南極では真冬に棚氷が分離し、北極では夏の間に氷がなくなり、その結果、自分の住む町も大変な自然災害に見舞われる。結局、自分のお尻に火がつかないと、私たちは本気になれないのかもしれません。
《関連記事》
■「崩壊続く、南極の巨大棚氷」(Wired Vision、2008年3月27日)
さて、こんなニュースで少しは暑さも凌ぎやすくなったでしょうか? 本当は、そんな性質の悪い冗談を言っている余裕だってないのですが...
#この辺で気候変動についてもう一度きちんと復習しておきたいと思った方へ。環境省のパンフレットが改訂になりました。この機会にぜひご一読ください。
■パンフレット「STOP THE温暖化2008」(環境省)
今日も読んでくださって、ありがとうございます!
今日の記事は役に立ちましたか?
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一体、いつになったら私たちのリーダーは、いえ私たちは気がつくのでしょうか?
南極の氷が溶け、棚氷が次々に海面に滑り出してから? そこまで見て、確認しなければ気がすまないのでしょうか?
たぶん、それでもまだ本気にならないのではないかという気もしてきました。南極では真冬に棚氷が分離し、北極では夏の間に氷がなくなり、その結果、自分の住む町も大変な自然災害に見舞われる。結局、自分のお尻に火がつかないと、私たちは本気になれないのかもしれません。
《関連記事》
■「崩壊続く、南極の巨大棚氷」(Wired Vision、2008年3月27日)
さて、こんなニュースで少しは暑さも凌ぎやすくなったでしょうか? 本当は、そんな性質の悪い冗談を言っている余裕だってないのですが...
#この辺で気候変動についてもう一度きちんと復習しておきたいと思った方へ。環境省のパンフレットが改訂になりました。この機会にぜひご一読ください。
■パンフレット「STOP THE温暖化2008」(環境省)
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2008年07月15日
「つながり」を「仕立て直す」
昨日、「自分のためのエコロジー (ちくまプリマー新書)
」という本の中で紹介されていた考えとして、「自分が思っていることは他人も思っている。他人が思っていることは自分も思っている。」というのをご紹介しましたが、家に戻って原文にあたってみると、正確には「自分の思いは他人の思い」「他人の思いは自分の思い」でした。内容的にはそれほど違ってはいないと思いますが、人間の記憶は曖昧なものですね(^^;)
閑話休題。この本がおもしろかったのは、この「みんなの思いはつながっている」という部分だけではありません。むしろメインは「もうエアコンはいらない」という発想の方です。
今日みたいにクラクラするような暑さの日に、「もうエアコンはいらない」なて、なんかすごく魅力的じゃありませんか? でも、これは真夏の都会に現れた蜃気楼ではないのです。発想の転換と、それを実現するための、とてもシンプルで、それでいてとても説得力と実現性が高い方法論なのです。
暑い夏を涼しく過ごそうとするために、私たちはエアコンを使います。しかし、部屋が屋外からガンガン熱せられていたら、そんなことをしてもなかなか追いつかないし、エアコンに依存しっぱなしになってしまいます。
だったら、断熱性能を上げればと思うのですが、それでも家自体がガンガン熱せられていたら... 効果は薄そうですよね。
であれば、家自身が熱せられないようにしよう、という発想なのです。そんなことが出来るのか? いや、実は結構簡単にできるのですよ。
例えば、葦簀(よしず)。マンションなどで、窓だけを覆ったのではダメなのだそうです。そうではなくて、ベランダ全体を葦簀で多い、ベランダ全体を覆ってしまう。それがポイントなのだそうです。そうすればベランダが熱くならないので、ベランダの熱で部屋の中が熱せられることもないというわけです。
これが葦簀や簾ではなくて、緑のカーテンだったら最高です。植物は葉っぱから蒸散してくれますので、その気化熱でさらに気温が下がるのです。これを読んでニガウリでも育てたくなりましたが、今年の夏にはちょっと遅過ぎたようです。残念。この夏は、まずは簾でしのいでみましょう。
こんな例に始まって、とてもわかりやすく、どうしたら快適にくらせるか、環境に配慮できるか、目から鱗の話が展開されていきます。ちょっと前の本ですが、もしまだお読みになっていない方には、是非ともお読みいただきたい、この夏イチ押しの課題図書です(笑) 薄いですし、読みやすい文章ですので、さらっと読めますしね。
で、著者の甲斐さんがおっしゃるには、「『エコロジー』とは『つながり』を活かすこと」、「自然という大きな環境と私たちの身体とがつながっていることが感じられたときに、私たちは『気持ちいい』と感じる」のだと。なるほど、です。
だから、室内の温度を室内でコントロールしようとするのではなく、室内の環境を家の外の環境につなげ、家の周囲の環境をお隣の環境とつなげ、その環境を地域とつなげ... そういうつながりの再生をしていくことが、自分たちの気持ちの良さ、快適さにつながるはずだということなのです。
僕たちはその正反対を、小さく、小さく分けていき、囲みこんでいき、そこだけを無理やり力づくでコントロールしようとしていませんか? 道理で、快適とは程遠いわけです。
今日は滋賀で生物多様性のことをお話ししたり、お集まりの皆さんと議論をしたりしてきたのですが、生物多様性の話もまったく同じことだと思います。
本当は私たちは生物多様性というか、生きものの世界とつながって生きているのに、つながってしか生きていけないのに、近代的なやり方はそれをどんどん絶ち切って来たのですね。これは他の生きものたちにとってだけではなく、私たちにとっても快適で安全なわけがありません。
それをもう一度見直して、生きものたちと私たち、あるいは私たちの生活、私たちの仕事(事業)との関係をどうつなげていくか。それが生物多様性の保全なのではないかと思いました。
ただそれは、昔のやり方を復活させるという単純な話ではありません。それは無理な話です。江戸時代の生活には戻れないのですから。
そうではなくて、生きものたちとの関係をもう一度今風に「仕立て直す」こと。そのことを、丁寧に、しっかりとやっていくこと。それが必要なんだなと感じました。どれだけ強く、そして今の私たちに合ったつながりに仕立て直すことができるか。そう考えると、生物多様性を保全することも、環境問題を解決することも、とても前向きで楽しいチャレンジに感じられてきますね。そんなことを、琵琶湖の葦原を見ながら考えました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
サスラボも、皆さんとのつながりを活かすべく頑張ります(笑)
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閑話休題。この本がおもしろかったのは、この「みんなの思いはつながっている」という部分だけではありません。むしろメインは「もうエアコンはいらない」という発想の方です。
今日みたいにクラクラするような暑さの日に、「もうエアコンはいらない」なて、なんかすごく魅力的じゃありませんか? でも、これは真夏の都会に現れた蜃気楼ではないのです。発想の転換と、それを実現するための、とてもシンプルで、それでいてとても説得力と実現性が高い方法論なのです。
暑い夏を涼しく過ごそうとするために、私たちはエアコンを使います。しかし、部屋が屋外からガンガン熱せられていたら、そんなことをしてもなかなか追いつかないし、エアコンに依存しっぱなしになってしまいます。
だったら、断熱性能を上げればと思うのですが、それでも家自体がガンガン熱せられていたら... 効果は薄そうですよね。
であれば、家自身が熱せられないようにしよう、という発想なのです。そんなことが出来るのか? いや、実は結構簡単にできるのですよ。
例えば、葦簀(よしず)。マンションなどで、窓だけを覆ったのではダメなのだそうです。そうではなくて、ベランダ全体を葦簀で多い、ベランダ全体を覆ってしまう。それがポイントなのだそうです。そうすればベランダが熱くならないので、ベランダの熱で部屋の中が熱せられることもないというわけです。
これが葦簀や簾ではなくて、緑のカーテンだったら最高です。植物は葉っぱから蒸散してくれますので、その気化熱でさらに気温が下がるのです。これを読んでニガウリでも育てたくなりましたが、今年の夏にはちょっと遅過ぎたようです。残念。この夏は、まずは簾でしのいでみましょう。
こんな例に始まって、とてもわかりやすく、どうしたら快適にくらせるか、環境に配慮できるか、目から鱗の話が展開されていきます。ちょっと前の本ですが、もしまだお読みになっていない方には、是非ともお読みいただきたい、この夏イチ押しの課題図書です(笑) 薄いですし、読みやすい文章ですので、さらっと読めますしね。
で、著者の甲斐さんがおっしゃるには、「『エコロジー』とは『つながり』を活かすこと」、「自然という大きな環境と私たちの身体とがつながっていることが感じられたときに、私たちは『気持ちいい』と感じる」のだと。なるほど、です。
だから、室内の温度を室内でコントロールしようとするのではなく、室内の環境を家の外の環境につなげ、家の周囲の環境をお隣の環境とつなげ、その環境を地域とつなげ... そういうつながりの再生をしていくことが、自分たちの気持ちの良さ、快適さにつながるはずだということなのです。
僕たちはその正反対を、小さく、小さく分けていき、囲みこんでいき、そこだけを無理やり力づくでコントロールしようとしていませんか? 道理で、快適とは程遠いわけです。
今日は滋賀で生物多様性のことをお話ししたり、お集まりの皆さんと議論をしたりしてきたのですが、生物多様性の話もまったく同じことだと思います。
本当は私たちは生物多様性というか、生きものの世界とつながって生きているのに、つながってしか生きていけないのに、近代的なやり方はそれをどんどん絶ち切って来たのですね。これは他の生きものたちにとってだけではなく、私たちにとっても快適で安全なわけがありません。
それをもう一度見直して、生きものたちと私たち、あるいは私たちの生活、私たちの仕事(事業)との関係をどうつなげていくか。それが生物多様性の保全なのではないかと思いました。
ただそれは、昔のやり方を復活させるという単純な話ではありません。それは無理な話です。江戸時代の生活には戻れないのですから。
そうではなくて、生きものたちとの関係をもう一度今風に「仕立て直す」こと。そのことを、丁寧に、しっかりとやっていくこと。それが必要なんだなと感じました。どれだけ強く、そして今の私たちに合ったつながりに仕立て直すことができるか。そう考えると、生物多様性を保全することも、環境問題を解決することも、とても前向きで楽しいチャレンジに感じられてきますね。そんなことを、琵琶湖の葦原を見ながら考えました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
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