2009年07月04日

エコな風景

 パリでの会議がようやく終わりました。これからゆっくり一休みなのですが、その前にちょっとパリのエコな街中のレポートです。

 今回目立ったのは、この自動車。日本でも一応走っているはずですが、パリではとにかく目立ちます。その名もSmart。二人乗りのハッチバックなので、とにかく小さい。フルサイズセダンの半分ぐらいの大きさです。ただ小さいわりには質感は良くて、剛性もありそうです。日本の軽自動車よりは頑丈そうです。もともとパリは小型自動車が多いと思いますが、今回は特にこのsmartが目立ちました。
smart.jpg

 そしてこちらはVelib'。自由な自転車という意味だそうですが、ようは街中で自由に貸し借り(乗り捨て)ができるレンタサイクルです。ちょうど今から2年間に導入されたものです。最初に1ユーロを払って、30分以内に返せば無料。ただ、実際には乗り場にいっても見当たらないことや、せっかく探しても壊れていることも多いそうで、まだ完全に軌道に乗っているというほどではないようです。
《参考リンク》
■「Velib'に乗ってパリを走ろう!」(ふらんすノート)
■「Velib'公式サイト」(フランス語)
velib.jpg

 最後の写真は、街中にある回収ステーションです。高さは2mぐらいあってかなり巨大です。強化プラスチックのような素材で出来ているのですが、色と質感が、パリのシックな街並みにはちょっと似合っていないのが残念な気がします...
dustbin.jpg

 というわけで、パリで見かけたエコな取り組みでした。

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posted by あだなお。 at 07:21| 東京 雨| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月02日

パリに来ました

 昨日7月1日からパリに出張です。昨夜10時に成田を出て、パリには朝4時過ぎに着くという無茶苦茶なスケジュールです。

 本当は成田発を2時間ぐらい遅くすればいいのですが、ご存じのように成田は夜11時を過ぎると、たとえ1分オーバーでも出発できなくなってしまいます。そのため、どう頑張ってもこんなスケジュールになってしまうのだそうです。世界中のハブは今や24時間営業が当り前なのに、成田は夜8時を過ぎるともう閑散としていました。こんなんで日本は大丈夫か?という気がします(^^;)

 で、4時に着いてからがまた大変です。地下鉄やバスもまだ動いていないので、まずはタクシーでホテルへ。当然まだチェックインの時間ではないのですが、しかも今日は満室ということもあって、荷物だけ預けて会議の会場へ移動。

 会場に着いても、そちらも早すぎてまだレストランは開いておらず(^^;)、ロビーでしばらく時間をつぶす羽目に... その後朝9時から休憩も含めると9時間の会議。レセプションを終えてホテルに戻ると、外はまだ明るいのですが、既に午後10時過ぎ(^^;) というわけで、いやはや長い一日でした。

 昨日参加した会議は、BBOP(Business and Biodiverity Offset Programme)といって、企業活動が生物多様性に与える影響を差し引きゼロにするためのオフセットの仕組みについてのものです。

 まだ日本から参加する企業はいないのですが、欧米のいくつかの国々を中心に、既にかなり仕組み作りが進んでいます。細かいところはまだ詰める余地もたくさんあるのですが、次々に新しいアイディアも出されていて、どんどん進展しそうな勢いです。

 来年のCOP10に向けて日本でもオフセットの事例をと期待する声もありましたが、さてどうなることでしょうか?

 今日は、これからまた別の会議です。

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posted by あだなお。 at 16:54| 東京 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月30日

グリーンは動詞

 企業が環境に熱心になってきたのはいいのですが、逆に「これってどうよ?」と思うようなグリーンウォッシュ紛いの広告も増えてきました。残念なことです。(グリーンウォッシュについては、「グリーンウォッシュにご用心」、「グリーンウォッシュ!?」を参照)

 でも、「部分的には環境に良いわけだし、やらないよりはマシでしょ?」という意見もあるかと思います。最初からあまり完璧を求めて参入障壁を高くしてしまうのもせっかくのやる気をそぐようですし... 難しいですよね。

 さらに過激なことをおっしゃる方は、「いや、完全に環境にイイことなんて有り得ない。どんなものだって、いい面もあれば、悪い面もあるんだ」と。確かにその通りです。総合的に、あらゆる面で改良するというのはなかなか出来ませんからね。

 「じゃあ、一体どうしたらいいんだ!」と叫びたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方に良いヒントがあります。

 今読んでいる(正確にはAudio Bookで聴いているですが...)"Ecological Intelligence: How Knowing the Hidden Impacts of What We Buy Can Change Everything"の中にあった言葉なのですが、「グリーンはプロセスで、状態ではない。グリーンは動詞として使っても良いが、形容詞として使ってはいけない」という意味のことが書いてありました。

 つまり、これまで環境負荷が高かったものを「グリーン化する(より環境負荷をへらす)」ことはできるし、そう言うことは問題ないけれど、この製品は「グリーン(環境に悪影響がない)が」と言うことは正確ではないだろうということです。

 なるほどです。日本語でも、「環境に良い」とか、「地球に優しい」と、形容詞で使ってあったら、ちょっと眉に唾をつけた方がいいかもしれません。逆に「環境負荷を低くしました」と言っている場合には、わりと正直なのだと思います。もちろん、何の点において、どのぐらい環境負荷が削減できたのか、ということはきちんとチェックする必要があります。

 「グリーンは状態ではない。形容詞として使うな」 覚えておくと良さそうです。

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2009年06月29日

捨てられる530万円

 もう一週間も前になってしまいましたが、セブンイレブンが販売期限間近な弁当の「見切り販売(値引販売)」をした加盟店に値引をしないように強制していたことについて、公正取引委員会が独占禁止法違反(不公正な取引方法)で排除命令を出しました。
 しかし、命令は、見切り販売しないで捨てることになる弁当などが、1店舗あたり年間約530万円(調査した約1100店の平均額)に達している現状も指摘。今後、加盟店側が値引き販売できるようにするための具体的な方法を示した資料(マニュアル)を作ることを求めるなど、加盟店側に立った認定をした。
 (中略)
 公取委の命令によると、同社は加盟店に対して、弁当やおにぎり、総菜など鮮度が低下しやすい「デイリー品」を本部が推奨する価格で販売するよう指導。デイリー品の廃棄による損失を減らすため販売期限の迫った商品を値引きする「見切り販売」をした加盟34店に対し、本部側の担当者らが「契約違反だ」「このままでは契約の更新ができない」などと言い、見切り販売を制限したとされる。
出典:「セブンイレブンに排除命令 公取委、値引き制限「不当」」(朝日新聞、2009年6月23日)

 その後、セブンイレブン側は「売れ残った弁当やおにぎりなどを廃棄する場合、現在は加盟店の全額負担としている仕入れ原価のうち、15%を本部が負担すると発表した。七月一日から実施する。」(「廃棄損の15%本部負担 セブン−イレブン 弁当類値下げ抑制」東京新聞、2009年6月24日)そうです。この程度で根本的な解決になるとは考えにくいのですが、同時に「加盟店が値引きする「自由」を認める一方、売れ残り廃棄で加盟店がかぶる損を減らすことにより、見切り値引きの急拡大を防ぐ狙い」(「セブンイレブン、値引き販売容認へ 廃棄分15%負担」朝日新聞、2009年6月24日)との報道もあります。

 主張はセブンイレブン本社側、加盟店側で大きく対立していますが、傍から見ていると、やはり加盟店側の言っていることに分があるように思えます。CSR的な視点からしても、売り残しを廃棄することは環境負荷も高いですし、「価格決定権は店舗にある」という契約内容に反して見切り販売を制限・禁止することは公正な取引上も問題です。本社側の、見切り販売は過当競争をもたらし、結果的に加盟店の利益を奪うという主張は、それこそ発注精度を上げれば防げる話で、あまり説得力があるように思えません。(なお、セブンイレブン側の詳しい見解は「公正取引委員会からの排除命令に関する弊社見解について」PDF172KB、セブンイレブン・ジャパンをご覧ください)

 日経ビジネスオンラインの「セブンイレブン、「見切り販売制限」の深層」は、そんな双方の思惑や本音を紹介していて興味深かったのですが、僕が一番そうだろうなと思ったのは、中国地方のある店舗のオーナーの言葉として紹介されていた、次のようなものです。
「誰も安売り合戦なんてしたいとは思わない。でも、何でどんどん捨てるシステムになっているんだ、とずっと心に引っかかっていた。見切り販売を強行しているオーナーは、利益なんて、二の次、三の次。捨てることが、嫌なんです
(出典:日経ビジネスオンライン、ニュースを斬る、2009年6月25日)

 食べ物を捨てる、無駄にする。これは本当にモチベーションを下げると思います。さっきまで人が口に入れるためのものとして売っていたものを、今だってこの瞬間ならまだ食べられるものを、何も手をつけないままにゴミ箱に放り込んでいく。毎日そんなことをしていたら、気が滅入らない方がおかしいぐらいです。

 見切り販売をすればその無駄が大幅に減らせる。お客さんも喜ぶし、ゴミも減る。自分たちの利益だって増える。なのに、本部はそれを許さない。しかもその理由は、廃棄した方が本部は「儲かる」からです。これで納得がいかないのは、当然でしょう。

 セブンイレブン・ジャパンのWebの「社会・環境へのとりくみ」には、「「廃棄物」の削減」という項目があるのですが、これを読んでも実際にどの程度の「廃棄物」が発生しているのかよくわかりません。1店舗から1日あたりでる廃棄物は平均70.0kgで、うち生ごみが14.8kgとありますが(出典:「店舗の廃棄物を回収・一括処理する『エコ物流』」)、
これがそうなんでしょうかね? ちなみに、年間1店舗あたりの廃棄商品の原価はなんと530万円!だそうです。

 少し話が横道にそれますが、1店舗あたり平均530万円ということは、1万1200店舗の加盟店全体では年間593億円の廃棄。その分を加盟店が負担し、本店は潤っている。ということは、セブンアンドアイのコンビニエンスストア事業の営業利益2133億円のうち3割弱がここから生じている!(実際にはロイヤルティ率がありますので、ここまでは高くないはずですが...)という指摘をしているブログもありました。
出典:「530万円の衝撃 〜公取委、セブンイレブンに排除措置命令」(財務アナリストの雑感、シーズン3)

 話が長くなって来ましたので、そろそろまとめたいと思います(^^;)。どちらがいいのか悪いのかという話は置いといて、やはり一番の問題は、本部と加盟店の利益が相反していることでしょう。両者は「対等な立場で共同事業を営む“有機的組織体”」といいながら、実際の利益配分の構造がそうはなっていないことが、そもそもの問題のように思えます。

 環境行動の中でも省エネがスムーズに進んだのは、エネルギーを節約することが、コストを削減するというメリットと同じ方向を向いていたからです。逆に、いくら環境に良いことがわかっていても、自分の懐が痛む方向には、人も企業も簡単には動きません。

 期限切れの「廃棄物」を削減することが、加盟店と本部の双方にとってメリットがあるような仕組みに変更しないことには、おそらく抜本的な解決にはならないのではないでしょうか。

 おそらくそのためには、「利益を最大化する」という方針は見直さなくてはいけないかもしれません。「ロス(=環境負荷)を最小化する」という方針のもと、そこから得られる利益をどう公平に分配するかを考えるのです。

 また私たち消費者も、「コンビニには、いつでも、必ず品物がある」ことを期待することを見直した方がいいかもしれません。「いつでも欲しいものが必ずある」ようにし、機会損失を最小にすることが、大きな無駄を生むという構図もあるはずです。

 そう考えるとこれは単にコンビニの加盟店と本部の問題というよりは、何を価値判断の軸にするか(利益の最大化か、負荷の最小化か)、どこまで不便を許容するかという、私たち自身のあり方にも関わっているように思います。

 多少不便かもしれないけれど、多少売上は減るかもしれないけれど、食べ物を無駄にすることなく、利益率はそう悪くない。そちらの方がむしろフツーなのではないでしょうか。

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posted by あだなお。 at 23:55| 東京 不明| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月28日

自宅住所にメールします

 最近は友だちとの連絡はもうほとんどメールになったので、郵便物と言えば、ダイレクトメールと請求書(^^;)ぐらいなのですが、皆さんのお宅ではいかがでしょうか?

 請求書や計算書などの事務的なものであれば、紙でなくてもメールでも十分ですし、DMもその方が捨てるのが楽です(笑)(「DMどうします?」参照)。もちろん、紙という大切な資源の節約になりますしね。

 だったら、もう郵便物は止めて、みんなメールにしましょう。え、メールアドレスがわからない? それなら、住所宛にメールを届けてあげます。

 そんなことを考えて、実際にそのサービスがアメリカで始まったそうです。Zumboxというのですが、その人のメールアドレスを知らなくても、住所宛に送れば、当人がそれをメールとして読めるというものです。メールといってもテキストメールだけではなく、専用ページの上ではあたかも印刷物のように表示されるので、紙の郵便物で受け取るのと同じ感覚で使えるようです。
mk_screenshot_1.jpg
出典:"Product Info/How it Works"(Zumbox)

 受信する側は、一度住所を登録すれば、後は24時間365日、世界中どこからでも、タダで「郵便物」を受け取ることができる、というのがメリットのようです。たしかにかさばる紙の書類をもらうより、ファイルで受け取った方が整理も処理もずっと楽ですよね。長期の留守で郵便受けが溢れることもありませんし...

 送る側は若干の費用がかかるものの、郵便に比べればはるかに安く、そして速く、また大量に送付する場合でも簡単というわけです。おもしろいことに、企業や個人が送る場合には有料なのですが、行政やNGOなどが送る場合には無料なのだそうです。

 もちろん通常のメールを使っても同じことができるわけですが、より伝統的な郵便物に近い形にして、利用者の敷居を低くしたところが面白いですね。なかなか良い発想だと思います。

 しかし、何にもまして素晴らしいのは、このシステムで伝統的な郵便物が電子的な郵便物に置き換われば、ものすごくコストが節約できることです。ここで言うコストとは、単に郵送料のことだけではなく、それ以外の様々な環境コストも含めたものです。

 つまり、紙の使用、印刷の環境負荷、輸送・配達のための環境負荷、紙の廃棄とリサイクルのための環境負荷... より詳しく知りたい方はzumboxの"What's the REAL COST of a 44-Cent Stamp?(44セントの切手の本当のコストは?)"(PDF)をご覧ください。

 なんしろ現在アメリカでは毎月150億通(!)もの郵便物が送付されているそうですから、これがすべて電子化されたら大変な環境負荷の削減になります。もちろん、産業構造に与える影響も大変なものですが...

 日本だったら「郵便事業を守れ」と既得権益を握った方々が非難しそうですが、官業を止めるのではなく、民間が勝手に代替サービスを始めてしまったところがうまいですね。

 誰か、日本でもこれを真似する人いませんか? 物理的な配達網を作る必要はないので、宅配便を始めたりするよりは、はるかに参入は楽ですよ(笑) 

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月26日

大人こそ植物観察を

 我が家はマンション暮らしで庭はないのですが、ベランダで鉢植えのハーブや花を何種類かと、部屋の中ではちょっと大きめの観葉植物を育てています。

 それで、毎朝起きるとまず水やりをするのですが、この季節は本当に毎日ぐんぐんと植物が成長しているのがわかります。ハーブの葉は毎日のように摘んでも次の葉がすぐに出て来るし、一輪挿しに差そうと蕾のついた枝を切っても、数日後にはまた新たな花芽が膨らんでいます。

 観葉植物は、葉と葉の間からまずは筒のように丸まった葉が伸びて来たかと思うと、次の日にはその筒がゆるりと解かれて小さな葉の形を現し、さらに翌日にはその葉が展開して大きく成長しています。

 いったいどこにこうした葉や花は眠っていたのか。まるで無から有が生じることを見ているような、不思議な感覚に陥ります。発生学の講義で、植物の細胞がどのように増え、器官を形成していくか習っていますし、知識としてはわかっているのですが、それでも生命の不思議さを感ぜずにはいられません。

 小学校1年生でアサガオの観察日記をつけさせられたのは、きっとこういうことを見なさい、感じなさい、という「教育的配慮」だったんだろうなと今ごろになって気付いています(^^;) 子どもの頃はそんなことがわかるはずもなく、毎日葉っぱの枚数だけ違う絵を書くのがおっくうなだけでしたが...

 というわけで、大人になった今こそ、毎朝の植物観察がオススメです(笑) 観察日記まではつけなくてもいいでしょうが、毎朝眺めるだけで、新鮮な驚きがあること、請け合いです。

 何しろ、自然はいとも簡単に、小さな種から茎を伸ばし、葉を展開させ、花を咲かせることができるのです。しかし、私たち人間は、自分たちが持つすべての技術を投入しても、今だそのもっとも簡単なプロセスさえ真似ることができません。小さな種子は、人類の叡知を超えるスゴイ仕組みを持っていると言ってもいいかもしれません。

 そしてこの驚きが生命に対する畏敬の念となり、生物を尊重しようという気持ちにつながっていくのではないかと思います。

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2009年06月24日

ハイブリッドか電気か?

 ハイブリッドカーが売れているようですが、その一方で、電気自動車による巻き返しを狙うメーカーの動きも急展開してきました。

 もうご存じの方も多いと思いますが、三菱自動車は今月はじめに新世代電気自動車i-MiEVを発表しています。価格が高いのが難点ですが、街乗りに限れば実用性は高そうです。

 また、今やBMW傘下になっているミニは、新しくミニクーパーEを導入し、ベルリンでテストに入ったそうです。

 日産もハイブリッドではなく、電気自動車で巻き返しを狙っているのですが、こちらはベタープレイス(「良い場所にするには」参照)が開発したバッテリーそのものを交換するEVシステムを掲載し、長時間のバッテリー充電を不要としています。
《参考リンク》
■「日産の電気自動車 バッテリー交換方式に 来年発売、充電時間は不要」(msn産経ニュース、2009年6月4日)

 EVシステムの実証実験は日本では横浜市で行われているのですが、神奈川県は「電気自動車(EV)充電ネットワーク」の構築に向けて協力事業者の拡大に努めており、次第に充電ステーションも増えてきたようです。
《参考リンク》
■「広がる充電インフラ 自治体への普及進む EV新時代」(朝日.com 2009年6月5日)

 それではこうした電気自動車が実際どの程度「使えるのか」が気になります。自動車評論家の舘内瑞さんは「使い方次第」だとおしゃっていますが、やはり航続距離、電池寿命、価格などは気になるところです。こうした点を指摘して、安井至先生は電気自動車よりハイブリッドカーの方が現実的との評価をなさっていますが、興味深いのは、3代目プリウスは、ハイブリッドカーよりもより電気自動車的になっており、これは「ガソリンを使ったEV車」であり、「これは明らかに、『次はプラグイン・ハイブリッド車になるのだ』、というメッセージだと解釈できる」という点です。
《参考リンク》
■「電気自動車i-MiEVは使えるか」(日経エコロミー)
■「3代目プリウスを買って乗って考えた」(日経エコロミー)
■「電気自動車の問題〜6つの視点」(My Opinion)

 はたして安井先生がおっしゃるようにまだしばらくはハイブリッド車(プラグイン・ハイブリッド車も含めて)が主流であり続けるのか、それとも案外早く電気自動車に移行するのか、おそらくは電池に関する今後の技術革新次第でしょう。

 そして忘れてはいけないのは、結局のところ、車をどう使う(使わない)社会にしていくかというビジョンです。何を動力源にするにしろ、世界中の人が一人一台車を所有するということはあり得ないわけで、どういう場所では公共交通機関を整備し、どういう場面ではエコカーを積極的に使うか。そのビジョンなしには、インフラも、車も、設計するのが難しいはずです。

 そうそう、水素自動車もまだ可能性がないわけではなさそうです。こちらも含めて、何がもっとも持続的なモビリティなのか、きちんと考えたいですね。まず技術ありきなのではなく、私たちのビジョンが持続可能な社会を作るのですから。

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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