さらに同情報室には、こんな衝撃的なファクトがいくつも紹介されています。
・多くの国で、コットン生産者の50〜90%が合成化学物質による何らかの症状に苦しんでいる (Organic Exchange:2007)出典:同上
・国連食糧農業機関(FAO)、国連環境計画(UNEP)、世界保健機関(WHO)の合同報告によると、世界の農業労働者の1〜3%が急性農薬中毒にかかり、入院を要する人数は毎年最低でも100万人におよぶ(PAN:2007)
・インドでは98年から03年の6年間で全国で約10万人の農民が自殺 (ヒンドゥスタン・タイムズ:2006)
あるいは以前も紹介しましたように、児童労働の問題もあります。
《参考リンク》
・「綿花畑で起きていること」(サステナ・ラボ、2007年11月28日)
・「国ぐるみの児童労働、強制労働」(サステナ・ラボ、2007年11月29日)
こんなことを知ってしまうと、なるべく得体の知れないコットンは使いたくないなと思うのですが、日本ではまだオーガニック・コットンを使った製品というのは決して多くはありません。
それでもタオルはわりと多く、環境系のネットショップなどでは定番となっているので、自分でバスタオルなどを買うときには、いつもオーガニック・コットンにしています。やや値段は高めですが、精神的にだけではなく、実際に使用すると明らかに風合いが良く、快適なのです。肌触りが柔らかいだけではなく、繊維の処理の仕方が違うのか、心なしか吸水性も良いような気がします(あくまで感覚ですが...)。
ただエコ系のお店でしか見かけないので、バラエティが少なく、また最近は価格を少しでも安くして手軽に使ってもらおうということなのか、薄めの生地のものが多く、実は内心ちょっと不満に感じていました。
ところがラッキーなことに、ちょっと前にプレゼントに分厚いバスタオルをいただいたのですが、これがオーガニック・コットンだったのです。MARKS&WEBというお店のもので、そう言えば以前何度かお店をのぞいたこともあった気がしますが、オーガニック・コットンを扱っているとは知りませんでした。
オーガニック・コットンのタオルにありがちな生成りではなく、濃い色に染めてあるので珍しいなと思ったら、eko-Texという安全規格のクラス1(もっとも高いレベル)の染料で染めてあるのだそうです。ちなみに、オーガニック・コットンはスゥエーデンのKRAVが認証したもので、パイル地だけではなく、縦糸も100%オーガニックなのだそうです。
出典:「オーガニックコットンについて」(MARKS&WEB)
なるほど、こういうおしゃれなお店(だと思うのですが)も、さりげにオーガニック・コットンを使うようになったのですね。欧州では、「エシカル・ファッション」という言葉も出来て、オーガニックであることがオシャレの前提になりつつあるようですが、日本もだんだん進化しているのかもしれませんね。嬉しいことです。
あ、で肝心のこのMARKS&WEBのオーガニック・コットンのタオルの使い心地ですが、厚地なのでとてもいい感じです。何度か洗うとコットンに含まれているオイルが自然に抜けるので、吸水性が高まり、さらに良くなるそうで、楽しみです(笑)。
オーガニック・コットンは高くてと思われる方もいらっしゃると思いますが、タオルはそんなにベラボウな値段ではありませんし、長持ちしますからね、大事に使えばいい買い物だと思います。なんといっても使い心地がいいので、毎回使うたびに幸せな気分になれますし、そこまで考えたら案外安い買い物かもしれません(笑)。僕は別に上記のお店の回し者ではありませんが(^^;)、良さそうなオーガニック・コットンのタオルを見かけたら、ぜひ一度試してみてくださいね。
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