なぜなら、そもそも主食の米はどうするのかという問題に加えて、これは今シーズンだけの一過的な、あるいはインドネシアだけの問題ではないからです。ロシア周辺諸国の干ばつに始まり、オーストラリアの洪水、そしてインドネシアやインドなどアジア各国の不作など、世界全体で食料生産が減少する傾向が連鎖しています。言うまでもなくその原因の一つは異常気象であり、おそらくそれは気候変動の影響でしょう。となると、こうした問題は今後も頻繁に、もしかしたらより規模を拡大して発生するかもしれません。
実際、フィナンシャルタイムズの記事の中でも、インドネシアの農業副大臣は「これは食料危機ではなく、天候の危機だ」として、食料の価格高騰による暴動が起きないように警戒しているとありました。
その後少し調べてみたら、少し前に国連食糧農業機関(FAO)が、世界の主要食料価格指数が上昇し、昨年末には世界各地で暴動が起きた2007〜2008年の食料危機時を上まわったことを発表したそうです。
出展:「世界の食料価格が高騰 異常気象、新興国の需要拡大で過去最高に」(MSN産経ニュース、2011年1月10日)
今年は世界人口がついに70億に達する見込みです。まずは今年の不作が世界的な食料危機にならないことは祈るばかりですが、抜本的な対策についても真剣に考えなければならない時期だと思います。
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