長期目標は「2050年までに60〜80%削減」、中期目標は明確に示さず、福田ビジョンの後追いのようで今一つ迫力ありません。再生可能エネルギーを増やすための誘導政策が必要というのは良い指摘ですが、全体的にはどうも御用懇談会になってしまったようです...(^^;)
さらに排出量取引に関しては、新日鐵と東京電力の二大抵抗勢力の「慎重論」に押し切られ、実施ではなく「検討を続ける」と、福田ビジョンよりも後退する始末です。
その一方で、国民には新たな税負担やライフスタイルの変革を求めるというもので、いやはや.... どうも財界と国はやる気なしの様子に思えます。
《参考リンク》
「地球温暖化懇が提言 「福田ビジョン」の排出量取引には踏み込まず」(MSN産経ニュース、2008年6月16日)
それよりも興味深かったのは、埼玉県がコンビニやスーパーに、深夜営業の自粛を要請する方針を決めたとのニュースです。
埼玉県は、二酸化炭素(CO2)排出削減のため、コンビニエンスストアやスーパーなどに深夜営業の自粛を要請する方針を固めた。年度内にまとめる地球温暖化対策地域推進計画(改訂版)に盛り込む。県によると、同様の自粛要請は「都道府県では例がない」という。出典:「埼玉県:コンビニなどに深夜営業の自粛要請へ」(毎日新聞、2008年6月16日)
県によると、農村部にあるコンビニのフランチャイズ店で客が来ないのに本社の指示で店を開けているケースが多い。県は「CO2削減の効果は大きくないが、夜型ライフスタイルを変革する象徴的な位置づけになる。何らかの形で自粛を要請する」としている。
「消灯しても冷蔵庫が稼働していては効果が薄い」「深夜営業は雇用の受け皿になっている」などとの慎重論はたしかにもっともではあるのですが、ライフスタイルの変革を言うのであれば、やはりこういうところから始めるからしかないでしょう。埼玉県も実質的な削減効果よりも、象徴的な活動であることを意識していますしね。
もちろん夜働いている方、働く必要がある方もいらっしゃるとは思いますが、深夜営業のお店に頼らないやり方もあるはずです。
電力はどうせ深夜に余っている? それは原発への依存度を高めてしまった結果ですし、むしろ今はその結果、電力使用の平準化(というか、夜間にもっと使いましょう!)への圧力が高まっており、話が逆の気もします。
これに対する各社の反応はと言うと...
埼玉県の方針に各社は「地域住民の合意があれば従う」(大手コンビニ関係者)との声がある一方、▽深夜の納品も多く、日中は物流コストがかかる(ローソン)▽「深夜営業のコンビニは交番代わり、防犯の役割もある」(セブン−イレブン・ジャパン)−−などの反発もある。出典:同上
むしろ聞いてみたいのは、店長やオーナーの方々の声です。夜は休めることになりそうでホッとしているというオーナーの方も多いのではないでしょうか。
ちなみに昨日は、京都市が同様にコンビニの深夜営業の自粛を求める方針を固めています。こちらは京都らしく、気候変動対策に加え、「消灯で夜の町並みの景観を改善する狙いもある」そうです。
京都市は地球温暖化対策の一環として、市内にあるコンビニエンスストアに深夜の閉店を求める方針を固めた。省エネで温室効果ガスの排出を減らすほか、消灯で夜の町並みの景観を改善する狙いもある。7月にも業界団体や有識者らによる「市民会議」をつくり、具体案をまとめ、来年度にも実施したい考えだ。合わせて自動販売機の台数規制も検討する。都市部での深夜閉店は珍しく、温暖化対策のモデルになることをめざす。出典:「京都市、コンビニ深夜営業の自粛要請へ 温暖化対策で」(asahi.com 2008年6月15日)
閉店を求める時間帯は深夜から未明にかけての7、8時間ほどと想定。条例による規制も考えるが、まずはコンビニ店側に自粛してもらう方向で調整する。対象とする地域も市民会議で検討する
ちなみにこの記事の中でも紹介されていますが、長野県軽井沢町は30年以上前の「1976年に要綱を定めて午後11時から翌朝6時まで原則として自粛を求めており、大半の店が従っている」そうです。
本当に深夜営業のコンビニが、もっと言えばそんなコンビニを必要とする生活を、私たちは望んでいるのでしょうか?
長文をお読みいただき、ありがとうございます。
ご感想をお待ちしています!
【関連する記事】







要不要は地域住民の判断にまかせるべき。
やっぱ、反対ですか?(^^;)
コンビニ業界はこの後、猛反撃に出ていますね。
そういうのを見るにつけ、やはりある程度の規制は必要なのではないかと思いますが...
暴走族、改造車族、旧車会、深夜花火族などが集まり、一晩中続くロケット花火の騒音で、
住民の中には不眠で入院するものも出ました。
セブンーイレブンに買い物客以外停めさせるなと言っても、完全無視。
そこで、今では、鎌倉市民の税金を投入して警備員を雇い、7月1日から8月31日までの午後9時から朝の5時まで、
毎日七里ガ浜海岸を警備しているような状態です。
セブンーイレブンは、「巨悪」そのものですね。
七里ガ浜セブンーイレブンは、深夜でも2〜3分おきに車が入って来て、驚きます。
暴走族の苦情も多く、毎日、毎晩、110番され、警察が取り締まりに来ますが、
セブンーイレブン駐車場の中なので、道路交通法で取り締まれず、警察も苦慮しています。
あれは鎌倉とは思えない光景で、環境破壊そのものです。
一度、見てやってください。驚きますから。
そのあまりにヒドイ様子を写真やビデオで撮って、いろいろな人が公開してくれると嬉しいです。
コメントありがとうございます。
そうですか、かなり深刻な状況ですね。
セブンーイレブン側は何か対応はしてくれないのでしょうか?