最近は企業の方向けに生物多様性のお話をするときには、生物多様性の価値に関する禅問答的な話はなるべく省略して、ビジネスと生物多様性の関係性に集中して皆さんのご興味と理解が進むようにと思っているのですが... 後からいただいた質問を聞くと、やはりそう簡単ではないようで、どう説明したらもっとわかりやすくなるのかなと反省しています(^^;) 今日ご参加いただいたサステナ・ラボの読者の皆様、もしよろしかったらわかりにくかったところを、後でコソッと教えてください。(堂々とコメントでもいいですけれど(笑))
ただ、つくづく思うのは、所詮私たちは生きものの世界のことなんてまだほとんど把握できていないわけですし、生物多様性の「意味」なんて、考えれば考えるほど分からなくなるものなのかもしれません。45億年の歴史の中でなぜか出来ちゃったこの多様性には、創造主の意図はもちろん、物理法則に導かれる必然性もなかったはずです。いま私たちがしている解釈なんて、結局、後付けでしかないと思うのです。
ということで、考え方の大雑把な方向性がなんとなくわかれば、僕はまずはそれでいいんではないかなと思っています。あまり細かいところや、例外的なケースについて考えても悩みは深まるばかりなので(^^;)、そういう部分は無理にシロクロ付けず、少し宙ぶらりんな状態で付き合ってみると(笑)
自分自身が根がイイ加減なので、生物多様性に限らずムズカシ目のことはそんな風に宙ぶらりんにしながら付き合うのもまぁいいかなと思っているのですが... 無理に理解しなくても、あるとき突然ふと腑に落ちる瞬間というものがあって、そういうユーレカな体験が出来るのも楽しいですしね。
って、これではやはり説得力のあるお答えになっていないですよね、ゴメンナサイ。
しかし実際問題として、私たちは生物多様性のことなんて、本当に全然わかっていないのですよ。例えばこの地球上に何種類の生物が生息しているか? そんなごくごく基本的なことすら、私たちは知らないのです。
500万種という人もいれば、1000万、3000万、いやもっといるのだという科学者もいます。しかし、所詮どれも大胆な前提に基づく推論でしかなく、実際のところは誰にもわからないのです。
そしてその中で、私たちはどれだけの生物種を知っているのか、つまり科学者によって認識され、学名を与えられているのかと言えば... よく170〜190万種と言われていますが、実はそれすら正確にはわからないのです。だからこんなプロジェクトもあるのです。
あるいはアメリカのアリゾナ州立大学では、「2008年の新種 Top10」と称して、昨年世界で見つかった数千種の新種から、ちょっと変わった姿形のものを10種選んでいます。異形の生物たちには驚かされますが、こうした新種が見つかること事態は驚くには値しません。なにしろ、数千万種のうち、まだ9割は「未発見」なのですから!
と、このように生物多様性はまことに捉えにくいこと甚だしいのですが、だからこそ、少しずつゆっくりおつきあいいただくのもいいのではないかと思いますが... ダメですか?(^^;)
いずれにしろ、方向性さえ間違わなければ、大丈夫です。まずはそれをざっくりとご理解いただくということで、どうでしょう?
あ、でも、最近になってこんなスゴイことがわかったようです。
「生物多様性はかなり深刻な状態にある。」 これだけは本当にお忘れなく!
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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生物多様性の中で人間種が増えすぎたことが地球への大きなダメージになってきていることを改めて感じる今日この頃です。
生物多様性というと稀少動物保護の文脈で今まで
考えてましたが、サステナブルな生態系システムという捕らえる視点の方が多くの人々のへの理解と共感が得られるとも感じました。
サステナブルな生態系システムと社会生態系システムをシンクロさせてゆく方法論を改めてご相談できればと考えてますので宜しくお願い致します。
コメントありがとうございました。
そうですね、これまでは生物多様性の保全というと、絶滅危惧種をどう保護するかという話ばかりでしたよね。
もちろんそれも重要なのですが、大切なのはパンダやトキだけではないということなんですよね。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。