2008年08月18日

楽園よ、再び

 社会貢献にはいろいろな形があります。僕が一番おもしろいなと思うのは、地域の課題にニーズと、企業の得意な部分がうまく合致したものです。その企業ならの技術やノウハウなどで、地域の問題を解決し、地域のためにも、企業のビジネスにもつながるからです。持続可能な社会貢献と言えるでしょう。

 サスラボのサイドバーにはグッドニュース・ジャパンの最新ニュースをフィードさせていますが、その中でムムと思わせるおもしろいニュースを発見しました。
コクヨグループの株式会社コクヨ工業滋賀は、琵琶湖・淀川水系のヨシを使用し、環境に配慮した紙製品「ReEDEN(リエデン)」シリーズとして「ヨシルーズリーフ」「ヨシ紙(名刺用)」を発売した。

製品の原料として使われているヨシは、川や湖の岸辺近くに生えるイネ科の植物。水中の窒素・リンを吸収して水を浄化するだけではなく、水鳥や魚の棲息地を保護し、二酸化炭素を吸収するなど、琵琶湖の環境維持に大きく貢献している。
出典:「コクヨ、琵琶湖・淀川の「ヨシ」を使用した紙製品を発売」(グッドニュース・ジャパン、2008年8月18日)

 最近は使われなくなってしまった地域の原料を使っているというところが○。しかも、ヨシは湿地の浄化や生物の生息地を保全するなど、生態系を守る効果もあります。名前もヨシ(=reed)と、楽園のエデン(Eden)を掛け、「楽園よ、再び」という意味を込めて、Re + Eden = ReEden なのだとか。

 で、もう少し詳しく知りたいと思って株式会社コクヨ工業滋賀のサイトを見てみると... 自然環境保護のために私たちができること「リエデン・プロジェクト」とあります。そして、このコンテンツがなかなかの優れものでした。皆さんもぜひご覧ください。
reeden.jpg
画面:「リエデン・プロジェクト」(コクヨ工業滋賀)

 ヨシの特性、ヨシの働き、滋賀県の現状、ヨシ条例(そんなのがあるのですね!)、ヨシの現状、ヨシ活用のサイクル... とわかりやすく、しかも美しい(これが重要!)説明が続きます。

 特に「ヨシ活用のサイクル」はなるほどなと思う説明で、製品の原料にヨシを使うことが、いかに地域の環境に良いか、地域の方々への啓発効果があるかということをうまく図示しています。冒頭に述べた社会貢献の非常にうまい例になっていると思います。

 一時期、いえ今でも、CO2削減のためにケナフを育てようなどとおっしゃる方がいらっしゃいますが(^^;)、そんなことをするよりもヨシを活用した方がずっといいですよね(生息環境は異なりますが...)。ぜひ広がってもらいたいプロジェクトです。

 さて、それでは製品を見てみると... 名刺用のヨシ紙はヨシパルプ配合率が30%なのですが、ヨシルーズリーフとヨシノートは... 配合率がなんと1%!、「へ?」です。本当にこんなので意味があるのかなと思ったら... 先ほどの説明の最後にQ&Aがありました。

 コストの関係と筆記性を考えると1%なのだそうです... うーん、たしかに啓発効果はあるのでしょうが、地元経済に対する効果も考えると、多少高くなってもいいので、もう少し配合率を増やしてみたらどうかと思うのですが... せっかく地元びわ湖と淀川水系のヨシを使っているのですからね。

 と、多少の注文はありますが、地元の素材や環境、課題を真剣に考え、丁寧に製品化し、愛情をもって育てようとしている姿勢は、Webサイトを見ていても伝わって来ます。気候変動の防止や生物多様性の保全にも役に立ちますし、日本中でこういうご当地プロジェクトに増えて欲しいと思います。

今日もお訪ねいただき、ありがとうございます。
こういうプロジェクト、いかがですか?
応援してくださる方は、Click me!




posted by あだなお。 at 23:53| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | CSR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
勉強不足でたいへん恐縮ですが、ケナフ育成についてのことを補足いただけるとたすかります…。
Posted by yoshioka at 2008年08月22日 11:05
yoshiokaさん

こんにちは! よろしかったら8/22のエントリー「なぜケナフ?」をお読みください。お役に立てるかもしれません。
Posted by あだなお。 at 2008年08月24日 00:16
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
Google
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。