2008年09月10日

ビジネスが生態系を救う

 ちょっと長いのですが、まずは以下のニュースをご覧ください。

 ニュースの中でも「投資家や環境保護活動家は革新的なビジネスを通じて自然を守ろうと、動き始めている」とありますが、まさにこれが今注目の手法、PES(Payment for Ecosystem Service)です。

 生物多様性を保全するためにはビジネスを巻き込む必要がある、市場メカニズムを使えばさらに強力に保全を推進することができる。そんな考え方がここ数年、国際的には注目されるようになってきました。生物多様性を保全するための市場メカニズムとして代表的な手法が、PESなのです。

 これまでは、ある生態系やその生態系が提供するサービスに対して対価を払おうという人はいませんでした。ですから、その生態系を改変する(開発する)ことや、その一部を売ることで、お金に変えようという力が働き、生態系が傷つけられたきたのです。

 逆にその生態系を保全することで収入が生まれれば、しかもその収入の方がより大きければ、むしろその生態系を保全しようという「圧力」が生まれるはずです。つまり、その生態系や生態系サービスに対して喜んでお金を払ってくれる人や企業を見つければいいのです。

 篤志家に寄付を募るという手もありますが、寄付は持続可能ではありません。最初の数回はあっても、それが永遠に続くことはないからです。

 ですから寄付に頼るのではなく、ビジネスを作るのです。その生態系や生態系サービスを保全することでお金がもうかるような新しいビジネスを作ることができれば、その収益から地元の人には生態系を保全するための対価を支払う。それがPESであり、PESが持続可能な保全を可能にする手段として期待される所以です。

 新しいビジネスになった例としては、このニュースにあるようにエコツーリズムもありますし、また清浄な水源からミネラルウォーターを生産したりといったものがあります。

 こうした新しいビジネスは、アイディア次第で他にももっと出て来るかもしれません。そういう新しいビジネスモデルを思いつくことができれば、生態系とその生物多様性を保全し、地元の地域社会の発展に貢献し、ビジネスとしてもメリットがあるのです。これからどんなビジネスモデルが登場するか、楽しみですね。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。
大切なのは発想の転換のようですね。
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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 生物多様性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、【ビジネスが生態系を救う。】拝見させて戴きました。「寄付に頼る行為は、持続性に欠ける。」や「環境を保全するための、新しいビジネスを創る。」など、「新しい社会活動やビジネスのありかた。」として、自分が想い描いている将来像との共通点が多く、非常に共感を覚えるものでした。私くし事ですが、同様の想いから、「アースネットショッピング」と言うネット販売を基とした展開に、チャレンジを始めました。(まだ、始めたばかりですので、未熟なHPです) 新しい企業像のありかたとしての提唱やビジネスのありかたとしても、自分事ですが、期待しつつの展開です。恐らく色々な評価等も出てくるのでは、と思っておりますが、「扉を開かなければ、その先は無い」との想いから始めました。
最後に、久しぶりの、嬉しい文章に感謝致します。(礼) end
Posted by 押川 at 2008年09月11日 20:14
押川さん

こんにちは、はじめまして。

記事が役に立ったようで嬉しく思います。押川さんのお仕事もうまくいくといいですね。
Posted by あだなお。 at 2008年09月12日 00:27
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