もともとその地域には生息しておらず、他の地域から入って来たものを外来種、あるいは移入種と呼びます。「外来種の中でも、移動先で分布拡大したときに、在来種の絶滅につながるおそれがあるなど、特に生態系への影響が大きい種や、人間の生活に大きな影響を及ぼすような種を、特に侵略的外来種といい、これらは侵入種と呼ばれることもある。」(引用元:Wikipedia「外来種」)
侵入種が増えているのは、明らかに人間の移動が増えたからです。国内だけでなく、国境を越えて人やモノが頻繁に、長距離にわたって移動するようになり、それに付着して移動してくる生物種も増えてきたのです。
そしてもう一つの理由は、気候変動でしょう。もともと暑い地域に生息する生物が、日本などに持ち込まれても、今までは野外で定着することは稀でした。冬越しできないからです。ところが気候変動や都市化の影響で冬が暖かくなると、あるいは家屋の中などでは、冬越ししてしまうものがだんだん出て来たのです。こうなると、もともとの生態系に大きな影響を及ぼす可能性があります。
で、こんなことも起きるわけです。
ヨーロッパだけではありませんよ。実は日本にも、外国産の毒グモが侵入し、既に繁殖をしているようです。
福岡市は12日、同市東区の半径約1キロ内にある公園や学校などで、有毒のセアカゴケグモ計約700匹を見つけ、駆除したと発表した。人がかまれるなどの被害報告はないという。出典:「毒グモ700匹! 福岡市の公園などで発見」(産経ニュース、2008年9月12日)
(中略)
セアカゴケグモは特定外来生物で、オーストラリア原産。今回の調査で数百個の卵も見つかっており、繁殖が進んでいるもよう。近くにコンテナターミナルがあり、市は輸入貨物に紛れて入ってきた可能性があるとみている。
また最近では、バイオ燃料の需要増加が、外来種のプランテーションを増加させるという現象も起きています。
生物の世界はとても複雑な仕組みの上に成り立っています。意図的であろうが、そうでなかろうが、人間の行動がとんでもない変化を生態系にもたらしてしまうことがあるのです。十分に注意しなければいけませんね。
《参考リンク》
■「外来生物法」(環境省)
■「侵入種問題」(WWFジャパン)
■「侵入生物データベース」(国立環境研究所)
■「日本の侵略的外来種ワースト100」(日本の外来種リスト)
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