今や多くの企業が毎年、環境報告書※を発行しているのはご存じだと思います。これはかつてアラスカでエクソン・モービル社が石油タンカー、バルディーズ号による大規模な原油流出事故がきっかけとなり、企業は環境に対してもっと責任をもつべきであるというバルディーズ原則ができました。これはその後セリーズ原則に改められましたが、その中で「企業は環境についての報告をすべきである」と求められており、それに対応して企業が環境報告書を出すようになったのです。
しかしこれは企業からの自主的な報告ですので、何を書くか、どこまで書くか、どのように書くかは、企業側に任されています。それではせっかくの報告書も相互に比較ができなかったり、場合によっては肝心のことが書かれていない、企業側に都合がいいことだけの「報告書」になってしまう懸念もあります。
そうしたことがないように、環境報告書には何をどう書けば良いのか、それを世界中のさまざまな立場の人たち(マルチ・ステークホルダー)が集まって協議し、ガイドライン作りなどをしている団体がGRI(Global Reporting Initiative)です。
GRI日本フォーラムは、GRIと連携して、環境報告書について意見交換、情報発信などを中心に、日本において持続可能な社会づくりを目指しているNPOです。ガイドラインの活用に関する情報交換だけでなく、企業やNGOなどの立場を超えて、持続可能な社会を作るための活動も行っており、「2020年の日本を創る会」もその一環です。
※環境報告書
日本では当初「環境報告書」と呼ばれることが一般的でしたが、環境面のみならず、社会面や経済面についての報告をするところも増えてきました。最近では「環境・社会報告書」、「持続可能性報告書」、「CSR報告書」など、さまざまなタイトルで発行されています。英語でもいろいろな呼び名がありますが、Environment ReportやSustainability Reportが比較的多いようです。
企業がどんな活動をしているか、こうした報告書を読むとよくわかります。一度、手にして読んでみると面白いですよ。ホームページに同様の内容やPDFを掲載しているところもありますが、印刷されたものを欲しい場合には、以下の「エコほっとライン」を使うと便利です。無料でゲットできます。
<参考リンク>
■GRI(本部)
http://www.globalreporting.org/
■新GRIガイドライン(G3)の草稿
http://www.grig3.org/guidelines.html
■GRI日本フォーラム
http://www.gri-fj.org/
■GRIガイドライン(2002年版日本語版)
http://www.gri-fj.org/guideline/index.html
■エコほっとライン (企業の環境報告書を一括請求できます。もちろん無料)
http://www.ecohotline.com/php/index.php
【関連する記事】






