2009年06月01日

賞味期限は2時間!

 マルセイバターサンドやホワイトチョコレートで有名な六花亭は、実は帯広に本店があります。僕もバターサンドや「霜だたみ」が好きで、よくお土産にしたり、自家消費用(笑)に買って帰ります。ところが六花亭はこれだけ有名なのに、お店は北海道内にしかありません。ですからまた一段と有り難みが増すのかもしれませんが、そんなこともあって、北海道に出かけるとお土産は必ず... となるわけです。

 その六花亭のお菓子に(驚くほどのバリエーションがあります↓)、賞味期限2時間というものがあります。「雪こん・チーズ」と言うのですが、「雪やこんこ」にも使われているココアビスケットでクリーミーなベイクドチーズケーキをはさんだものです。
■「六花亭のお菓子」(六花亭ショップ)

 「サクサクパイ」という、コロネのような構造のパイもあるのですが、こちらもパイのサクサクとした触感を楽しめるのは3時間までということで、「賞味期限は3時間」です。僕は両方ともいただきましたが(^^;)、大変美味しゅうございました(笑)。

 普通だったら、「東京でも、全国各地でも販売すればもっと儲かる」と考えてしまうところですが、あえてそれをしないで北海道内に留める。さらには、帯広に来ないと楽しめない味まである。そういう姿勢に共感しますし、そういう企業をこそ応援したくなります。

 こういう話をすると、「でも、そんなことをやっていたら今の時代、競争に勝てない」という声も出てきそうですが、むしろその競争に巻き込まれないために、あえて「出て行かない」という戦略もあると思うのです。東京では、世界に出て広い市場の中でパイを広げることを目指すのでなく、眼の届く範囲で、地域のお客さんを第一に考えるというのが、かえって持続可能な企業経営のやり方になっているような気がしました。

 今回お会いした方の中に、「顔の見える商売というのは、製品に生産者の顔写真を張って消費者が生産者の顔を見えるようにすることではない。生産者が消費者を見ながら作れるこの人たちのために作るんだという気持ちを持ちながら作るのが、顔が見えるということなんだ」とおっしゃっていた方がいましたが、その通りだと思います。

 また、今回は六花亭が所有する中札内美術村六花の森も見せていただいたのですが、いずれもとても素晴らしい環境、活動でした。美術村では、カシワの林を歩くと、ようやく展開しかけた若葉の木漏れ日が差す林床には、スズラン、オオバナノエンレイソウなどの可憐な花が咲き誇り、本当にうっとりするような景色でした。100年前の帯広はこんなだったんだろうなと思い起こさせてくれます(まぁ、100年で林がすべて畑に変わってしまったというのも、別の感慨をもたらしますが(^^;))。

 六花の森からは雪のように真っ白な六花亭の工場が見えるのですが、ガラス張りの大きな部屋の中に白い制服を着た従業員の方の姿が見えました。ちょうどお昼時で、案内してくれた方は、「あそこが食堂なんですよ。500円で食べ放題で、案外おいしいんですよ。」と自慢気に説明してくださいました。東京から訪れた方々からは口々に、「私もあんなところで働きたい〜」という声が...

 そんなことを思い出していたら、六花亭は、「ことし、20年連続で全従業員の有給休暇100%取得を達成」ということが今朝のJ-Waveで紹介されたそうです。別に六花亭だけを持ち上げようというつもりはまったくないのですが、それでもやはりいろいろと見習うべき点は多いように思います。
■「ワークライフバランス」(J-Wave)

 そしておそらく一番重要なのは、実際に何をしているか、してきたかということだけではなく、経営者が何を考えているかだと思います。地域のお客様や従業員のことを第一に考えれば、きっといろいろな方策が出て来るだろうからです。そしてそのアイディアを次々に実現できることは、経営者にとっては大きな喜びであるに違いありません。

 ですから、何も帯広が特別なのではないと思うのです。思いを持った方々とその方々の行動が、帯広を特別にしたのだと思います。

 まだまだご紹介したいことはたくさんありますが、発見と気付き、そしておいしさに(笑)あふれた帯広訪問でした。
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posted by あだなお。 at 23:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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