この高層グリーンハウスを作ったスウェーデンのプランタゴン社(直訳すると、「植物角形」なのでしょうか?)によれば、世界人口の大半が都市に暮らすようになる。今現在も、生鮮食料品のコストの70%は輸送費と保管費なので、都市で作れば安く、新鮮な野菜が提供可能。しかし、そのためには土地が必要。ところが土地は限られている。そこで、この球状の温室が登場ということになったそうです。
以下のビデオは、この温室の構造をCGで案内してくれるものです。
プランタゴン社のWebを見ていると、なかなかユニークな会社のようで、"Business as usual is over(今までどおりのビジネスはもう終わった)"なんて、刺激的なメッセージが書いてあります。
■"The Plantagon Greenhouse"(plantagon)
というわけで一見、なかなか良さそうにも見えるのですが... 僕にはどうも直感的に成り立たないように思えるのです。この「植物工場」を動かすために必要なエネルギーや資源を考えると、どうも「余計」なコストやエネルギーをかけているように思えてならないのです。
もちろん今だって輸送や保管に莫大なエネルギーを使っているということなのでしょうが、農業はもっとシンプルにする方が、結局は「持続可能」な気がするのです。まったくの直感なのですが、どうでしょう?
それともう一つ、たしかに世界人口の多くが今や都市に流入し、都市人口は増えているのですが... 例えば日本のように成熟し、人口が漸減していく国の場合にはどうなのでしょうか? もちろん都心を好む方々も一定数は存在し続けるでしょうが、むしろ少し郊外でゆったりと暮らすという生活が、もう一度好まれるようになるのではないかと思います。
今まで以上に通信や交通が便利になれば、郊外でも、都心と同じように快適で、しかし環境にはより恵まれた暮らしができるようになるのではないかと思います。だとすれば、本当にこんな巨大な温室を作って、そこを植物工場にする意味があるのかなとも思うのです。
もしかすると僕の頭が固いだけかもしれませんが、未来の農業、どうなるんでしょうね?
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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コレ自分も「こんなのがあったら土地問題は少しは解決しないかなぁ〜」と妄想していたモノです。しかしまさか実際にもう作った人が居るとわ!
自分が考えていたのはビルの様な階層式のグリーンハウスで、日光を鏡で満遍なく乱反射させて、最上階以外の階層の植物にも行き渡らせる事は出来ないか・・・と思っていましたが、コッチはメカメカしく植物ごと動かす仕組みなのですね!
あだなおさんの頭は固くはないと思いますよ。しかし人口が減らない限り、こういう風に空に向かって土地を増やすアイデアは、住居以外にも必要になるのではないでしょうか。
…などと若輩者が浅知恵で語ってすみませんw
そうですよね、確かに人口が増えるとこういうものが必要になるし、考えたくなります。それを実現したことはスゴイと思うのです。
ただ僕は「人口が増えるからもっと土地が必要」と考えるのではなく。「土地は限られているのだから、その中で快適に暮らせる生き方や、人間の数を自律しよう」と考えたらと思うのです。
前提をひっくり返してみたらと思うのですが、どうでしょうか?