「ファインディング・ニモ」というディズニーのアニメを覚えていらっしゃるでしょうか? 子供向けのアニメだし、この映画のおかげでクマノミが乱獲されるようになったという話も聞いたりして、正直あまりいい印象を持っていませんでした。
ところが、ひょんなことからこのアニメをDVDで見てみたら、ビックリ。CGの画像は昔風のアニメとは比較にならないぐらいに精密で美しいのですが、それ以上に海中の雰囲気がホンモノっぽいのです。
サンゴ礁の光景や、そこを泳ぎ廻るさまざまな種類の魚たち。もちろんアニメなので、目がクリクリしていたり、動きが擬人化されていたりもするのですが(それになんといっても、セリフをしゃべりますし!(笑))、それでも動きが実にリアルです。
たとえばヒレの動きかた。フグなどは大きなヒレを実に優雅に波打たせ、スーッと移動したり、ピタッと停止したりするのですが、その様子が本当によく出来ているのです。あるいは魚がくるっと反転するところや、水中の強い水の流れに吸い込まれる様子など、実写を見ているようです。
海の中で見たいろいろな光景を思い出しながら、そうそう、こんなだよなぁ、と思わずその世界に引きずり込まれてしまいました。このアニメを製作した方々はとてもよく魚の生態や習性を観察していますね。しかも、それを「描く」のではなく、「計算」で再現しているのですからスゴイと思います。子供向けと簡単に侮ることはできないアニメです。(あ、もっとも、なぜ大きなクマノミが性転換しないのかとか、ツッコミどころもいろいろありますが...(^^;))
ところでこの映画の最後には、ニモたち魚が漁船の網で一網打尽になってしまうシーンがあります。まぁ、そうやって獲った魚を、私たちは日々食べているわけですが... それに関して一つ関連ニュースです。
人間が漁獲の対象にしているような魚の既に7〜8割は資源量ギリギリいっぱい、あるいはそれをオーバーして捕獲されていると言われています。つまり、今の漁業の大半が持続可能ではないのです。
それを是正するために自主的な規制や枠組み(MSCなど。例えば過去記事「マンガで広めるMSC」をご参照ください)などもありますし、広がりつつもあるのですが、もはやそれだけでは不十分、政府が規制をする必要があるという論文が発表になったというものです。
ニモたちの住む美しく多様な世界を守るためにも、そして私たち自身が魚を食べたり、楽しんだりし続けるためにも、節度をわきまえた、つまりは持続可能なやり方に早急に切り替える必要があるということです。そのためには、「持続可能な魚だけ食べたい!」、私たちがそんな声を上げることも、重要ですね。
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2009年08月01日
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