おそらくそれは総合力の差なのではないかと思います。たしかに要素技術は優れているかもしれないけれど、それをどう組み合わせて活かすのか。その総合力というか、ソフト力において、残念ながら日本は今一歩(今二歩?(^^;))の感が免れません。
ハードの技術だけをどんどん進化、深化させればいいわけではなく、それをうまく組み合わせて、場合によってはローテクも使い、人間の心理を考え、そして結局私たちは何を望んでいるのか。そんなことをきちんと考えながら組み立てていけば、目の前にある道具だけで、案外「答え」は出せるのではないでしょうか。
そんなことを改めて思ったのは、清水和夫さんの「仏ナント市に学ぶ最先端の都市交通」という記事を読んだからです。
■「仏ナント市に学ぶ最先端の都市交通」(ECO JAPAN)
フランス西部、ロワール川河畔に位置する都市ナントには、「世界で最も進んだ都市交通」があるのだそうです。具体的には、
ナント、渋滞がない!
ナント、豊かさとエコと安全のすべてを満たす!
ナント、移動手段を選ぶ自由がある!
ナント、信号機がない!
ナント、スピード制限30km/h!
ナント、歩行者は好きなところで横断することができる!
ナント、新しい道路は作らず、既存の道路インフラを工夫!
ナント、人身事故は半減、CO2は1997年比15%減!
なのだそうです。しつこいダジャレ(にもなっていない?(^^;))で大変失礼しましたが、それにしても、スゴイですよね。
ところが、どうやってこれが実現されているかと言えば、LRTとか、パーク&ライドとか、自動車流入制限とか、ラウンドアバウトとか... 既存のフツーの技術ばかりなのです。
日本にないことと言えば、従業員9名以上の企業には交通税がかかるということぐらいです。これだって、通勤手当だと思えば、そんなに大したことではありませんよね?
もちろん、これ以外に何か特別に豊富な財源があるわけではありません。要は総合的で、フレキシブルな運用で、すべてをうまくカバーしているのです。素晴らしいじゃないですか。なんでもかんでも機械仕掛けで自動化しようとか、そんなことを考えているわけではないのです。
もう一つ面白いと思ったのは、「交通権」という考え方です。これは「LOTI法(国内交通基本法)」の中に定めてあるそうなのですが、「すべての人の移動に関する権利、貨物を輸送する権利、交通手段選択の自由、モビリティに関する情報を得る権利」が規定されているのだそうです。いかにも自由民権の国という感じがしますね。
そしてまさにこの精神のお蔭で、なんでも一律に禁止したり、規制したりするのではなく、個々人の自由を認めた上で、お互いに融通をきかせるという、「大人の選択」が行われているのですね。
日本でこういう仕組みを実現するには、さて、どこから始めたらいいのでしょうか?
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