2009年09月15日

エネループで光を

 今日の夜はちょっとおもしろいイベントに参加して来ました。三洋電機の主催による「エネループ・ミーティング」です。正式な名前はとっても長くて、「さぁ、eneloopの輪に入ろう 〜無電化地域に"あかり"を贈る〜 社会貢献をあなたと考える、エネループ・ミーティング」なのだそうですが...(^^;)

 ブロガーのための集まりで、三洋電機の充電池eneloop(エネループ)を活用した社会貢献活動を紹介し、それについて参加者でディスカッションをするというものです。ブロガーを対象にした、ステークホルダダイアログと言ってもいいかもしれません。

 皆さんご存じのようにeneloopは、放電しにくいという、これまでの充電池の欠点を補った環境性能に優れた充電池です。性能に加えてデザインもシンプルで美しく、僕も愛用しています(家中の電池をできるかぎりeneloopに置き換え計画進行中です)。

 ビックリしたのは、eneloopの技術を使った関連製品のユニバース製品というのが、実に多彩なこと。カイロとか、ソーラーパネルの充電池などは知っていましたが、小型空気清浄機や自転車まであるんですね! どれもデザインも洗練されていて、なんでもっと売れないのか、不思議なほどです。

 僕の参加していたチームは、最後のプレゼンテーションで1位になって、賞品としてeneloopyをいただきました。イヌの形をした、充電池チェッカーです。こんなのもなかなか遊び心があっていいですね。

 前置きが長くなってしまいましたが、今日のダイアログの主役は、ウガンダの学校に寄付された、太陽光で充電して光るeneloop lanternです。
■「太陽の力で光る「エネループ ランタン」をウガンダへ寄贈」(三洋電機)

 世界人口の約1/4が無電化地域に暮らしているといいます。そういう地域の方々に、太陽の光で充電できるLEDランタンを贈るという同社の社会貢献事業で、昨日9月14日にウガンダ共和国の中学校に250台が贈られ、その発表が今日行われたのです。贈呈式には担当役員も参加なさったそうで、気合いが入っています。

 似たようなプロジェクトとして、世界銀行グループが実施している"Lighting Africa"というものがありますが、三洋電機の活動はこれとは全く独立に同社が単独で行っている社会貢献活動で、ウガンダの大臣から寄せられた一通の手紙がきっかけとなり始まったものだそうです。
《参考記事》
世界銀行とIFC、アフリカのオフグリッド照明へ投資誘致(全訳記事)」(JanJan、2008年6月4日)

 このプロジェクトの良いところは、まずeneloop lanternが商品として魅力的であること。LEDを使っているので、6時間の充電で8Wのランプが5時間点灯するそうで、これなら十分実用になります。光を1Wに落とせば、20時間ももつそうです。

 8Wというと随分暗く思われるかもしれませんが、途上国の真っ暗な夜の中では、十分に利用価値がある明るさなのだそうです(@whynotnoticeさん撮影の写真)。会場でも体験しましたが、このランプをつけると、まわりの人の顔はちゃんとわかりますし、ランプに近づければ文字も読めます。ちなみに1Wというのは、ロウソクの明りと大体同じなのだそうです。

 実際にウガンダを訪れた映画監督の井上春生さんからのお話もあったのですが、ウガンダの電化率は都市部で20%、地方は4%。停電は日常茶飯事。というか、そもそも計画停電せざるを得ない状況なのだそうです。そしてそうかと気付かされたのは、「明りがないといことは、一日の中で使える時間が短い、一日が短いというのと同じ」という言葉でした。明りがないために十分な教育を受けられない子どももたくさんいるのです。

 というのも、ウガンダはエイズが初めて出た国で、エイズ孤児も多い。生産年齢がいないために、子供たちも働かざるを得ない。昼間働いている子供たちは、真っ暗な夜が来るの寝るだけ。勉強はできないのです。

 驚くのはそれだけではありません。友だちなどとの横のつながりもほとんどないというのです。ところが、そこに明りがあれば... あっという間に子供たちが集まってくるそうです。つまり、「明りの周りに、人間の輪ができる」のです。

 途上国援助として明りをというのはもちろん理解できるのですが、明りがもつここまでの意味は、やはり先進国に住んでいる私たちにはなかなか想像できないのではないでしょうか。

 また、井上監督の話で非常に印象に残っているのは、「ドイツの援助は衛星回線を使っているので必ずつながる。日本の援助は現地プロバイダを使うので、使えなくなり、結局埃をかぶっている」というのや、「日本は立派なハコモノを援助するが、例えばアフガンでは、病院を作るより、モバイル・ドクター(ホンダのカブに乗って医者が走り回る)方がよっぽど役に立つ」などという話です。援助をするのはいいのですが、効果的な援助をするためにはどうしたらいいのか。まだまだ考えるべきことはありそうです。

 さて、今回のeneloop meetingですが、単に三洋電機がこんなイイコトをしていますという宣伝ではありません。今回のeneloop lanternの贈呈もそうなのですが、三洋電機は「eneloopの輪」というSNSのようなものをやっていて、ここで参加者が行なったアクションがエネジー・ポイントとなり、その総計が10万ポイントになる毎に、三洋電機が250台のeneloop lanternとソーラー充電器のセットを寄付するのです。つまり、単に企業が寄付をするというのではなく、一人ひとりの参加者のアクションが寄付につながるというところがミソなのです。
■「『世界の無電化地域に”あかり”を贈る。』プロジェクト」(三洋電機)

 なかなかおもしろいプロジェクトでしたので、三洋電機に敬意を表して、そしてブロガー向けイベントってことは当然それを期待しているのでしょうから(笑)、早速今日の話題にしてみました。さらに今日のミーティングの様子は英語でも若干つぶやいてみましたが、こうした日本企業の真摯な取組が、もっと世界に知られるといいですね。企業にも、その辺はぜひもっと積極的かつ戦略的にと、お願いしたいと思います。

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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