ただ幸いなことにメインの発表は初日でしたし、最終日に急遽また別の出番が出来たのですが、こちらも気力で乗り切りました(笑) 1時間半ほど気力で乗り切り、そのまま自分の部屋に戻ってバタンキューでしたが...
そんなわけで、当初予定したよりは少なくなってしまいましたが、それでもいろいろな講演を聞いて、友人と再会したり、新しく知り合った人もできたり、やっぱりこういう会議に行くのはいいですね。最終日も、フィリピン、タイ、マレーシアと、いろいろな国の友人に助けられて、体調は最悪でしたが、密度の濃い議論が出来たことに感謝しています。
さて、今年のAFCSRのメインテーマは、"SUSTAINING CSR IN DIFFICULT TIMES: How business can benefit and why it still makes business sense"でした。実際、どこの国もまだ今回の世界不況の影響で大変で、AFCSRの出席者も500名弱と、前回、前々回に比べて減っています。それでも、参加している方々は、「だからこそ今CSRをきちんとするのだ」と前向きでした。
一方、日本からの参加者はいつも少ないのですが、今回は僕を含めて3人! しかも、事業会社からの参加者はゼロでした。実際いくつかお誘いした企業の方からは、「今の業績では海外出張はとても出来ない状況で...」という元気のないお返事ばかりだったのですが、こんなことでは「不況になったらCSRは縮小します」と言っているようなものです。ただでさえ「顔の見えない」国なのに、これではますます顔が見えなくなるだけではなく、間違ったメッセージを発してしまっているということに気付いて欲しいと思います。
日本では「不言実行」とか、「陰徳の美」と言われますが、国際的にはそのような考えは通じません。というか、やっていることがまったく見えないし、伝わらないのです。「良いものを作れば売れる」という方も多いのですが、そのモノが売れないとき、あるいは差別化できないとき、売るためのポイントは企業の姿勢とそれに対する信頼なのです。業績が悪い今だからこそ、CSRをしっかりと続け、地域に貢献し、自分たちの姿勢をきちんと伝えることが必要なのです。それとまったく逆の行動をしていては、いくら自分たちではそのつもりではなくても、「形だけのCSR」とか、「結局あの会社は何もやってない」と思われてもしかたないでしょう。実際、そういう暗黙のメッセージを発しているのですから。
そんなわけで、「大丈夫なのか、日本?」と例年以上に心配になったのですが... 来年のAFCSRは北京か上海で開催される予定とのこと。中国からもAFCSRへの参加者は決して多いわけではないのですが、やはり中国にはみんなが興味があるのです。本当は今年、北京で開催したかったそうなのですが、この不況と北京の物価の高さでぽしゃり、AIMの本拠地マニラでの開催となったのです。ですから来年は北京でなくても、上海でぜひ開催したいというわけです。残念ながら日本でという話は、もちろんどこからも出てきません。
そんなことを思い出していたらまた頭が痛くなってきましたので(^^;)、今日はこの辺で...
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