2010年03月12日

悲しき温対基本法

 12日、地球温暖化対策基本法案が閣議決定しました。ただ、とても手放しで喜べるような内容、状況ではありません。

 条件付きながら、温室効果ガスを1990年比で2020年までに25%削減はキープ、また2050年までには80%削減としています。「高過ぎる目標」とするメディアもあるようですが、既に国際公約している2050年に世界で半減するためには、80%削減でも不十分かもしれません。決して「突出して高い」などとは言えないでしょう。

 国内排出量取引制度を創設することは盛り込みましたが、民主党のマニフェストにあった総量規制であるキャップ・アンド・トレード方式からは後退し、原単位も検討するということになってしまいました。それでも経済界は猛反発しています。

 地球温暖化対策税(環境税)の実施に向けた検討や、太陽光以外の再生可能エネルギーの全量を電力会社が買い上げる固定価格買い取り制度も前進ですが、欧州等に比べれば、むしろ遅過ぎたぐらいです。

 そしてがっかりなのは、2020年までの再生可能エネルギーを1次エネルギー供給量の10%にという目標にしたことです。当初案の「消費量の20%」に比べるととこれはやはり後退なのではないでしょうか。また、ヒートポンプなど、本来の再生可能エネルギーでないものも含めることによる「水増し」も行われています。

 さらに、社民党の強い反対にも関わらず、温暖化対策として原子力発電の推進も盛り込まれてしまいました。温排水等の影響を考えれば、原子力は温暖化対策にはなっていませんし、生物多様性に対する悪影響も大です。さらに、人にも大きな危害を加える可能性を考えると、とても鳩山政権の「いのちを守る」精神にはとても合わないと思うのですが...

 この内容でも経済界は猛反発ということも悲しくなりますが、鳩山政権は頑張ったつもり(?)でも、欧州に比べるとどうしても見劣る内容です。若干の前進を評価するべきなのかもしれませんが、肩透かしを喰った印象は免れません。今までのやり方ではもうダメなのだということを、なんとか政治がきちんと示して欲しいと思いますし、その認識のもと、オールジャパンで頑張りたいと思うのですが...

《参考リンク》
■「温対基本法に暗雲――与党内不一致露呈、各界の激しい反発」(環境メディア、2010年3月11日)
■「第4回 危うし「温暖化対策基本法」」(nakata.net)

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 気候変動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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