タイで最初の行政単位は Tambon(タンボン)というので、One Tmabon One Product、略してOTOPと呼んでいます。タイの人は、オートップと発音していました。日本の一村一品よりは普及しているようで、よく注意して見ると、空港のお土産屋さんをはじめ、様々な場所でOTOPの文字を見ることができます。

空港のOTOPコーナー
2001年からタクシン首相の肝いりで、タイ政府が始めたものです。その目的は単に収入源や雇用を創出するというだけではありません。OTOP製品を扱うオートップダイレクト社のWebサイトによれば、事業運営の目的は以下のとおりだそうです。
1) 地域の雇用及び収入を創出する。
2) 地域を強化させることにより、自ら考え、自らの力で地方開発を行えるようにする。
3) 地方独自の知恵を振興する。
4) 人材開発を促進する。
つまり、地域開発(community development)の一環なのですね。特に重要なのは、2番目の自分たちで行動する力を作る部分と、4番目の人材開発だと思います。
サスラボでも何度も取り上げているPDAのメチャイ氏は、OTOPは、One Tambon One Problem(どの村にも一つ問題がある)の略だとおっしゃっているそうですが(^^;)、地域開発はPDAの重要な活動テーマなので、OTOPプロジェクトに沿った支援もしています。
PDAの経営するレストランキャベツ&コンドームでは、タイ東北部で細々と作られている赤米(Red Jasmine Rice)を出しています。赤米は通常の流通ルートには乗らないのですが、伝統的な作物なので、これを絶やさないように、またこれを作る農家が現金収入を得られるようにという配慮です。
ここで食事をしたときに最初にまずオツマミがわりに出されたのが写真のチップス。カリッとしていてなかなかおいしいのですが、初めて食べるスナックです。何なのかと思って聞いてみたら、なんと赤米が原料なのだそうで、Red Jazz Crispeiesという名前が付けられていました。

おいしかったのでお土産にしようと思ったら、写真の小袋に入ったパッケージのものを分けてくれました。驚いたことに、このチップスもOTOPなんですね。袋の右上にOTOPと書いてあるのがわかりますか?
そして左上にはCabbage & Condomsと書いてあるところを見ると、どうもこのレストランのオリジナル商品のようです。さらに袋の後ろを見ると、「赤米はタイ東北部の小農がPDAの支援で作っています。この製品の利益は、そうした農家の生活の質を向上させるために使われます。」とあります。製造会社は、Rural Small Scale Industry Co., Ltd.(田園小規模産業株式会社)になっていましたが、住所はPDAと同じでした。
このように、東北部の農民を支援するために、彼らが作ったお米に付加価値のつく製品を開発し(チップスの方がただのお米より高く売れますからね)、さらにそれを販売する独自ルートまで開拓してしまったのですね。しかもそれを寄付などに頼る慈善事業としてするのではなく、ビジネスとして成立させているのです。それが、本当の意味で継続的な支援を可能にするということです。
ちなみにこのチップス、25g入りの小袋が10バーツでした。タイの物価を考えると、ちょっと高めです。通常のルートにどのぐらい流れているのかはわかりませんが、もしタイで見つけたら、是非試してみてください。お煎餅のように香ばしくて、日本人の味覚に合いますよ〜
<参考リンク>
■OTOPとは(GIPU)
http://www.gipu.net/jp/otop/index.html
■タイ国の一村一品運動(タイ国政府貿易センター)
http://www.thaitrade.com/japan/brief/mission/000002.html
■オートップダイレクト社
http://www.otopdirect.com/
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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