《参考リンク》
■「生物多様性ガイドライン 幅広い企業から続々登場」(環境経営フォーラム EMFレポート)
■「広がる生物多様性保全 企業にリスクとしての認識広がる」(ECO JAPAN)
というのは、方針というのはその問題について最上位かそれに近いところに位置づけられる基本的な考え方ですから、あまり細かいところまでは立ち入らないのが普通です。しかし実行上は、それだけでは心許ないので、一つ一つの行動がその方針に合致しているかどうかを判断する具体的な基準が必要になります。
原材料がある考え方に合致したものであることを認証しようという場合には、こうしたことを明確に、また公正に行う必要がありますので、principles(原則)、criteria(基準)、indicators(指標)というPCIの3段階、PCI frameworkで規定し、管理したりします。
つまり基本的な考え方をまずpriciplesで述べます。それに合致しているかどうかはcriteriaを用いて判断します。また、パフォーマンスの程度を定量的に示すものがindicatorです。PCIの3つが揃っていれば、ある項目の状態やパフォーマンスが、どのような状態にあるかを定量的に示し、それが求めている条件に達しているかどうかをブレずに、一意的に判断することがでいます。すなわち、明確に、公正に判断できるわけです。
「生物多様性『方針』」は認証とは目的が違いますが、この考え方は応用できるのではないかと思います。もし方針そのものは比較的一般的でざくっとしたものであったとしても、それに基づいた明確な目標を設定し、そのための具体的な行動計画を立て、進捗状況を計る指標を設定する。そうなれば、生きた方針、すなわち機能する方針になるはずです。
あるいは「原材料調達『方針』」であれば、それは当然基準を伴わなければなりません。できれば、方針、基準、指標と揃っていると、一番わかりやすいでしょう。
方針、指針を作るのは、企業活動の方向性を示し、進捗を評価、管理するためのはずです。だとすれば、単に方針を作って示すだけでなく、それとセットで定量的な目標や指標も作らないと、きちんと機能しないのではないでしょうか。
海外の団体などがルールを作るのを見ていると、このPCIをしっかり意識しながら構造化されたルール作りをしていることがよくわかります。PCIフレームワークを作ることを目指して、どんどん細部まで詰めていくのです。日本では「方針」だけがぽーんと発表になることも多いので、その辺はどうなっているのかなと気になってしまうのです。
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グローバル・フットプリント・ネットワークの伊波です。
個人のエコロジカル・フットプリントの計算する「Personal Calculator」が発表されました!
http://www.footprintnetwork.org/en/index.php/GFN/page/personal_footprint/
いろいろなご意見・ご感想を頂けると、幸いです。
伊波
PS:2月に名古屋大学「エコトピア」で1時間半程エコロジカル・フットプリントについて講演をさせていただきました。生物多様性についても「生物多様性・生態系と経済の基礎知識」で勉強中です。
今後ともどうぞよろしくお願いします。