
スマトラ島リアウ州で先ごろ発見されたスマトラゾウの死体。6頭が毒殺された。
出典:http://www.wwf.or.id/index.php?fuseaction=news.detail&id=NWS1141377494&language=e
なぜこのようなことが生じたのかと言えば、未だに熱帯林の伐採が止まらないからです。2004年から2005年のわずか一年で、リアウ州では20万ヘクタールもの森林が伐採されたと言います。その原因は、紙の原料となるアカシアやパームオイルを採るためのアブラヤシなどを植林するためなどに、天然林がモノカルチャーに転換されるのです。
このように生物多様性の豊かな熱帯林が伐採されているにも関わらず、製紙会社の中には「持続可能な紙パルプ資源を得るために植林した」というところや、洗剤メーカーの中には「地球にやさしい植物性の原料を使用」と謳っているところもあります。
この問題は以前にも「持続可能なパームオイルを目指して」の中でご紹介しました。私たちが日ごろ大量に使っているパームオイル(食品用の植物油や、石鹸の原料です)や紙の生産が原因でゾウが住み処を奪われているのだとすれば、私たちにも無縁の問題ではありません。私たちが使っている油や紙が原因で、ゾウが殺されたのかもしれません。
以前ご紹介したボルネオ島の例では、この問題に気がついたサラヤさんなどは、ゾウを救出したり、さらにはもっと本質的な解決を目指して、保全地域作りなどを進めています。
しかし、残念ながらそうした配慮はまだ一部の地域に限られています。何が本当に環境に優しいのか、持続可能なのかを判断するためには、原材料の調達課程まできちんと遡って考えることが必要です。
《参考URL》
■多発するゾウと住民の衝突 〜インドネシア・スマトラ島より今日も読んでくださって、ありがとうございました。
http://www.wwf.or.jp/activity/forest/news/2006/20060328.htm
■Riau's Elephants: 2006 Tragedy
http://www.wwf.or.id/tessonilo/Default.php?ID=926
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