出典:http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/new/index.htm#15
このレポートによれば、児童労働の数は減少を示しはじめ、2000年には世界全体で2億4,600万人と推計された児童労働者数が2004年には2億1,800万人と11%減少したそうです。
「児童労働」とは日本では耳慣れない言葉かもしれませんが、原則15歳未満の子どもが、大人と同じように労働すること(child labor)で、家庭や家業の手伝いなど、子どもの成長にも寄与する「子どものしごと(child work)」とは別です。
具体的には、途上国の農園やスラムで強制的に働かされる子どもたち、あるいは路上のモノ売り、工場での労働、さらには児童売春や少年兵などといった場合まであります。
画像の方がイメージしやすければ、ILO駐日事務所は、国連大学本部ビル(東京青山)内UNギャラリーで、5月15日〜6月16日に児童労働写真展を開催するそうですし、Webには「児童労働フォトライブラリー」などもあります。
こうした児童労働の中でも「最悪の形態」は、以下のようなものです。
● 強制労働、債務労働、農奴、紛争での子ども兵士(強制的な徴兵)、人身売買出典:「1分でわかる 児童労働ミニ講座」(ACE)
● 買春、ポルノ
● 麻薬の売買などの犯罪行為
● その他危険な労働 (虐待にさらされる労働、炭坑内、水中、危険な高所や閉所での労働、危険な機械を使用する労働、化学物質や高温、騒音にさらされる労働、長時間労働、夜間労働、不当に拘束される労働など)
より詳しく知りたい方は、上記の「1分でわかる 児童労働ミニ講座」や、それを掲載しているACE(Action against Child Exploitation)のwebサイト、さらに詳しくはILOの児童労働のページなどをご覧下さい。
今回のILOのレポートには、「この勢いを保つならば、児童労働は、最悪の形態のもののほとんどが、10年間で撤廃できよう」とあり、非常に歓迎すべきことです。
しかし、世界的に児童労働が減少している中、経済活動に従事している子どもの割合が世界で一番高いサハラ以南アフリカ地域では、いまだ子ども人口の26%、約5,000万人が働いているといいます。そして、この地域では、高い人口成長率、厳しい貧困、そしてHIV/エイズの流行などの要因がからみあい、なかなか進展しないのだそうです。
そして、今回初めて児童労働が減少したとはいえ、世界中で大人同様に働いている子どもは今だ2億1800万人、世界の子どもの7人に1人が児童労働を強いられているのです。
さて、それではこの児童労働はどうやったら減らせるのでしょうか? 私たちとは関係のない途上国での出来事で、私たちの力では児童労働をなくすことはできないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。私たちが毎日食べている食品(チョコレート、コーヒー、紅茶、砂糖、タバコ、パームオイルなど)や、着ている服、日本の子どもが楽しんでいるオモチャや花火も、もしかしたら児童労働によって安く供給されたものかもしれません。
企業の調達網が世界中に張り巡らされている今、私たちが手にした商品も、児童労働と無関係とは言い切れないのです。それを防ぐためには、商品を最終的に製造あるいは販売している企業が、その商品、部品、原材料が、どこでどうやって作られたものであるかを、最上流まできちんと遡って調べる必要があります。これがCSRでサプライチェーンマネージメント(SCM)が課題になる理由の一つです。しかし、残念ながら日本の企業で海外までしっかりとSCMを行っている企業はごく少数です。
国連のアナン事務総長が呼びかけて、企業が責任ある企業市民として世界が抱える問題に取り組んでいこうという制度として「国連グローバルコンパクト」があります。全部で10の原則からなりますが、原則5は「児童労働を実効的に廃止する」です。
児童労働を撲滅するためには、国際企業が大きな力を持ち得ますし、企業にそのような努力をするように働きかけることができるのは、消費者です。実際、来年のバレンタインには児童労働によらないチョコレートをと活動している知人もいます。応援してくださいね↓
■チョコ・レボ(チョコレート革命)
http://www.cafeblo.com/choco_revo/
来年の子どもの日にはさらに良いニュースが聞けるように、私たち一人ひとりがこの問題に注目し続け、働きかけましょう。
今日も長文を読んでくださって、ありがとうございました。
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さっそく引用させていただきました。
チョコレボ応援していますんで、頑張ってくださいね!