私個人としては基本的にはTPPへの参加は見合わせるべきだと考えていますし、もしどうしても参加を検討しなくてはいけないのだとしても、慎重の上に慎重を重ねる検討を行い、決して拙速に判断すべき問題ではないと考えます。管総理は「APEC首脳会議までに基本方針を決定する」と期限を切った指示をしていますが、難問に対して自らこのように期限を切ることが外向的に果たして正しいやり方なのか非常に疑問に思います。昨年の、鳩山前首相の失敗が思い起こされてしかたがありません。
したがって、この問題については、その影響をじっくりと検討する必要があると思うのですが、今日はそのために参考になりそうな意見をいくつかご紹介したいと思います。
TPPに参加すると何が問題なのか? 前原外相が言う「日本の国内総生産(GDP)における第1次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっているのではないか」を信じる方には、まず以下の反論が参考になるでしょう。98.5%というのが、まったくまやかしの数字であることがわかるはずです。
■「自動車・家電輸出がそんなに重要か」(三橋貴明のTPP亡国論、日経ビジネス、2011年2月21日)
さらに、なぜTPPはダメなのか、何が本質的な問題なのかについては、内橋克人さんのお話が非常に参考になると思うので、ご紹介いたします。けっして農業だけの問題ではないことがわかるでしょう。
■「異様な「TPP開国論」歴史の連続性を見抜け 内橋克人氏講演会」(農業協同組合新聞、2011年2月21日)
それでも、もし日本がTPPに参加したときに、何が起きるのか。それについては、ビル・トッテンさんがNAFTA導入によってメキシコで実際に起きたことを例に警告していることが参考になるでしょう。実際に起きたことだけに、説得力があります。
■「No.947 不公正もたらす“自由”」(アシスト:コラム Our World、2011年2月15日)
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
よろしかったら、応援のクリックをお願いします!
おもしろかったらクリックを! Click me!
【関連する記事】
お久しぶりです。以前バルジャック村訪問の記事にコメントさせていただいた田中です。:)
(全然関係なくてごめんなさい…;)
現在、念願のバルジャック村にホームステイをさせていただいております。おかげさまで本日、ショーレー村長さんにお会いしてお話を伺うことが出来ました。
はるばるとBarjac村を訪れに来る日本人にとても驚いていらしたようで、以前にも日本人の方が訪れたのだと、あだなおさんの記事や写真をお見せしてくれました。
本当に素晴らしいひと時をすごすことができました。
ありがとうございました!
田中