2006年06月04日

どこから来たの?

地球買いモノ白書」 どこからどこへ研究会著 コモンズ 1300円+税

 少し前に出た本ですが、原材料調達入門(笑)に絶好の一冊です。鶏肉、マグロ、カップ麺、缶コーヒー、雑誌、スポーツシューズ、ケータイ、ダイヤの指輪、マンションと、私たちが毎日お世話になっている(消費している)モノが、一体どこから来ているのかを、わかりやすいイラスト入りで教えてくれます。え、こんなものが、こんなところから? こんな風にして? きっと驚くことがあると思います。

 100ページほどの薄い本ですが、時間がないという方は10ページの第二部を読むだけでも、十分に概要がわかると思います。でも、「モノ語り」が圧倒的に面白いので、きっと第一部も読んでしまうはずです(笑)

 著者は「どこからどこへ研究会」とちょっと不思議な名称ですが、実はこの本は、13人の市民が集まって2年半かけて調べあげたものなのです。メンバーは、主婦、学生、会社員とさまざまな立場の方々です。自分たちが日ごろ消費しているモノがどこから来ているのか? その好奇心が作り出したのがこの本です。

 そうした普通の市民が、仕事や家庭生活の中で行なった調査ですので、基本的には文献調査とインターネットによる検索に依存しています。ですから難点を言えば、すべての説明が、それぞれの製品や業界の事情をバランス良く紹介しているとは言えないところもあります。本当にその製品や業界の現状を知りたければ、より専門的な調査をする必要があります。

 それでも、フツーの市民が、自分たちの生活がどのような形で世界とつながっており、どのような影響を与えており、それを改善するために何ができるか、を調べ、考え、提案したところに、本書の最大の価値があると思います。おもしろく、そして確実にためになる本です。

 目次

第1部  9つのモノ語り
チキン―至れり尽くせりの加工品
マグロ―回転寿司の王様
カップ麺―世界中から食材を集めて
缶コーヒー―農民の汗と悲哀
マガジン―それは原生林からやってきた ほか)

第2部 モノ語りから見えてきたこと
日本はたくさんのモノを輸入して国内にためこんでいる
日本が輸入している一次産品は多くの地域から調達されている
子どもがつくったモノをわたしたちは買っている
わたしたちの買っているモノが環境を破壊している
新しいライフスタイルって?―わたしたちにできること
インターネットを活用しようー市民のための情報アクセスガイド



今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 本・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『地球買いモノ白書』で、モノ追跡
Excerpt: それを学んでいる学生さんは、ひょっとするともう読了されているかもしれません。
Weblog: 鯵、環境民俗学ヲ嗜ム
Tracked: 2006-06-05 19:57
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