2006年07月05日

窮鼠猫を噛む

 国際社会から譲歩を引き出すことができず追いつめられた北朝鮮は、今朝テポドンなどミサイル7発を発射しました。幸い直接的な被害はなかったものの、改めて私たちの生活が危うい薄氷の上に成り立っていることを示しました。さらに2発がまだ発射する準備中であるというのですから、背筋が寒くなります。

 瀬戸際外交のつもりが、北朝鮮は何の得ることもなく、単に自分の首を締めただけで終わりそうです。武力を背景とした脅しは成り立ちにくくなっていることを、すべての人が強く認識すべきでしょう。この意味をわからずに、一人でルール違反の実力行使を続ける某大国もありますが、当然、リーダーとしての器を疑われ、国際社会の中で指導的地位は明らかに低下しています。

 言うまでもなく、戦争は最大の環境破壊であり、社会を持続不可能にする行為です。しかし、そのためにアメリカは約3000億ドルものをお金を一年間に使っています。一方、1000億ドルがあれば世界中で飢餓に苦しむ8億人を救うことができます。世界中の人々に基礎的な教育を受けさせるには60億ドル、世界中の約2000万人の難民支援用テントや毛布を援助するのに必要なのはたった1億ドルです。日本の軍事予算444億ドル(世界3位です)で出来ることだって、たくさんあります
データ出典:NPO法人市民教育交流の会
http://www.asahi-net.or.jp/~ww8t-oosk/gunjihi.htm

 戦争という最悪の形に至らなくとも、およそ人類の歴史の中で、戦いによって問題が解決したことはあるのでしょうか? 勝負がついてもそれは一時的なことで、お互いに遺恨を残し、再び暴力で解決しようという負の連鎖は絶えません。 

 北朝鮮だけではありません。韓国は調査船を日本領海に侵入するし、隣国とのつきあいはますます難しくなっています。単に、「北朝鮮が悪い。けしかん。怖い」と言っていても、状況は改善しません。どのようにつきあえば、お互いの納得を生み、不毛な消費や破壊を未然に防げるのか?

 僕自身はまだまったく答えを持てずにいますが、持続可能な社会を作るために、乗り越えなければならない課題です。少なくとも一つハッキリしていると僕が確信していることは、暴力では解決できないし、どんな場面でも暴力を解決の手段にするべきではない、ということです。

 もちろん、祈るだけでも解決にはなりません。どうやって平和を自分たちの手で作れるのか、この機会に少し考えてみませんか? どうぞ皆さんのご意見をお聞かせください。
《関連エントリー》
平和は祈るものではない 

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 🌁| Comment(6) | TrackBack(2) | 平和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨日はじめたばかりのブログでトラックバックさせてもらっちゃいました。
全然機能が使いこなせなくて・・・なんだかごめんなさいという感じです。
Posted by あいか at 2006年07月06日 12:23
このニュースを聞いて、戦争について、軍事力について我が家でも意見を聞き合いました。
理想論はいくらでも言えるのですが、実際に現実可能な平和への方法は、やはり我が家でも答えは出ませんでした。
思えば人類の歴史は戦争の歴史といっても過言ではなく、21世紀になった今でもやめることが出来ないのはなぜなのでしょうね。
一体、人類はいつになったらこの暴力の連鎖を断ち切ることができるのでしょうね。
そして、私はそれについて何が出来るのか、考えさせられました。
Posted by atsukero at 2006年07月06日 17:31
平和は、「敵を愛せよ」という聖書のことばにあるような心を双方がもっていないと、やってこないと思います。私はゴスペル好きなクリスチャンです。。が、別に布教するつもりはありません・・・。赦すことや自分ががまんすること、天を仰いで新しい気持ちで歩むこと・・・。外国では戦争があっていても日本はロハスという言葉がブレイクして久しい。。日本は平和だ・・。北朝鮮のポテドン事件・・。ミサイルは実験だのなんだのといっておりますが、嫌なやつっ。。北朝鮮が聖書を読む日がきますように。。
Posted by りんりん at 2006年07月06日 23:09
>あいかさん
ブログ開設おめでとうございます。
TBもありがとうございます。これからの情報発信に期待しています。

>atsukeroさん
ご家族で話し合われたのですか、素晴らしいことですね。なかなか答えはでないと思いますが、そのプロセスが重要なのだと思います。

>りんりんさん
敵を愛する、赦す。言葉ではわかっても、実際に行動できるか、僕自身心許なく感じます。

今回の事件で僕が一番怖れているのは、「北朝鮮が悪い」、「そんな国はやっつけてしまえ」という安易で性急な世論が形成されることです。

戦争は自国民に犠牲者が出たことをきっかけに起きますが、そのきっかけになる事件はいつも仕組まれている。そういう話も聞いたことがあります。

常に冷静に、何をすることがもっとも有効な解決につながるのかを、考えていきたいと思います。
Posted by あだなお。 at 2006年07月07日 00:07
なにをもって解決とするかだけど、世の中は広義狭義の「暴力」によってエントロピーを減らしているような気がするなあ。
残念ながら戦争ってのに意外に「効用」があるというのが問題なのではないだろうか。
Posted by 黒糖焼酎 at 2006年07月14日 00:44
黒糖焼酎さん

こんにちは〜 
ちょっとよくわからなかったのですが、暴力によってエントロピーが減少するっていうのは、具体的にはどういうことでしょうか? 異分子がいなくなるとか、そういうことでしょうか?

戦争、特に現代の戦争の大きな効用の一つは、武器会社などが儲かることですよね。ただそれは、ごく一部の人間の効用でしかないですよね。
Posted by あだなお。 at 2006年07月15日 01:14
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Tracked: 2006-07-06 22:14
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