昨年から、地球温暖化防止大規模国民運動(長っ!)として、「チームマイナス6%」が展開されています。これは、京都議定書の中で日本が公約した、第一約束期間(2008〜2012年)に日本は温室効果ガス(GHG)を1990年比で6%削減する義務があるため、それを実現しようというものです。
しかし、ご存じのように、実際には日本のGHG排出量は1990年より8%増えており、これから約14ポイントも削減しないと公約は守れません! かなり本気で取り組まないと実現できず、クールビズなど、貢献量としては焼け石に水です。(もちろん、関心を高める上でや、エコマインドを育てる上では意味があると思いますよ)
そして、ここから先が「不都合な真実」なのですが... 6%削減というのは、京都議定書で決まった政治的な妥協の産物でしかなく、日本が6%削減したところで、地球温暖化は止められないのです。
そりゃあ、そうでしょう。日本が6%程度減らしたところで、それよりもっとGHGを出している中国、日本とほぼ同じ量を出しているインドでは、年々排出量が増加していますし、アメリカはまったくやる気がありません(^^;)からね。
いいえ、そういうことでもないのです。それもたしかに「真実」なのですが、今問題にしているのは、日本がどうしなくてはならないかです。
気温上昇が2℃以上変化すると予測しがたい非線型な変化、場合によっては壊滅的な変化が起きることから、なんとか気温上昇を2℃以下に抑えようというのが、国際的なコンセンサスになりつつあります。
そのためには、大気中のGHG濃度を、二酸化炭素換算で475ppm以下にする必要があります。これを実現するためには、2050年のGHG排出量を世界全体で、1990年比で50%以下に削減する必要があるのです! つまり1990年の半分にしろということです。
日本は、それ以上、おそらくは60-80%の削減をする必要があるであろうということが、国立環境研究所の研究者などにより、既に昨年、中央環境審議会地球環境部会の気候変動に関する国際戦略専門委員会に情報提供されています。
国立環境研究所などでは現在、「脱温暖化2050研究プロジェクト」を進めていますが、ここでは2050年にGHG排出量を1990年比で80%削減が目標となっています。
もちろん今すぐにではないのですが、将来は80%削減しないといけないのですよ! 6%より、この数値をもっと知らしめた方がいいのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
ちなみに、もしこれから毎年一定の割合で削減して行くとすれば、毎年どれだけ減らす必要があるのでしょうか? ちょっと計算してみました。
44年間で80%削減するためには、毎年3.5%の削減が必要です。でも、今はもう8%増えてますから、それを考えると、毎年3.8%近く減らす必要があります。毎年3.8%というのだって、ずいぶん大きな目標ですよね。
というわけで、今日の結論。
気候変動防止のためには、マイナス6%では生易しい、マイナス80%ですよ、皆さん!
今日も長文を読んでくださって、ありがとうございました。
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コメントありがとうございました。あいかさんのブログの記事も拝見しました。
そうですね、山本先生は+2℃に一生懸命ですよね。でも、その気持ちは僕も痛いほどわかります。本当にマイナス6%なんてのんきに構えている場合じゃないんですよ。
あまり危機感を煽るのもどうかとは思うものの、でもこれはやはりみんなが知っておくべきことだと思います。まだ乗り越える道はあるわけですから。