サスラボではこれまで何度となく書いてきましたが、アジアの途上国では、たぶん皆さんが想像する以上にCSRは進んでいます。
《関連エントリー》
■"CSR in Asia 2006"
■中国のCSR
その理由は二つ。一つは、目の前に非常に切実な環境や社会に関する問題が存在すること。これを今どうにかしなくては、明日の発展はないのです。
もう一つは、そうした環境や社会の課題を解決していくためには、どうしても企業の力が必要なこと。政府だけでなく企業が中心になって、そしてそれにNGOも連携しながら進めていかなければ、二進も三進も行かない状態なのです。
日本のように、企業不祥事が多いからとか、信頼される企業市民としてとか、下手をすれば、他の会社がやっているからとか、そんなのとはまるで切実感が違うのです。
そうは言っても実際に、それぞれの国でどんな課題があるのか、そのために企業はどのような取り組みをしているのか、それにあたってNGOや政府とどのように協力しているのか。そういったことは、やはり現場を見たり、第一線からの報告を聞かなければ理解できないでしょう。日本国内で見聞きできることとは、まったく状況が違うからです。
特にアジア諸国を相手にビジネスをしていたり、アジアで操業している日本企業には、こうした状況を是非とも知っていただきたいと思います。と言うより、知らないことはきわめて大きなビジネスリスクです。とても見過ごせる話題ではありません。
そんなアジアのCSRの最新情報を知るのに非常に良い機会が、9月25,26日にマニラ(正確にはケソン)で開催されるAsian Forum on Corporate Social Responsibility (AFCSR)です。アジアで行われる、もっとも密度も質も高いCSRの国際会議と言っていいと思います。見逃してはいけない会議です。
■AFCSR
今年の会議では、ざっと以下のような話題が取り扱われます。
1. CSRプログラム、基準、プロセスを監視・評価する
2. CSRプログラムを実施するためのリーダーシップ
3. 地域と国際的なCSRの基準と事例
4. いかにCSRのための環境を開発し機能させるか
5. ステークホルダー・エンゲージメント
6. CSRプログラム実施上の問題
7. CSRを特徴づける
さらに詳しいテーマについては、以下のページでご覧いただくことができます。
■Tracks and Topics(AFCSR)
どうですか、CSRの理念がどうのこうのではなくて、まさに実践の議論であることがわかりますよね? アジア各国でのCSRの現状がわかると同時に、日本でCSRを実践する際にも、参考になる事例がたくさん発表されると思います。
サスラボでは昨年ジャカルタで開かれた会議の様子も報告していますが(以下のリンク参照)、残念ながら日本からの参加者はごく少数でした。今年は少しは増えているといいのですが、発表者のリストを見る限りは、ほとんど見当たりません。日本の企業、NGO、そして政府関係者にも、もっと積極的に参加していただきたいのですが... もしこのエントリーを読んで興味を持ったら、まだ間にあいますので、まずは聴衆として参加してみてはどうでしょうか?
ちなみに僕は今回は、「3. 地域と国際的なCSRの基準と事例」の中で行われる「CSRの基準を国際統一する(Globalizing CSR Standards)」というセッションでお話します。もう一人話しをなさる方がグローバルコンパクトの方で、まさに国際統一の権化(笑)なのですが、僕はCSRを意味のあるものにするためにも、地域ごとの課題にしっかり取り組むことの重要性を訴えたいと考えています。
《関連エントリー》
■CSRアジアフォーラム開催
■AFCSR 9/8の分科会のテーマ
■AFCSRガラディナー
■AFCSR 9/9のテーマ
■AFCSR 9/8の分科会について
■CSRはもはや企業戦略?
■昂揚するアジアのCSR
今日も長文を読んでくださって、ありがとうございます!
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勤める社員ひとりひとりの意識が低いことが原因
ではないでしょうか?
おそらく、個人としては「関係ない」とか「会社の上の人がすればよいこと」という意識の低さ
があると考えられます。
個人をめぐっても、社会の様々なステークホルダー、例えば家族・親戚・隣近所・地域社会・会社の人・会社・顧客や取引先・社会全体とあらゆる物に対し、積極的に責任とか貢献できることな
ど考えることが大切でしょう。
個人の意識の向上が、企業のCSRにもつながっていくのでは、という気持ちで、今日も、pyon♪はせっせと、ブログを更新しております。
こんにちは。そうですねぇ、たしかに一人ひとりの意識は低いことが原因かもしれません。
ただ、これは会社員に限ったことではないというのと、むしろ企業のCSR担当の社員の方などはとても頑張っていらっしゃると思います。直接的な関わりが明らかだと一生懸命なのに、それが間接的だと途端に他人事になってしまうということかもしれませんね。
pyon♪さんのように、ご自身の意識をつねに向上させようと心掛け、行動していく方が増えるといいですね。僕もそのきっかけを作っていきたいと思います。
日本の企業、NGO、政府関係者からの参加者が少ないというのは意外です。CSR先進企業と目されている企業も担当者を送り出していないのでしょうか。公費でいける立場の人は多いように思いますが(^-^;
AFCSRに担当者を送り込んでいる企業名リストを公表していただくと今後のプレッシャーになるかもしれませんね。
本当に重要な会議だと思うのですが、日本からの参加者は少なそうでとても残念です。
原因を勝手に推測すると...
まず第一に、この会議の存在自体を知っている人が非常に少ないのでしょう。また、アジアのCSRについても、国内ほどは熱心ではないということもあるのではないでしょうか。
参加すれば、得るところは非常に大きいであろうのに、もったいないですよね。
どんな企業の方が参加なさっていたかも、後からご報告しましょうかね(笑)