ステークホルダーは「利害関係者」と訳されることが多いのですが、CSRなどの分野では、企業を取り巻くさまざまな立場の方々という意味で使われます。具体的には、顧客、株主、従業員、取引先、地域住民、行政、NPOなどを指します。企業は株主(シェアホルダー)の視線を意識しがちですが、企業が存続できるのはさまざまなステークホルダーがあってこそ。だから、株主だけではなく、もっと様々な立場の方々のことを意識することが重要と言われています。
そのための一方法としてステークホルダーの方々と「対話(ダイアログ)」をするのが、ステークホルダーダイアログです。当初はステークホルダーミーティングと呼ばれることも多かったのですが、単に会うだけでは意味がなく、きちんと双方向の対話をすることが重要だということで、最近はダイアログを使うことが多くなっています。
ステークホルダーにはさまざまな立場の方がいますし、もちろん人数も膨大です。すべての立場の方々や、すべての方々と対話することは事実上不可能なので、その代表者の何人かと対話するというのが普通です。たとえそれが数人の方との対話であっても、ステークホルダーという外部の立場の方々の生の声を聞くことは、企業にとっては有益です。網羅的とは言えなくても、企業内部からは見えないことが聞けるからです。
ダイアログの方法としてはいろいろなものがありますし、ステークホルダーも、従業員だったり、地域住民だったり、あるいは関連分野の専門家であったり、さまざまな場合があります。最近はこうしたステークホルダーダイアログの様子が持続可能性報告書(環境・社会報告書)でも紹介されていることが多いので、いろいろな企業でダイアログを比較してみるのもおもしろいと思います。
9月20日(水)の午後に開催されるGRI日本フォーラムの明るいCSRシリーズ講座の最終回では、「CSRとサステナビリティ」(ステークホルダーエンゲージメント編)ということで、ステークホルダーダイアローグ実施企業による事例発表が行われます。実施した企業さんから直接その体験を聞けるので、きっと参考になると思います。
■「明るいCSRシリーズ講座」(最終回)のお知らせ(GRI-FJ)
僕自身もときどきステークホルダーダイアログに呼ばれることがあります。今年もいくつか参加しましたが、その一つに住友林業さんがあります。同社の「環境・社会報告書2006」の中や、webサイトで紹介されています。もしご興味があれば、こちらもどうぞ(笑)
■ステークホルダーダイアログ(住友林業)
僕はこのような席ではいつも、その企業が持続可能な社会を作ることに貢献するためにどのようなことをして欲しいかということをお話しするようにしています。もちろん、企業のビジネスが持続可能であることが前提ですが。
ダイアログとは、単に「ご意見拝聴」というのとは違います。お互いに向かいあって話すことです。ダイアログに参加したステークホルダーの言葉を受け、企業さんがその後どのように行動していくかがいつもとても楽しみです。こうした対話を通じて、企業さんの力が最大限に発揮されることになれば、本当に嬉しいことです。
今日も長文を読んでくださって、ありがとうございました。
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