2012年01月05日

復興の歩みを支える靴

 昨日1月4日の東京新聞の夕刊のトップは、「『復興の靴』1500足 東北の新社会人へ」でした。

 東京墨田区の紳士靴メーカーが、宮城県内の大学を卒業して4月から新社会人になる若者になんと1500足もプレゼントするというのです。

 なかなか出来ることではないと思います。失礼ながら、下町の靴メーカーさんなんてそんなに景気がいいわけではないだろうに…などと思って読み進めると、実はこの靴メーカー、ヒロカワ製靴というのは、スコッチグレインを作っている靴屋さんでした。

 スコッチグレインであれば、よく知っています。というか、かなり愛用しています。とても足にしっくりときて履きやすいのですが、海外ブランドに比べるとぐっとリーズナブル。そしてモノもしっかりしているので、とても長持ち。グッドイヤーウエルトという製法で作られているので、ソール全体も交換できるのです。

 ただこの製法は、一つひとつ職人さんが縫って仕上げるので、リーズナブルではあっても、決して安くはありません。何年も使えることを考えれば結局はお得だとは思うのですが、僕も最初に買うときにはちょっと贅沢かなと思ったのを覚えています。でも、大事に長く使うのがエコだろうと考えて、思いきって買ったのでした。

 そんなことを思い出しながら記事を読むと、今回新社会人にプレゼントする靴も一足約3万円相当なのだそうです。それを1500足ですから、中小企業にとっては決して小さな金額ではないと思います。

 社長の広川さんは「これを履いて、人生の新たな一歩を踏み出してほしい。靴を通して彼らの人生を見守っていけたら」と記事の中でおっしゃっています。新社会人の皆さんは、こんな立派な靴を贈ってくれる立派な会社が日本にはあることを、そしていいモノは大切にすれば本当に長持ちすることを、きっと学んでくれることでしょう。

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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