ヨーロッパでは既に、オランダ でトランス脂肪酸を含む油脂製品が販売禁止、デンマークでは一定量以上のトランス脂肪酸を含むものは販売禁止になっています。
そして昨年12月、ついにニューヨークでも事実上、すべてのレストランでランス脂肪酸の使用を禁止することが決定されました。これにはいわゆるレストランは勿論、マクドナルドのようなファストフード店も、個人営業のドーナッツ屋さんも含まれます。
米ウェンディーズは既に昨年の6月にトランス脂肪酸の含有量をゼロに近づける方針を出し、8月にはほとんど含まれない油に切り替えています。米国のケンタッキー・フライド・チキン(KFC)も4 月末までに米国内の全店舗でトランス脂肪酸を含有する調理油の使用を中止すると発表しています。
同様の方針はバーガーキング、ウォルト・ディズニー(遊園地内の食事について)も明らかにしていますし、スターバックスも切り替えを始めました。
が、日本では摂取量が少ないという理由で、未だなんの規制はありませんし、トランス脂肪酸を使わないことを宣言するレストランもほとんど見かけません(というか、僕は寡聞にして知りません)。いやむしろ、今だに多くの方が、マーガリンは健康にいいと信じているでしょうし、ひょっとしたら未だにそういう宣伝をしているメーカーもあるのかもしれません。マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれるのにです。
僕もかつては植物性油脂を使ったマーガリンは身体にいいと信じて、おいしいバターを我慢してマーガリンを使っていました。しかしこの話を聞いてからは、堂々とナチュラルなバターを愛用しています。なんて言ったって、純粋なバターの原料は牛乳と塩だけです。なんの後ろめたさも感ぜずに、バターの風味を楽しんでいます(笑)
ただ、気になるのは外食したときや、加工食品です。これは自分ではコントロールできないので、実はこうした食品を通じて、案外トランス脂肪酸を口にしているかもしれませんね。そうしたことを考えると、やはり禁止してもらえる方が安心ですね。ファストフードはNYで食べるのが安心? あ、でも食べ過ぎはやっぱり良くなさそうですよ(^^;) それにこんな映画もありますからね、"Fast Food Nation"
自然な素材のものを、バランス良く、腹八分目に。当たり前の食生活こそ、持続可能な食生活です。
《関連リンク》
■米KFCが使用を止めるトランス脂肪酸とは?(AllAbout.co.jp)
■NYはトランス脂肪の追放とカロリー表示へ(AllAbout.co.jp)
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
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トランス脂肪酸と構造を規定する言葉に明確化されましたが,10年以上前の情報は,どんどん欠損してるような気がします。もちろん医学分野では,定説もひっくり返ったりするので,古い情報は役に立たないものの方が多いのですが,ただ,今,なぜ?と思います。
かつての合成甘味料の急激な禁止措置の背景には砂糖メジャーのロビー活動がありました。チクロが安全だという意味ではありませんが,いずれにせよ,これだけ何でも分かるように思われて,突き詰めると
「自然な素材のものを、バランス良く、腹八分目に。当たり前の食生活こそ、持続可能な食生活です。」
私もそうするしかないと思います。
こんにちは。そうですか、そんなに昔からトランス脂肪酸の問題は指摘されていたのですね。日本ではその頃は「健康のためにはバターよりマーガリン」なんて広告がガンガン流されていましたよね。
最近になってトランス脂肪酸が強調された理由、なんなんでしょうね? 例えば、アメリカではファストフードなどの外食によるカロリー過剰が問題になっていますけれど、例えばこうした問題とのすり替えなんていう可能性は考えられないでしょうか? 「トランス脂肪酸は使っていないから、うちのファストフードは安全!」なんて、いかにもありそうじゃありませんか?
いずれにしろ、何がその背景にあるのか、これからちょっと気にしてみることにします。ご指摘どうもありがとうございました。