この本では、世界中から子どもが消えている。それは「社会にいないことにされている『見えない子どもが』増えている」からだというのが一つのテーマになっています。100人の村のうち34人が子どもなのに、その半数以上はその存在が認められていないというのです。僕たちの知らない世界の子どもたちの実情には驚かされますが、それだけでなく、日本のこんな数値もショッキングです。
50年前、
日本がもし100人の村だったら、子どもは
35人でした。それがいまは
14人です。このまま減ると、2050年には
7人なります。
少子高齢化っていうのは、こういうことなのですね。持続可能性を考えた場合、僕は人口の減少はむしろ歓迎すべきことだと思います。それでも、これだけの速さで人口構成が変化することについては、十分な対策は必用です。
さて、この本を読んで、そうなのかと唸ってしまったのがこの文章でした。
世界のお母さんのうち
40人は、避妊の方法を知らず、
1人が、妊娠やお産のために亡くなります。
貧しい国だけだと、100人のお母さんのうち
6人が亡くなります。そのうち
3人は、まだ子どもです。
10代の女の子が亡くなる原因のうち
もっとも多いのは、お産です。
若すぎるお産のために体をこわし
社会や家族からうとまれる女性が、たくさんいます。
以前、21世紀の国際社会の開発目標として掲げられている「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)」をご紹介しましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか?(詳しくは、「MDGs」)
このMDGsの最大の目標は、2015年までに極度の貧困と飢餓を撲滅することです。貧困と飢餓が多くの問題の根源的原因であることを考えれば、これが第一の目標になることはわりと容易に理解できます。しかし、MDGsの8つの目標の中で、「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止」や「 環境の持続可能性の確保」よりも先に「妊産婦の健康の改善」が挙げられています。
もちろん妊産婦の健康管理が重要であることは理解できますが、それがハイライトされる背景にはこういう残念な事実があったのですね。10代の少女が亡くなる最大の原因が、命を産むことだったとは、なんとも皮肉です。こうした悲劇を減らし、人口増加の速度を鈍らせるためにも、避妊や衛生の教育が必要なのですね。
以上、今日の出典はすべて、世界がもし100人の村だったら 4.子ども編」(池田香代子+マガジンハウス編、マガジンハウス)です。簡単に読めるけれど、多くの気付きに満ちた一冊です。お薦めします。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
エッという発見はありましたか?







人口の20%が裕福で、20%が貧困で40%?が学校に行ってないとか、そんな統計を載せている冊子を国連が発行しているのを紹介していました。
私達をとりまく世界の現状を知ることが大切と言い、とても立派な冊子でしたが、
どこに置いてあるのでしょうか。
様々な問題に、民間に取り組むように促していましたが、りっぱな冊子でなくてよいので、もっと身近に配布して欲しいと思いました。
こんにちは!
お返事がとても遅くなって、ごめんなさい。
やっと普段の生活のペースに戻ったので、これから少しずつお返事しますね。
国連の冊子ですが、まずは国連広報センター(UNIC)に問い合わせてみてはいかがでしょうか? 以下のサイトからも、いくつか資料を探せると思います。
http://www.unic.or.jp/