深海の底引き網漁は、生物多様性の豊かな海の底を、まるでブルドーザーのように根こそぎさらってしまうために、環境を著しく破壊する漁法として、自然保護団体からは厳しく非難されています。
パタゴニアの「Summer 2006」のカタログにはこの問題が取り上げられ、海洋生態学の専門家が、問題の背景と現実的かつ根本的な解決への取り組みを詳しく解説しています。アウトドアとはいえ、衣料品のカタログにこんなディープな記事を掲載してしまうのは、さすがにパタゴニアです。
■「続けるべきか、止めるべきか − 底引き網漁のこれから」
そしてWebサイトに掲載されていたビデオというのは、底引き網漁から海を守る活動をしているNGOのOceana(オセアナ)が制作したビデオを、パタゴニアが転載しているのです。上のページの右側にある「video 底引き網漁のビデオ(英語) 」というリンクからご覧ください。
深海底引き網漁の問題は以前から聞いてはいましたが、僕も映像を見るのは実は初めてでした。深海の海底はとても神秘的なのですが、そこをすごい勢いで底引き網が走っていく様子はショッキングです。たしかにこれでは、何もかもさらってしまいます。底引き網漁によって海底の生物多様性は半減し、その回復に数十年を要することもあるのだと言いますが、なるほどそうでしょう。
この深海底引き網漁に対する対応が取られてきたのは、これまでのところアメリカ、カナダ、アイスランドなどの先進国ですが、この漁法は世界中で使われています。もちろんアジアでも問題が噴出しています。
《参考リンク》
■「定置網で水産資源守る」(読売新聞、2007年1月13日)
ベトナムも日本にたくさんの水産物を輸出しています。例えば、イカやハマグリは最大の輸出元だそうです。
■「V-4-8 ベトナムが日本への主要輸出国となっている産品(2005年)」※PDFです。
最近は乱獲気味で価格が高騰しているといいますし、ベトナムをはじめ東南アジア各国では、ダイナマイトを使ったり、青酸カリを使ったりという荒っぽい漁法も問題になっています。もちろん違法なのですが...
ふだん食べる魚がどこから来たものなのかは、スーパーではラベルを見れば分かるようになりました。しかし、どこから来ているかという以上に、どうやって捕られたものなのかも、気にした方がようさそうですね。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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