2007年04月09日

地球は人間だけのものじゃない

 というコピーで、地球上の生物多様性についてわかりやすく説明した本が出ました。Think the Earthの15番目のプロジェクトとして発行された「いきものがたり〜生物多様性11の話〜」がそれです。
ikimono_cover.jpg
Project 015 『いきものがたり〜生物多様性11の話〜』発行
 
 上記のWebサイトから紹介の文章を一部引用しますと、
私たち人間の存在そのものを支えている生物多様性を、学者やまんが家、アーティストなどの“多様な視点”で切り取り、本質を分かりやすく書き下ろした11篇。寄稿者には養老孟司、藤田紘一郎、本川達雄、しりあがり寿、セキユリヲなどを迎え、驚きに満ちたコンテンツが次から次へと展開。生物多様性への関心と理解がぐっと深まる工夫を随所に盛り込んでいます。

 ということで、楽しそうではありませんか? 実際、楽しいんです、これが。養老孟司さんが例のちょっととぼけたような文体で多様性を語り、その横には実に多様なゾウムシの写真が集められ、藤田紘一郎さんは「カラダのなかの生物多様性」について解説なさっているのですが、背景にはそれがイラストで描かれ、本川達雄さんはお得意の歌で生物多様性を表現なさっています。で、僕は企画をお手伝いしたのと、どさくさに紛れて(笑)、二つほど文章を寄稿しています。一つがこれです↓
ikimono_book4.jpg

 
 この本のもう一つの特徴は、「持続可能な社会」を実現するためのサステナブル社会教育プロジェクトの一環として、全国の小中学校、高等学校、養護学校、聾学校に環境教育に役立たせてもらおうと45,000冊が寄贈されるということです。これは19社がスポンサーとなって実現したことなのですが、なにせ全国津々浦々の学校ですからね、すごいことです。スポンサー企業の皆様に敬意を表したいと思います。
■「全国の先生、保護者の皆さまへ

 自分が関わったから宣伝するわけではないのですが(^^;)、この本がいかに「多様」であるかは、やはり実際に手に取って見ていただかないとわからないでしょう。立ち読みしてみておもしろかったら、今度はお子さんと一緒に読んでみてください。さらに新しい発見があるはずです。たとえば下の図、ここに描かれた生き物が何種類わかりますか? 数えてみたりすると楽しいですよ。一見無雑作に描かれていますが、実はかなり正確に特徴を捉えています。

ikimono_illust.jpg

 そうそう、表紙カバーの裏側には生命の46億年の歴史が年表風にまとめられています。これもどうぞお見逃しなく。

※以上の写真はすべてThink the EarthのWebサイトから
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
本の感想もお聞かせくださいね!
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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☔| Comment(13) | TrackBack(0) | 生物多様性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 早速、明日本屋さんで買ってきます。
 楽しみだなぁ・・・
 生き物の勉強をしたいと思っていたので、入門用には最適かもしれませんね。
 楽しそうな本の紹介、ありがとうございました。
 
Posted by 空っぽの皿 at 2007年04月10日 01:07
買ってきました。読みました。
空っぽの皿本屋さん大賞の最有力候補作品です。
私にとっては、至れり尽くせりの本でした。

生きものの○○○○、多様性に素直に感動しました。
養老孟司さんの柔らかなボディーブローが効いてきます。
シアトル酋長の言葉もあります。
豊かな生きもの多様性から、こんな知恵があったら、
いじめの問題もなくなるのに、と思いました。
途中、天才しりあがり寿さんが、絶妙な間で笑わせてくれます。
さてさて皆さん、取りを努めますは足立直樹氏ではなく、いつものあだなおさんです。
たっぷりと、あだなお節をご堪能ください....
最後の自己紹介で、「過ごしていたのに」と、お惚けぶりが笑いを誘います。
年表を見るだけでコピーの謎が解けるかも.....

本屋さんも、どこに置けばいいのか分からない程の、本屋泣かせの一冊です。因みに私の買った本屋では、文芸誌の『ユリイカ』の隣にありました。なかなかヤルな!とは思いましたが、そんな所に置いては売れないので、明日、本屋さんに『不都合な真実』の横に置くよう、提案して来ます。
それでは、また(^.^)/~~~。
Posted by 空っぽの皿 at 2007年04月11日 00:16
空っぽの皿さん

さっそくのお買い上げ、ありがとうございます!

養老孟司さんの文章は、本当にいつも考え込ませてくれますよね。写真も美しいし、僕がこの本の中でかなり気に入っているページの一つです。

たしかに本屋さんは困るでしょうね。変形サイズでちょっと大きいし、子供向けのような顔をしながら、実際は大人が買いそうだし...  たしかに文芸誌の横もおもしろいのですが、やはり環境コーナーでしょうかね。いや、でも環境に興味のない方にこそ手に取っていただきたい気もします(笑)

ぜひ遊び倒してください。
Posted by あだなお。 at 2007年04月12日 00:29
 はい、遊び倒します。愚直に生きます。

 そんな生きものの多様性を、嘲笑うかの如く「国民投票法案」が今日、憲法特委内で強行採決されます。
公務員や教職員が意見を言うと罰せられるんだって、お気の毒に。
民主主義が蹂躙されるんだって、どうぞご勝手に。

「社会は一人一人の人間の集まりにすぎないのだから、一人一人の人間がよくなる以外に、社会がよくなる方法なんかない。社会をよくしたいと本当に思うのなら、他人が悪いと責める前に、自分がよくならなければならないはずだ。そして、もしそんなふうにして、一人一人の人間がよくなったのなら、社会に規制や制約なんか、必要ないとわかるだろう。悪いことをする人がいない社会に、法律なんか必要なはずがないよね。」

■『14歳の君へ どう考え どう生きるか』池田晶子 毎日新聞社 2006年12月刊行
 

Posted by 空っぽの皿 at 2007年04月12日 02:27
空っぽの皿さん

「国民投票法案」、衆院特委で可決しちゃいましたね。大切なことが、ほとんど議論されない間にどんどん決まっていきます。この国は本当に大丈夫なんだろうかと心配になります。

たしかに一人一人が自覚するしかないのですが、どうやって... うーん、悩みます。
Posted by あだなお。 at 2007年04月13日 00:22
 法案は今日、衆議院本会議にかけられ、強行採決される見込みです。
教育三法、国民投票法案、米軍再編の3つが審議されます。
もう、一気にやっちまえ〜みたいな感じです。

 『いきものがたり』のなかで、もっとも強いパンチを貰ったのは、藤田紘一郎さんの
「カラダのなかの生物多様性」でした。体は自然なんだ!と。
もうすこし遊び倒してみます。なにか感じるところがあるからです。
それでは、また(^.^)/~~~。
Posted by 空っぽの皿 at 2007年04月13日 02:26
 この本の編集者には頭が下がります。養老さん、本川さんなど生物多様性の専門家でない人をこういう風に使うとは!でもやはり、学者の書いたところに興味を引かれます。あだなおさんのも文章も内容もすばらしく、とてもよかったです。
 生態学者でいらっしゃるのですね。では、専門家。生物多様性には、種の多様性と遺伝子の多様性がありますが、もし、遺伝子の多様性について興味がおありでしたら、私の『安らぎの生命科学』のなかの「ネーネー」をお読みになってみてください。ホームページに載っています。
 本をお送りしたいけれど、ご住所もわかりませんし。
Posted by at 2007年04月17日 13:31
>あだなおさん、あだなおさん!
大変なことですよ!本物の方の登場ですよ!!!

>桂さん
柳澤桂子さま
 先生の『いのちのことば』を先だって読ませて頂きました。
ひとつひとつのことばが、まっすぐこころに飛び込んできました。
なつかしい人に再会したときのような気持ちがすることばもありました。
胸が苦しくなって涙がでることばもありました。
こういう風に言葉にすると「本当」からどんどん離れていってしまうので、
ただ感じるままに気持ちを抱えて流れていきたいと想います。
ありがとうございました。
Posted by 空っぽの皿 at 2007年04月17日 14:27
ここに書かせていただいてよいのかどうかわかりませんが、あだなおさんごめんなさい。
「空っぽのお皿」さんは味のあるお方だと思っていましたが、私の『いのちのことば』をお読みになってはいけません。あれは編集者がアルバイトの女の子に本を渡して適当に選ばせた、お粗末きわまりない本です。もし、私の本を読んでくださるなら、『われわれはなぜ死ぬのか』が第1候補です。編集者が愛着を持っていて、どうしても文庫化したがらないので、値段が高くて申し訳ありませんが。
Posted by at 2007年04月17日 15:10
>桂さん
はい。了解致しました。
これで、また一段と味のある男になれそうです(^_^;)。
注文したので、届く日を楽しみにしています。ありがとうございました。

>あだなおさん
ごめんなさい。でも、とても感激しています。
それでは、また(^.^)/~~~。
Posted by 空っぽの皿 at 2007年04月17日 19:39
>桂さん

「いきものがたり」をお読みいただき、ありがとうございました。
僕はもはや研究者ではありませんが、生き物たちの世界、暮らしぶりは、本当に面白いですね。今でもそういう話にはワクワクします。

この本を編集したのは、Think the Earth Projectの上田さんです。「1秒の世界」(http://www.thinktheearth.net/jp/onesecond/)をはじめ、他にも素晴らしい本を出しています。機会があれば、ご覧ください。

遺伝子の多様性にも、もちろん興味あります。もしお送りいただけるのであれば、会社(http://www.responseability.jp/)にお送りください。あ、でも強要しているわけではありませんから(笑)

それにしても、生物多様性をどう説明するかはいつも悩みます。「生物多様性とは、遺伝子、種、生態系の3つのレベルにおける生命現象の多様性のことである」と言っても、全然伝わりませんから(^^;) 何かいい説明をご存じでした、どうかご教示ください。

>空っぽの皿さん

「カラダのなかの生物多様性」はたしかに意表をついているかもしれませんね。イラストも楽しいですし(笑)
Posted by あだなお。 at 2007年04月18日 01:08
ようやく月曜日に子供と一緒に書店で求めることが出来ました♪
しかし既に一冊しか残っていなかったので・・・家に帰ってからは案の定、子供と大人で取り合いになっていました(^^;

子供は、「私の絵本!」と鮮やかな動植物の絵を見ながらご満悦です。
ここ二日間は寝る前に読み聞かせをさせられていますが・・・実は私が見入っています。
これは、子供だけで読むなんて本当に勿体ないです。大人も子供と一緒に楽しく学べますね☆
Posted by あいか。。 at 2007年05月02日 01:21
あいか。。さん

お買い上げありがとうございます!
子どもだけでなく、というより、大人の方が夢中になってくださるというのは嬉しいですね。

で、おもしろいページがあると、もっと詳しいことを知りたくなりませんか? それがこの本のもう一つの魅力だと思っています。

Posted by あだなお。 at 2007年05月03日 00:16
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