2007年07月04日

馬鹿げたニュースは要らない

 「バラエティ」などと称して、目を覆うほどに愚かしく内容にバラエティのないテレビ番組が多いのには本当にうんざりですが、ニュースまでどうでもいいような興味本意の内容になるのは勘弁してもらいたいものです。

 この傾向は日本だけでなくアメリカでも同じようです。G8の後、アル・ゴアはこんな風に述べています。
「ドイツでのサミット(主要国首脳会議)では、米国が合意に向けた努力を台無しにした」とブッシュ政権を批判。その上で「地球は窮地にあるのに、あらゆる注目がパリス・ヒルトン(受刑者)に集まっている。『一体どうなっているのか』と自問自答すべきだ」
出典:「「地球は窮地にあるのに…」ヒルトン過熱報道にチクリ」(FujiSankei Business i. 2007年6月19日)

 まさに「不都合な真実」を隠すために、どうでもいいニュースを垂れ流しているのではないかと勘ぐりたくなるほどです。ところが、こうした状況に敢然と(笑)立ち向かう女性キャスターが、アメリカで話題になっています。

 米国の女性ニュースキャスターが、保護観察中の違反で刑務所に収監され、このほど出所した米タレント、パリス・ヒルトンさんのニュースにはもううんざりしたとして、番組中にヒルトンさんに関するニュースの原稿を読むことを拒否し、原稿を破くなどした。
 この女性キャスターはミカ・ブルゼジンスキーさんで、6月29日午前のケーブルチャンネル、MSNBCの番組で話題のトップに読み上げるように求められたヒルトンさんに関するニュースの原稿を細かく破って空中にまき、さらにもう1枚の原稿をシュレッダーにかけた。同キャスターは、「そんなに重要な話題じゃない。特にトップに来るようなニュースではないわ」とコメントした。
出典:「ヒルトン関係のニュースの読み上げを拒否=米の女性キャスター」(時事ドットコム、2007年7月1日)

 以下が、その実際の映像です。既に180万回(!)近く見られています。


 大まかなやりとりは以下の通りです。
ミカ:このニュースを読めないことをお詫びします。このニュースは選びません。
右コメ:(右のコメンテーター)ジャーナリストとしてちょっと。
左コメ:原稿を一応預かります。
ミカ:プロムターの原稿を次にして。
右コメ:議会で過半数を取った野党がブッシュに圧力をかけています。これはイラクの縮小版だ。
ミカ:じゃあその項目にいっていい?
右コメ:いやパリスの項目を残したい。
ミカ:プロジューサーは聞いてないわ。
*ミカは左コメから原稿を取り上げ燃やそうとするがライターに火がつかない。原稿を破り丸め、左コメに渡す。などのやりとり。
そして残りの原稿をシュレッダーにいれる。
右コメ:君は世界をかえようとしているよ。
ミカ:ここは私の世界よ。
右コメ:2週前にミカのお父さんが電話して来たよ。マウスのことで。
ミカ:それでは今日のニュースを読みます。
*そうこうする間にパリスのニュースビデオが流れる。
右コメ:パリスは無口だ。
*頭を抱えるミカ。
ミカ:それでは次のニュースです。
右コメ:それではブルゼジンスキー、ニュースを行こう!
ミカ:次のニュースを読め始める。
出典:「時の人、ミカ・ブルゼジンスキーさんです。パリヒルトンのニュースを飛ばした方です。」(マコトのフォト日記)
※表現は原文ママ

 生放送中にニュースを読むのを拒否するのは、さすがにアメリカでも話題になったようです。翌日には、その弁明をする騒ぎでした(↓)。それでも、多くの人がミカを支持しているようですね。パリスの話題がニュースとしてはバカバカしいだけではなく、今回の投獄を巡っての様々な言動に、パリスのことを苦々しく思っている人が多いことも理由なのかもしれません。


男:パリスヒルトンのニュースを拒否しかミカですが大変な反響です。
ミカ:私はパリスとは何の関係もありません。昨日の朝のトップにはふさわしくないと思っただけです。
男:君のスタンスは?
ミカ:朝でしょう。パリスのニュースを伝えるのは馬鹿馬鹿しいとおもったんです。
男:どうしてこんなに大きな反響が来たと思う?
ミカ:私の過去の実績とか…が関係したんじゃないでしょうか。
男:原稿を燃やそうとした?
ミカ:ええ破いて、このライターで燃やそうとしたわ。
男:それでスクリプトを先に送った。
ミカ:それで原稿をシュレッダーに入れたわ。
男:報道コミュニティーは確かにそのシーンを見たよ
出典:「時の人、ミカ・ブルゼジンスキーさんです。パリヒルトンのニュースを飛ばした方です。」(マコトのフォト日記)
※表現は原文ママ

 ジャーナリストたちも今回のミカ・ブルゼジンスキーの行動には拍手喝采とのことです。日本のテレビ局や「ジャーナリスト」も、自分たちなりの選択眼を発揮してもらいたいと思います。そのためには僕たちも、中味のある番組と放送局、選択眼のあるジャーナリストとキャスターをもっともっと応援したいですね。

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posted by あだなお。 at 06:00| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(1) | ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近めっきりテレビを見なくなりましたので、偉そうなコメントをできる立場ではない(笑)のですが、ニュースキャスターは「ニュースを読み上げるマネキンじゃない」ことを明快に示したんですね。

「与えられた仕事」ではなく、「託された仕事」として自分の倫理観に照らして責務を全うしようという姿勢が素晴らしい! CSRのあり方そのものですね。
Posted by Monticola at 2007年07月04日 09:11
先日、本気か?で書いてあった赤城徳彦。地元だとか、親派だとかの理由ではありませんが。私もちょっと意外でびっくりしました。
http://eco.nikkei.co.jp/interview/article.aspx?id=20070702i3000i3&page=1
現内閣の中に、まともな話をふつうにしている人がいる。ちょっとびっくりしました。
Posted by 島田敏 at 2007年07月04日 11:13
 ブルゼジンスキー氏と他のコメンテーターとのやり取りが面白いですよね。日本の各テレビ局の関係者にも、youtubeのURL送ってやるべきですな。
Posted by シバレイ at 2007年07月04日 11:51
ミカ!ブラボー!!サイコー!!
Posted by みかん at 2007年07月04日 12:23
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パリスヒルトン ミカ・ブルゼジンスキー
Excerpt: 米国の女性ニュースキャスターで、パリス・ヒルトンのニュースを番組で読むのを拒否した、ミカ・ブルゼジンスキー youtube ミカ・ブルゼジンスキーをもっと観る方法 馬鹿げたニュースは要らないこの女..
Weblog: youtube ミカ・ブルゼジンスキー
Tracked: 2007-07-14 08:34
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