2007年07月16日

平和省を創ろう

 次の世代に伝えるべき大切な知恵、あるいは真理は何かと問われたら、僕は間違いなく「暴力で問題は解決しない」を含めるべきだと思います。古今東西の歴史を振り返ってみてください。暴力で問題が解決したことがあったでしょうか?

 暴力によって敵対が一時的に解消することはあっても、それは根本的な解決にはなっていません。むしろより深い怨恨を残し、それが遺恨、残恨となり、問題を複雑化させるだけです。

 それなのに、多くの人がいまだ暴力によって問題を解決しようとしていることは、まったく愚かしいと言うしかありません。そして、その最たるものが戦争です。毎年莫大なお金を費やし、無辜の人々を殺し、傷つけ、しかも問題は何一つ解決できないのです。

 「いや、軍隊がなければ、防衛力がなければ、とても安心できない。危ない連中が攻めて来たらどうするんだ?」と言う方も多いと思います。もっともです。それでも考えてみてください。軍隊があることで、防衛力があることで、私たちは「安全」や「安心」を手に入れられているのでしょうか?

 軍事力による抑止力は、より強い緊張を生むだけです。それは本質的な安全や安心をもたらしてくれるわけではないのです。軍事力は平和を作ってはいないのです。

 だとすれば、私たちが目指すべきは強い軍隊を持つことではありません。防衛省の代わりに、平和省を創ることです。平和省を創ろうとする運動は世界20ヶ国以上に広がっており、日本でも「平和省プロジェクトJUMP」があります。

 平和省とは、「戦争から家庭内暴力にいたるまでのあらゆる『争いごと』を、暴力に頼らずに『創造的対話』によって解決していく、そういった方法を提案し推進する政府機関」のことです。そんなの理想論だと思いますか? でも、ソロモン諸島にはもう 「平和和解局」がありますし、ネパールでは4月に「平和・復興省」ができたそうです。コスタリカでも近く「法務平和省」ができると聞きます。

 「平和省プロジェクトJUMP」の"JUMP"は、Japan United for Ministry of Peace(平和省のための日本連合)の略で、日本に平和省を創るための活動をしています。9月には、日本で「第三回平和省地球会議」を開くために、その準備を進めています。特に途上国からの参加者の旅費を賄うための費用集めが重要なのですが、まだなかなかとのことです。個人からも、企業からも支援を募集中とのことですので、興味のある方は是非Webサイトをご覧下さい。

 そしてこの平和省の基本理念になるのが、「平和の文化」です。これはユネスコなどで研究され、「平和を考える上で国際的な基本理念として公式に認められるようになりつつある」のに、日本ではまだほとんど知られていません。そこで今回のエントリーの締めくくりとして、「平和の文化」という考え方を紹介したいと思います。

「平和の文化」(Culture of Peace)とは、どんな生命も傷つけたり奪ったりせず、争い・対立を暴力によってではなく創造的対話によって解決していくという考えかたや行動のしかた、生きかたなど、人類がこれまで蓄積してきた人権の思想と叡智に基づく価値観と行動様式のこと。

「平和の文化」を育て広めるとは、このような価値観や行動様式をさらに発展させていくこと。それは、貧困や飢餓、差別や抑圧、環境破壊、教育や衛生の遅れなどの 「構造的暴力」をしだいに取り除き、人間能力の全面開花を促すことを意味する。

出典:「平和の文化」(平和省プロジェクト)

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 平和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「平和の文化」、大切なコンセプトですね。
まずは物理的な暴力の消滅が目標。
でも最近のネット文化では、言葉や個人記事による暴力も目立ちますね。
「言の葉さらさら」にも共通しますが、ゆかしい精神文化を大切にする言葉遣いをネット上の共通語にしていきたく思います。
Posted by Monticola at 2007年07月17日 08:58
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