2005年08月11日

Terraは地球を救うか?

 先日紹介したBernard Lietaer氏のTerraという通貨について、もう少し説明しておこうと思います。
 金融のIT化、グローバル化が急速に進んだ結果、今や一年間に実際の国際取引の決済に必要な金額の100倍だか、1000倍だかが、毎日為替市場で取引されているそうです(記憶に頼っているので、数値が間違っていたらごめんなさい。でも為替取引が実態経済よりケタ違いに多いことは事実です)。その結果、さまざまなところに歪みが出たり、もしドル、ユーロ、円などの通貨が暴落すれば、あるいは極端なインフレが起これば、世界経済が突然クラッシュしかねないことが懸念されます。しかも現行の通貨は、経済の変動を安定下させる作用はなく、むしろ増幅させてしまうとうい特性を持っているのです。私たちはまさに薄氷の上を歩いているというわけです。
 こうした現行の通貨の欠点を補うために考え出されたのがTerraです。Terraは重要な商品(石油、金、白金など)の現物による裏付けと引き換えに発行されますので、まずインフレに強いという特徴があり、裏付けなしの空売りや投機的な目的に使うことはできません。どのような環境でも安定性が高いというわけです。さらにいくつかの商品をバスケットに入れることで(ポートフォリオを作ることで)、一つの商品の価格が大きく変動しても、多くの場合にはその効果を緩和することが可能です。また、現物を保管するためには保管料が必要になります。つまり、Terraには負の利息がついているのです。となれば、当然退蔵は避けられ、経済活動は刺激されます。また将来の割引価値が現在の価格より大きくなるので、短期の利息を考えるのではなく、より長期で考えたサステナビリティを企業が考慮する可能性が高くなると考えられます。
 Terraは現行の通貨を補完するために考えられたシステムで、書い手と売り手さえ入れば、世界中のどこでも今すぐに始められるのも特徴と言います。利用する企業にとっても、金融機関にも、また途上国にとってもメリットがある良いことづくめのシステムというのが宣伝文句ですが、さて、果たしてこれからこれがどのように実現していくのか、やはりそれは難しいのか。注意深く見守りたいと思います。
http://www.terratrc.org
posted by あだなお。 at 15:17| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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