残念ながら、この一年で世界の生物多様性の状況は悪化しています。調査した41,415種のうち16,306種が絶滅の危機に瀕しており、その数は昨年の16,118種から200種近く増えています。
今や哺乳類の1/4、鳥類の1/8、両生類の1/3、調査した植物種の70%が絶滅の危機にあるといいます。絶滅速度は確実に増加しており、この速度を緩めるためには、社会のあらゆるレベルが協力しなければならないとIUCN代表のJula Marton-Lefevre氏は警告しています。
今年のハイライトの一つにはオランウータンが取り上げられています。スマトラ・オランウータン(Pongo abelii)は絶滅危惧IA類(Critically Endangerd)に、ボルネオ・オランウータン(Pongo pygmaeus)は絶滅危惧IB類(Endangered)に分類されています。
これはおもにその生息域が、違法伐採や、オイルパームのプランテーション開発のためなどに皆伐されているからです。ボルネオでは、1984年には2000km2だったオイルパームのプラーンテーションが、2003年には27,000km2にまで増加しているのです。
明日開催される「パーム(椰子)油とCSR」のシンポジウムでは、こうした問題について現場からの報告と、解決方法についての提案が議論されます。
《参考エントリー》
「ボルネオは今」
さらに今年は、初めててサンゴがレッドリストに掲載されたこともトピックになっています。しかし、こういう「初めて」がこれ以上増えるのは勘弁して欲しいものです。
IUCNのRed List 2007について詳しくは、以下のサイトからご覧いただけます。
■2007 IUCN Red List of Threatened Species (IUCN)
こちらは映像による代表的な絶滅危惧種の紹介です。これまでに森や海で見かけた様々な種が登場し、これも絶滅危惧なのかと溜息が出てきました。
■key species on the 2007 IUCN Red List (IUCN)
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