長らくすっかり忘れていたモミの林のそんな楽しみを、コロラドの山を歩いていてふと思い出しました。この香りを持って帰りたい。そう言えば、アメリカではよくモミをたっぷりと詰めた小さなクッションを見かけます。それをお土産にしようと思って、いくつかお店を探して廻りました。
そのクッションをなんて呼んだらいいのかわからなかったりしてちょっと手間取りましたが、幸い何件か目にして発見。香りの元はbalsam fir(バルサムモミ)でした。そうそう、ロッキーによく生えているポンデローザマツ(ponderosa pine)という大きな松がありますが、この樹皮はバニラのような香りがします。幹に顔をつけて嗅がないとわからないような仄かな香りですが、たしかにバニラの香りでした。
というわけで、いま我が家のベッドの枕元に、バルサムのたっぷり詰まった小さなクッションが置いてあります。寝室に入るとモミの香りがするのは、これはかなり幸せです。






