今年は北極海の海氷が例年になく大規模に融けました。太平洋と大西洋を結ぶ北極海の航路が長期間開いたとのニュースを目にした方も多いかと思います。
気候変動も現実のものとなりつつあるし、そのぐらいのことはあるかもしれないなぁ。お恥ずかしながら、僕はなんとなくそのぐらいに思っていたのですが、実はこれがとんでもないことだということに、昨日気付かされました。東大の山本良一先生の講演を聞いてです。
北極海の海氷面積は、今年の9月24日、425.5 万平方キロメートルにまで減少しました。1978年に始まった人工衛星による観測史上、最小の面積です。
これまでの最小記録は2005年なのだそうですが、そのときは約530万平方キロメートル。つまり、わずか2年前の最小記録に比べて100万平方キロメートル、日本列島2.8個分も小さくなってしまったのです!

出典:「北極海の氷 観測史上最小を更新」(宇宙航空研究開発機構、2007年9月28日)
融けたのは海氷なので、これがすぐに海面上昇を引き起こしたりはしません。しかし、太陽光を反射する真っ白な氷の代わりに、太陽光は北極海に吸収され、大量の熱として蓄えられてしまったのです。ですから問題は、これから何が起きるかです。
今日の北極海の海氷の様子は、AMSR-E 北極海海氷モニターで観ることができます。既に海氷は冬に向かって成長しつつありますが、おそらくこれは例年に比べてかなり遅れているはずです。だとすれば、それは来年の気候にどんな影響を与えるのでしょうか... これまで私たちが経験したことのない異常な夏を迎えることになるかもしれません。考えるだけで恐ろしくなります。
しかし、実はもっと恐ろしい事実があります。この海氷の減少は、今年発表されたIPCCの第四次報告書の予測を遥かに上回っているのです。2050年頃に減少すると予測されていたレベル(約450万平方キロメートル)まで、今年、減少してしまったのです!
つまり、今私たちがもっとも信頼しているIPCCの予測を、現実は40年以上も前倒ししてしまったのです! まだまだ40年先のことだと思っていたことが、いきなり今年、もう起きてしまったのです。
「なんだ、IPCCなんて全然あてにならないじゃない。」ということではありません。そのぐらいすごい勢いで気候変動は進んでいるし、最新の科学でも予測不可能な挙動をしているということです。私たちはもっともっと慎重になり、もっともっと積極的に対処する... いえ、それではもう間に合わないのかもしれません。直ちに死力を尽くして気候変動と戦う必要があるということでしょう。
地球温暖化は、遠い先の問題ではありません。もはや私たちはその問題の渦中に巻き込まれているのです。
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こんにちは!
そうですね、いま地球は本当に大変な時代に突入しようとしているのだと思います。
そしてここでもう一つ忘れてはいけないのが変化の速度です。たしかにかつて地球全体がもっと暑い時代も、寒い時代もあったわけですが、そうした変化はきわめてゆっくりと起きたということです。
それとはケタ違いの速度が、今の気候変動です。この気候変動に、私たち人間はもとより、生きものがついていけるのか、心配ですよね。
南極は、世界で一番重い水を作り出す。これが安定的に1万年続いてきたが、今温暖化の影響でその力は弱まりつつある。南極沿岸の冷たい強風が高塩分の水(ブライン)を作りだす。それが海岸の底層や中心層にもぐりこむです。北極の氷が解けることはこのバランスを崩すことになり、生物にとっての急激な変化を生むことに繋がるのだと分りました。40年早い氷解について、私は無力ですが広く伝えていくことをしたいと思いました。
こんにちは。
そうなんですよ、その大切な海洋大循環が止まってしまうかも知れないから大変なことです。まさに、The Day After Tomorrowの世界です。
ぜひいろいろな方にお伝えください。よろしくお願いしますm(__)m