先日、社会起業家である知人から、その人のお店を訪問した中田が「僕は本当はこんなお店をしたかったんだ」と呟いたという話を聞きました。そのときには「へー、そうなんだ。ちょっと意外」としか思わなかったのですが、その日の夜、今度はネットで知人から、中田が雑誌で、貧困問題に取り組んでいくと発言していると...
サッカー元日本代表MFの中田英寿氏(30)が、サッカーを通じて貧困問題、環境問題解決に取り組んでいくことを表明した。10日発売の月刊誌クーリエ・ジャポン(講談社、580円)で明かした。世界108都市を旅する中、ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行(バングラデシュ)のようにビジネスとしての問題解決に強い興味を示すなど、引退後初めて自身の今後を語った。出典:「サッカー通じて貧困と環境問題解決…中田英寿氏が今後を語る」(MSN、2007年11月9日)
(中略)
ビジネスといっても、単なる金もうけではない。引退後、50の国と地域、100都市以上を回ってきた中田氏。最近はアジアを中心に旅を続け、児童養護施設などを訪問。貧困や環境面の世界の問題を目の当たりにしてきた。そこで考えたのが、ビジネスとしての社会活動だ。
(中略)
「一過性のものよりも、できるだけみんなが継続できる何かが大事」「何かビジネスをするときに誰かを不幸にするやりかたって面白くない」「みんなのためになるビジネスですって言ったほうが、より大きな効果を生む」など持論を展開。旅を続ける中で、マイクロクレジット(貧困層を対象にした低金利無担保融資システム)を構築し、06年にノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行のような「誰もがハッピーになれる、誰に対しても利益が出るやりかた」に、可能性を見いだしたという。
中田は本気だったんですね。で、あわててCourrier Japonの12月号を買って来ました。
創刊2周年特別企画ということで「中田英寿責任編集」となっています。インタビューや現地同行取材の他に、二つの特集があり、その記事を中田が選んだそうです。特集の一つ目は「ASIA 可能に満ちた国々」。これも面白いのですが、やはり注目は2番目の「世界を幸福にするビジネスとは?」です。
それでは、中田がどんなビジネスをセレクトしたかと言うと...
1. Fair Tradeです。
小規模農家を貧困から救え! フェアトレード・ブーム
2. Micro-finance
新ビジネス「マイクロ保険」がメキシコの貧困層を救う
3. Business Philanthropy
慈善家の心と企業家の手法で、世界を変える男ジョン・ウッド
4. Recycle Business
「ひまわり」計画で救われた中国"バイオガス"革命の聖地
"究極のエコ商品"を作る「テラサイクル」って何?
5. Susitainable Business
ウォルマートからコカ・コーラまで"持続可能なビジネス"
こういう話をな〜んも知らないサッカー青年が読んだとしても、ビジネスの新しい可能性を概観することができそうです。スゴイことですね。
僕もまだ特集を全部読んだわけではないのですが、強く印象に残ったのは3. Business Philanthropy で紹介されている、マイクロソフトの重役を辞めてRoom to ReadというNGOを立ち上げたジョン・ウッド氏。モットーの「結果がすべて!」に始まって、アプローチはとてもビジネスライク。その合理的な考え方と手法で、本当に次々と結果を出しています。そして、質問に対する彼の回答がカッコイイのです。
Q.腹が立つのは?
A.「仕事を真面目に考えていない人」
Q. あなたにとってお金とは?
A. 「目的のための手段。何もせずにお金の上にあぐらをかいている人が多すぎる。1万2000ユーロあればネパールに学校をひとつ作れるのに」
さぁ、僕らもジョン・ウッド氏や中田に続きましょう! スケールは違っても、思いの強さは負けませんよね? 中田もこう言っているそうです。
「日本人は、自分たちの可能性に気づいていない。ぼくは、日本人の意識を変えたいからこういう雑誌をやりたいと思った」
中田が自分で書いた「思い」はこちらから読めます。
■「世界を幸福にするビジネスとは?」
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コメントありがとうございます!
中田は実際にどんなビジネスを立ち上げるのか、楽しみですね!
sonoさんのデビューも待っていますよ〜