木を伐(き)り続けますというのはちょっと挑発的な表現ですが、要は国産材を使うことが、日本の森をきちんと管理することにつながる。住宅建材として国産材を積極的に使い、地域社会も活性化し、森が豊かな国を残しますという、そういう主張です。キャッチとしては、面白いですよね。
国産材が使われない結果、日本の森が荒れてしまっているというは事実です。その意味で、国産材の消費を増やそうとする取り組みにも賛成します。ただし、です、僕はこの広告には、いくつかの点で違和感を感じました。
その一つは、国産材を積極的に使っていますといいながら、具体的な数値を出していないところ。しばらく前の同社の環境報告書には数値が出ていて、たしかに増加傾向は示していました。それえも、やはりまだ外材の方が多かったと思います。気になって今ウェブサイトを確認したのですが、その数字はすぐには見つかりませんでした。
また、持続可能な森林にするためには、単に国産材を使うだけではなく、住宅を長寿命化し、また廃材を活用するシステム作りも必要です。特に住宅を長寿命化することは、少なくとも短期的には住宅メーカーの利益と相反します。そのことはどう考えているのでしょうか? これもその広告の中とは言いませんが、ウエブあたりでは説明してもらいたいところです。
また、木の家を建てることは、CO2を固定させた状態に保つこと。だから、「木の家をつくることは、街に森を作ることと同じ」と主張しています。んん、これは本当かなぁ? たしかにCO2を固定しておくということは事実ですが、木の家を作ることは、森のもつ非常に多くの多面的機能のうち、CO2を固定しておくという部分しか代替していません。とても森をつくることと同じとはいえないと思うのですが....
個人的には、住友林業はまじめな会社だと思いますし、評価する会社の一つです。ウエブの環境広告ギャラリーには、おもしろい作品がいろいろあります。そうした過去の良い広告に比べると、今回の広告はちょっとイメージに走り過ぎているように感じました。皆さんはどうですか? もしまだ26日の新聞が残っていたら、ちょっと見てみてください。広告に関する意見・感想もウエブサイトで募集しているそうです。







eco拓也さん>Monticolaさんと渡って、こちらへ来ました。
>国産材が使われない結果、日本の森が荒れてしまっているということは事実です。その意味で、国産材の消費を増やそうとする取り組みにも賛成します。
私も、同意できます。
具体的な数値も気になりますが
私は、どんな木を育てようとしているのかが、とても気なります。
かつて、杉の木を増やしていったのと同様のことであれば、環境の上で問題を抱えたままとなってしまいますよね。
>「木の家をつくることは、街に森を作ることと同じ」と主張しています。んん、これは本当かなぁ? たしかにCO2を固定しておくということは事実ですが、木の家を作ることは、森のもつ非常に多くの多面的機能のうち、CO2を固定しておくという部分しか代替していません。とても森をつくることと同じとはいえないと思うのですが....
ごもっともなご意見ですね。
ホワイトバンドの記事も興味深く拝見させていただきました。
そちらには、TBさせていただこうと思います。
今後とも宜しくお願いします。
こんにちは、コメントありがとうございます。
blogをいくつもたどって来てくださったようで、これもありがとうございますm(__)m
植林の場合、何を植えるかはもちろんすごく大切なことですよね。
ただ、産業植林の場合には、やっぱり樹種は限定されちゃうでしょうね。これは止むを得ないと思います。(もちろん、外来種を植えるのは問題外ですが、幸い国内の産業植林ではそういう問題は少ないですね 地域性を若干無視していることはありますが(^^;))
むしろ、何を植えているかをウォッチすべきは、企業が社会貢献のために行っている植林です。最近は郷土樹種を中心として、混交林を作る動きもありますが、ほとんど何も考えていない場合もまだ見かけます。そういう企業には、ぜひビシビシと進言しましょう。
これからも、どうぞよろしくお願いします。