2008年01月27日

ディーゼル車をタクシーで

 日本では、ディーゼルエンジンというと、黒煙をもうもうと吐くし、騒音もやかましいし、トラックやバスなどがしかたなく使うものというイメージがありますよね。そして環境に配慮した低公害車としては、ガソリンと電気モーターのハイブリッド車がその代名詞になっています。

 ところが、ヨーロッパではむしろ、ガソリン車よりもディーゼル車の方が低公害車としてポピュラーなのです。これは、ディーゼル車の方が燃費が良いからで、CO2排出量を考えると、ガソリンよりディーゼルの方が環境にいいと言えるからです。

 とは言っても、騒音や汚い排気ガスを出しているようでは、当然受け入れられません。ヨーロッパで現在ディーゼル車が広く受け入れられているのは、コモンレールシステムという技術が開発されたからです。

 技術的な中味についてご興味のある方は以下のリンクなどをご参考にしていただきたいと思いますが、要は燃料の噴射をコンピュータで細かく制御して、燃焼効率を上げ、不完全燃焼で発生するPM(粒子状物質)などを大幅に削減したのです。
《参考》
コモンレールシステム(ISUZU:燃料噴射技術による排出ガス低減)

 ただ日本国内では自動車メーカーはハイブリッドこそ本命と考えているようで、なかなかコモンレールシステムのディーゼルエンジンを乗用車には投入しないようです(もしかしたら、多少あるのかもしれませんが...)。

 と思っていたら、おもしろいニュースを発見しました。MKタクシーこと、東京エムケイが、メルセデスのディーゼル乗用車E320 CDIを購入し、タクシーとして使うのだそうです。



 MKタクシーは、サービスの質がとても高く、でも料金は安いので、僕も好きなタクシー会社です。東京に参入当初から全車禁煙だったと思いますし、12月からの東京のタクシーの値上げにも追随していません。

 唯一の問題は、東京では車両数が少ないので、なかなか巡りあえないことです(^^;)。予約しても配車が間に合わないときもありますし... 低公害車の導入で車両数が増えるのであれば、大歓迎ですね。

 もちろんタクシーに頼るよりは、電車やバスがもっと便利になるのに越したことはありませんが、補完的な交通手段としてはタクシーも必要です。それがなるべく低公害になるのは、好ましいことですね。さらに、このタクシーに乗った方がディーゼル車の性能を見直す、なんていう効果もあるかもしれません。

 今回の選択は、もしかしたらディーゼル車は燃費が安いからかなとも思ったのですが、タクシーは通常はLPGですから、燃費よりは環境性能なのでしょう。もしこのタクシーに偶然乗る機会があったら、もう少し詳しいことを聞いてみたいと思います。

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posted by あだなお。 at 23:39| 東京 晴れ| Comment(4) | TrackBack(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヨーロッパのディーゼル車には興味があります。ディーゼルのヨーロッパとハイブリッドの日本という図式は、お互いの政府の保護制作の結果ではないかと思うのですが、本当のところどちらの環境負荷が少ないのでしょうね。

それと、もし燃料電池車や電気自動車が省エネの本命だとすると、半分、電気自動車になっているハイブリッドの方が技術的に近くて投資を分散しなくてもいいのかなとも思います。

Posted by (わ) at 2008年01月28日 13:08
(わ)さん

コメントありがとうございます!

CO2について言えば、ディーゼル車はかなり良さそうです。日本でハイブリッド車が先行したのは、技術的な問題なのではないでしょうか。コモンレールシステムより、ハイブリッドシステムの方が早く開発できたということです。そしてそうなると、あえて(日本では)イメージの良くないディーゼルに力を注ぐインセンティブが働かないということではないかと想像します。

ロードマップの上で位置づけることは重要なことですね。ヨーロッパは水素自動車を本命と思っているのかもしれません。でも、そう言えば最後はやっぱり電気自動車という話を日本のメーカーの方に聞いた覚えもしますが...(^^;)
Posted by あだなお。 at 2008年01月30日 00:02
ご返事ありがとうございました。

友人に聞いた話なのですが、環境技術を論じるときには、製造と廃棄の段階で必要となるエネルギーについても注意が必要だということでした。彼は買い替えまでの期間によっては、電池のことを考えるとガソリンエンジンの方がいい場合もあると思っているようです。
Posted by (わ) at 2008年01月30日 23:40
(わ)さん

どうも、お返事ありがとうございます。

そうですね、その製品が本当にエコかどうかは、原料を採掘するところから、部品の調達、組み立て加工、物流、使用、廃棄の全プロセスの環境負荷を考える必要があります。

これをLife Cycle Assessment、略してLCAと呼んでいます。

ですから、ハイブリッド車や電気自動車は、電池に大量の貴金属を使っているところが問題だと指摘している方もいますね。
Posted by あだなお。 at 2008年01月31日 23:54
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