このプロジェクトは当初はRSBS(=Research on the Scientific Basis for Sustainability)という名前でスタートしたのですが、覚えてもらえやすいように、SOS 2006(=Science On Sustainability 2006)に略称が変更となりました。報告書の全文が、以下のサイトからダウンロードできます。
サステナビリティの科学的基礎に関する調査
http://www.sos2006.jp/
このプロジェクトについては、サステナ・ラボでも以前に書きましたが、もう一度簡単に説明をさせてください。
そもそもの発端は、地球環境問題がきわめて深刻になっているにも関わらず、そのことが十分に世の中に伝わっていない状況にありました。例えば、気候変動(地球温暖化)についても、「そんなことはまやかしだ」と主張する人さえいます。こうした混乱の原因は、最新の正しい科学的知見が世の中に正確に、わかりやすく説明されていなからです。しかし同時に、科学者の間でもまだ議論が分かれている部分も確かにあります。それでは、いったい今までに何がわかって、何がわかっていないのか? 私たちはいったい何を信じたらいいのか? まずはその一番ベースの部分をしっかりと明らかにして、世の中に伝え、環境問題に取り組むときの共通のプラットフォームを作る必要があります。そうした思いから、山本良一先生、北川正恭先生が第一線で活躍する科学者に呼びかけ、現在の環境科学の粋をまとめたものです。
わずか半年という制約の中でまとめられたものなので、まだ荒削りの感は免れませんが、それでもまずはこれ一冊を見れば、現在の私たちを取り巻く状況をあらかた正確に理解することはできるはずです。これから環境問題や持続可能性を考えるすべての場面で、議論のベースとなる基本文献として活用して欲しい報告書です。全文が無料でダウンロードできますので、是非webサイトからご入手ください。
ちなみに、僕はもう第一線の研究者ではないのですが(^^;)、生物多様性の章のリードオーサーを務めました。アカデミアから離れて久しく、そして短い期間、タイトなスケジュールの中の執筆だったので、正直言って手を入れたいところはまだまだ山ほどあります。それでもこの20ページほどを読んでいただければ、生物多様性が直面している問題、課題を大掴みには理解していただけるよう努力したつもりです。皆さんのお役に立てることを願っていますし、ご意見、ご批判、ご質問がありましたら、どうぞお聞かせください。
なお、このプロジェクトは東京海上日動火災保険株式会社の全面的な資金援助で実現したものです。このような社会的意義があるプロジェクトに費用を提供した同社の慧眼と寛大さに敬意を表したいと思います。
皆さんの感想をお待ちしています。
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blogランキングからたどり着きました。いやぁ、さすが、マメに更新されてますね〜! しかも、お人柄がにじみでた良い文章にまとめられてますね〜。
私も実は、細々と、ブログを書き始めました。でも、まだイマイチ軌道に乗っていない(わけがわかっていない)のですが・・・。ってゆーか、そもそもマメさに欠けてるせいかも・・・。
このシンポ、私も行こうと思ってたのに、先月はなんだか慌ただしくて、うっかり申し込みそびれてしまいました。先ほど早速報告書をダウンロードしたので、これから見てみようと思います。
では、また来ます〜。
ん〜と、たぶんご想像のあだなおだと思います(笑) Mainページにプロフィールがあるので、ご確認ください。(そういうみっちさんはGさんですよね?)
blogランキングからたどりつくこともあるのですね。こんな感じでボチボチやってますので、またどうぞ遊びにいらしてください。みっちさんのブログも読ませていただきます。
Monticolaさん
RSBS改めSOS2006はかなり皆さんの期待が高かったようですね。(もっと扇情的な結果を期待していた方もいるようですが(^^;))
冊子版はあえて購入していただく義理はないでしょう。別にそれで儲かるわけではありません(笑)。ただ、ご自分で印刷するとなると286ページはちょっとbulkyです。印刷、製本が面倒な場合には、冊子版を入手した方が便利かもしれませんね。