2005年11月15日

西洋と東洋のCSR

 昨年、欧州のCSR先進企業をヒアリングして廻る機会があったのですが、そのときに欧州と日本でCSRの背景の違いを明確に感じました。もちろん欧州ではCSRに非常に戦略的かつ政策的意味があるのは確かですが、それ以上に人々の価値観が色濃く反映されているのです。

 具体的に言えば、たとえば欧州で児童労働が問題視されるのは、いくら安くても、いくらカッコ良くても、就学年齢の子供たちを働かせて作った服など着たくないという消費者の価値観が強く反映されていると思います。同様に、生産過程における動物の福祉が問題になるのは、たしかに自分たちは牛の肉は食べるが、生後すぐに母牛から引き離され、動物福祉の精神にもとるような環境で育てられた牛の肉など食べたくないという価値観です。

 こうした価値観の是非はともかく、少なくともそこには一本の筋が通っており、それを理解しなければCSRの基準も理解できないでしょう。ひるがえって日本のCSRはというと、こうした社会全体の、あるいは企業の、さらにはトップの価値観というよりは、世の中の動向をにらみながらという場合も多いようです。

 このことは例えば、日本では「CSR調達」と呼ばれている配慮が、「倫理的調達(ethical sourcing)」と呼ばれていることにも読み取ることができるかもしれません。つまりは、「CSR的」だから実行するのではなく、自分たちの倫理に従って実行するということです。

 こうした西欧的なCSRの考え方を、そして私たちがこれから再構築すべき「倫理」を考える絶好のシンポジウムが今月末に開催されます。NPO法人 GRI日本フォーラム、NPO法人 企業社会責任フォーラム、NPO法人 フューチャー500、株式会社イースクエアの4団体共催の特別合同シンポジウムがそれです。題して、

西洋と東洋のCSRが出会った!
 融合から生まれるこれからのCSR経営
 〜あなたの会社のCSRはうまく進んでいますか?〜」

日時: 2005年11月29日(火)12:30〜16:00(12:00開場予定)
会場:新宿明治安田生命ホール
演者:英国のCSRオーソリティと言われるFreshfields Bruckhaus Deringerの会長、Anthony Salz氏、哲学・美学・倫理学で世界的にも著名な哲学美学比較研究国際センター所長の今道友信ほか

詳しくはこちらから↓
http://www.gri-fj.org/news/2005/new200510_01.html

 内容を考えれば会費5000円は高くないと思いますが、5名分の招待枠をいただきました。今回このブログの読者の方5名をご招待したいと思います。ご希望の方は、11月18日(金)午前9時までに、メールでご連絡ださい。メールはサステナ・ラボのメインページの右側コラムにあるプロファイルの中の《連絡先》メールを送るのリンクからどうぞ。メールには、お名前、ご所属、メールアドレスを明記してください。先着順5名とします。


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皆さんのコメント、お待ちしています。


posted by あだなお。 at 23:34| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | CSR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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