ですから日本企業の間でもこの数年、急速に途上国におけるSCMが進展してきたように思います。微力ながら僕もそのお手伝いをできたことはとても嬉しく思います。そしてそれは、いくつかの先進的なグローバル企業がつけた道筋があったために、比較的やりやすかったのです。
ところがです、先進的だったハズのグローバル企業、厳しいSCMをしていたはずのグローバルブランドで、また問題発覚です。
まず一つは、スウェットショップ(労働搾取工場)というと必ず出て来るスポーツシューズ産業です。
北京オリンピックが開催される今年、NGOが中国の工場には特に重点的に目を光らせていることはわかっていたはずなのに.... 残念ながら中国の工場で問題発覚です。オリンピックに向けて生産量が増加しているのかもしれませんが、一ヶ月に一日も休みがないというのは...
ちなみに昨年は、オリンピックの公式マスコットを作る工場で児童労働行われていたという報告もありました。
もう一つは、食品や日用品を製造しているユニリーバへの抗議です。
ユニリーバは持続可能なパームオイルの生産を目指してNGOなどとのイニシアティブを作って活動していますが、それでも熱帯雨林の破壊が止まったわけではありません。グリンピースは、その熱帯雨林の住人であるオランウータン(=森の人)に変わって、ユニリーバに抗議しています。
こういうニュースを見ると、やっぱり企業はダメなのか。何も変わっていないではないか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、そうではないと思うのです。まだ完全ではないけれども、以前に比べれば少しずつ前進はしています。しかしそれが完全ではない以上、あるいはときに不徹底も起きてしまうのです。残念ながら、まだ目を離すわけにはいかないのです。
私たちが毎日使ったり、食べたりしているものが、どこで、誰によって、どのように作られたのか? 私たちがもっと真剣になることが、明日の社会の形を決めるのです。
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