バンコクに着きました。今日はここで一泊して、明朝早くバングラディッシュのダッカ経由で向かう目的地は... 雷龍の国、ブータンです。
前にも書いたことがありますが、ブータンは中国とインドに挟まれた小国で、経済的には未開発ながら、独自の価値観を堅持し、きわめて高い存在感を示しています。
中でももっとも有名なのは、GNP(Gross National Product、国民総生産)ではなく、GNH(Gross National Happiness、国民総幸福)を高めることを追求していることでしょう。経済的な豊かさではなく、真の幸福を高めることを国の方針としているのです。
もちろんそれを単に標語にしているだけでは意味がありません。より具体的な目標として、「平和と繁栄と幸福のためのビジョン」という2020年ビジョンを掲げています。
GNHはその中心概念となっているのですが、それを実現するための6つの指針として、以下を挙げています。
・アイデンティティ
・調和と統一
・安定
・自立
・持続可能性
・柔軟性
私たちにとっても役に立つ指針になりそうではありませんか?
しばしば「地上最後の桃源郷(シャングリラ)」などと呼ばれることもあるブータンですが、一方、経済などの観点から見れば、かなり「未開発」であると言うこともできます。もちろんブータンの為政者もそのことは認識しており、必要な開発を行ってGNHを高めようと考えているそうです。
そしてその開発を進めるにあたり、「開発の5大目標」を定めているのですが、これがまたすごいのです。
・人材開発
・文化と伝統
・平等でバランスのとれた経済社会発展
・ガバナンス
・環境的に持続可能な開発
とにかくまずは経済開発をしよう。そうすればみんなが豊かになって余裕もできるだろうから、いろいろな問題も解決するだろう。そういう安易な考え方とはまったくアプローチが異なるのです。
国民が幸せになることを最大の目標に、そのためには何が必要かを考え、外してはいけないポイントもしっかり抑えてあるのですね。
ブータンは九州より少し大きいぐらいで、人口はわずか60万人(公称では200万となっていますが、実際には60万人ぐらいなのだとか)という、日本で言えば地方都市ぐらいの小国です。GDPは403億ヌルタム(≒7億ドル)と、他の国と比べれば吹けばとぶような規模でしかありません。
それでもブータンの国王は、周辺諸国からは一目も、二目を置かれているそうです。どこぞの「経済大国」の首相よりも、よっぽど丁重に扱われたのだという話も聞いたことがあります。これは、その「大国」には将来の国家ビジョンがないことと無関係ではないかもしれません。
もちろんブータンも様々な問題を抱えているとも聞きますし、少なくとも経済的な意味では豊かではなく、生活が厳しいのは事実だと思います。そんなところも含めて、ブータンとはどんな国で、人々はどのように暮らしているのか。明日から自分の目で見て来ようと思います。
噂に聞く持続可能で国民すべてが幸せな国の実態はどうなのか? 僕もどちらかというと理想的な部分を吹き込まれているかもしれませんが、その現実に触れられることを楽しみにしています。
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