2008年05月29日

国境で考える

 スウェーデンの南西、デンマークを望む港町ヘルシングボリが今回最後の訪問地でした。ここで開かれた環境地方自治体の国際会議(International Eco-Municipality Conference)に出席した翌日、近くの駅から列車でコペンハーゲンに向かいました。

  コペンハーゲンとの国境近くにあるマルメ市で列車を乗り換えると、コペンハーゲンに通勤したり、コペンハーゲン空港から旅立つ人たちでいっぱいでした。

 長さ7845mでヨーロッパ最長のエーレスンド橋を渡ると、もうそこはデンマークです。ただイミグレーションもなければ、国境の存在を示すような標識もなく(少なくとも僕は気付きませんでした)、人々はきわめて自由に行き交っていて、国境のなくなったEUを実感します。

 それでもコペンハーゲン中央駅で列車を降りると、流通する通貨がスウェーデン・クローナの代わりにデンマーク・クローナになり、構内を歩いている人々の雰囲気も若干異なることに、国境を感じました。

 飛行場に行くべき時間まで少し余裕があったので、コペンハーゲンの街中も歩いてみました。建物がゲルマン的な雰囲気であることもスウェーデンとは大部違うのですが、何よりお店や看板、それも国際ブランドのそれが多く、よく言えば賑やか、悪く言うと商業化された印象です。あらためて、スウェーデンの街は落ち着いていて、静かであったことを痛感します。隣同士であっても、国民性や考え方の違い、あるいは政策の違いによって、街が、社会が、大きく異なるのですね。

 そういえばコペンハーゲンへくる途中、車窓からは海岸沿いにあるスウェーデンの原子力発電所の大きな煙突が二つ見えました。一方、橋の上からは、デンマーク名物の洋上風力発電所の風車が多数整然と並んでいました。街の景色や暮らし方はより自然重視に見えるスウェーデンも、電力に関してはデンマークよりむしろ遅れているようにも思えます。

 一概にどのやり方、どの社会がベストだと言うことは難しいわけですが、いやだからこそ、何を重視してどのような社会を作るのかを真剣に考え、議論することが需要であるように思います。

 過去10年で持続可能性側に大きく舵を切ったスウェーデンの様々な側面を見て、手掛かりはたくさん得ることができました。それでは日本はどこに向かうのか、何から手を付けたらいいのか。そんなことを考えながら過ごして、10時間半後、日本に戻って来ました。考えたこと、気付いたことは、これからまた皆さんにご紹介したり、今後の仕事の中で具体的に活かしていきたいと考えています。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
皆さんはどんな社会を目指したいですか?
banner_04.gif応援してくださる方は、Click me!


posted by あだなお。 at 23:06| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
Google
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。