日本郵政グループの郵便事業会社は2日、所有する全自動車を今年度から順次、電気自動車に切り替えていく方針を明らかにした。出典:「郵便集配は電気自動車・二輪で、郵便局の充電設備開放も」(読売新聞、2008年6月2日)
温室効果ガスの排出削減を目指し、更新を迎える車両から切り替えを進め、おおむね2015年度までに完了する予定だ。
(中略)
電気自動車導入には、全国1092の郵便局に充電設備を設ける必要がある。設備を一般に開放し、電気自動車の「電気ステーション」として利用してもらう案も検討している。
ガソリンの価格が急騰したことへの対応なのですが、環境面からはもちろん歓迎すべきことです。
そして何より、21000台の需要が確実に発生したということで、自動車会社の開発競争が刺激されることや、充電設備を解放することで、郵便事業会社以外の需要拡大も見込めることです。
これまで普及を妨げていた障壁が一気に乗り越えられたわけで、素晴らしい英断だと思います。急に決まってしまって「なんだか裏でもあるのでは?」と勘ぐりたい気もしますが(^^;)、郵政民営化の効果として決断が素早くかつ大胆になったのであれば、歓迎すべきことです。
さまざまなエコカーが提案されていますが、最終的には電気自動車はもっとも効率が良く、また再生可能な電気を使えば、もっともクリーンかつ持続可能です。技術的な問題点から電気自動車の普及にはまだ時間がかかると予想されていましたが、これで流れが変わることを期待したいと思います。
電気自動車が敬遠されてきた一つの理由は、航続距離が数十キロと短いことです。先月訪れたスウェーデンでも実は電気自動車の話を聞き、実物に乗せてもらったりしました。しかし、スウェーデンでも電気自動車が市販されていません。実は、10年ぐらい前にスウェーデンで最初に導入されたエコカーは電気自動車だったのだそうです。しかし航続距離が数十キロの短いことが敬遠され、売れなくなり、結局スウェーデン国内で販売する会社がなくなってしまったのだという残念な話でした。
しかし郵便事業会社の場合には、配達に使う限りは一日の走行距離はしれており、航続距離は問題とならないのだそうです。いいところに目をつけたと思います。
またもう一つの問題点は充電に時間がかかることです。一回の充電に数時間〜一晩かかると、いざという時に乗れないのではと敬遠する人がいても仕方ないかもしれませんよね。けれどこれも郵便事業会社の場合には、夜の間に充電すれば問題ないというわけです。
もっともこうした問題も、電池の性能アップでだんだん解決されつつあります。最近は短時間で充電が出来、エネルギー密度も高いキャパシタが、電池の代わりに実用化しつつあるようです。
《参考リンク》
■「「5分の充電で800km」新キャパシタ電気自動車」(WIRED VISION)
こうした次世代の蓄電技術も、今回の動きで後押しされることを願いたいと思います。
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