2009年12月25日

イブの夜に

 クリスマスイブの今晩、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか? 家族と一緒にゆったりとした時間を過ごされた方、本当に良かったですね。不本意ながら一人で過ごされたという方、長い人生、まぁそういうこともあるでしょう。え、僕ですか? 結局、夜中まで仕事をしていました(^^;) サンタクロースには、「もっと時間を下さい」とお願いしたのですが...

 さて、サスラボではこれまで2年、この時期にはワールド・ビジョンをご紹介して来ました。途上国のチャイルド・スポンサーを増やすキャンペーンをしているからです。スポンサーになると、その子どもから手紙が届いたりして、支援をしている方も幸せになれるのでとてもオススメです。

 僕は今年は3人目のスポンサーに申し込もうかなと思ったいたのですが... 悩んだ末に今年は止めました。いえ、けっしてワールド・ビジョンのプログラムに不満があるわけではないのです。一人増やしたいのはやまやまなのです。ただ、それ以上に今年は日本国内のことが気になってしまったのです。

 この長引く不況下にあって、特に母子家庭や父子家庭の方などで、進学や卒業を断念せざるを得ないという話を以前より多く聞くようになりました。でも、教育は人を作る、さらには国を作る一番の基本ですから、経済的な理由で勉強することを諦めなくてはいけない方が出てしまうことは、なんとしても減らしたいと思うのです。

 それで今年は、交通遺児等の支援をしているあしなが育英会の継続支援である「あしながさん奨学金支援」に参加しようかと考えています。以前は国内の支援というのはあまり考えていなかったのですが、最近はこうした奨学金を必要としている遺児の方々が急増し、希望者全員に貸与できなくなっているのだそうです。

 もちろん僕一人で出来る支援はたかがしれていて、一人分の奨学金にすらならないのですが、それでも少しでも役に立てればと思って、今年は海外ではなく国内の支援に参加したいと思うようになったのです。

 もちろん途上国も同じように状況は厳しいはずですので、少ない予算をどちらに振り向けようかと迷うところなのですが.... そこで、ワールド・ビジョンの方は、クリスマス募金という、スポットの募金に少しだけ参加することにしました。

 もちろん上記の二団体以外にも、支援を必要としている団体は山ほどあります。例えばチャリティー・プラットフォームでは、「こどもの笑顔100万コPROJECT」と題して、国内外のこどもを支援するNGOへの募金の窓口になっています。

 毎月の継続的な支援はちょっと荷が重いということであれば、スポットでも構わないと思います。もちろんお金ではなくて、ボランティアのような活動でもいいのです。あるいは、こういう活動があることを、ブログやSNS、ツイッターなどで友だちに伝えるというやり方もあります。

 大切な家族と一緒に過ごす晩、どうかその温もりを他の子どもたちにおすそ分けすることを、ちょっぴり考えてもらえないでしょうか。
《参考リンク》
■「≪転載≫【お願い】貧困の連鎖を食い止めるために、今、30秒だけ、自分に何ができるか考えてみてもらえませんか?」(It's a Wonderful Journey)
 
 ワールド・ビジョンも、「クリスマスまでに6500人キャンペーン」として、6500人のチャイルド・スポンサーを募集しているのですが、今年はまだ5129人しか応募がないそうです。あと1位日で1000人以上というのは難しいのかもしれませんが、一人でも多くのスポンサーの方が現れることを、切に願っています。

 そうそう、今日は最後にグッドニュースを一つ。カンボジアでは、先月11月、全国で地雷被害者が一人も出なかったそうです。(「月間地雷被害者ゼロ達成、戦争以来初」)これはベトナム戦争以来初めての快挙だそうです! スゴイ! 頑張れば、必ず状態は良くなるのですね。世界中の子どもたちが笑顔で、元気に走り回れる日が一日も早く来ることを願いたいと思います。

 サンタさん、それまでは僕は少しぐらい忙しくてもいいので、どうかその日が来ることを優先してください!

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2009年09月01日

タバコをカカオへ

 今日から9月、サスラボもデザインを一新して(今月からオリジナル・デザインです!)爽やかにスタートなのですが... 今日の話題は必ずしも明るくありません。

 これまでもサスラボでは、チョコレートや綿花、そして金やダイヤモンドに関して児童労働の問題があることを報告してきました。そして今回ご報告しなければならないのは、タバコです。

 タバコというのは大人の嗜好品ですが、そのタバコの葉を摘む作業に、なんと5歳の子ども(というか幼児)までが従事させられているというのです。

 タバコは栽培時に大量の農薬を使用する作物ですし、さらにはニコチンを含みます。素手で葉を摘めば、経皮的にニコチンを吸収することになり、そのことが原因で「緑タバコ病」に罹る子どもたちが後を絶たないといいます。

 わずか一日11ペンス(約16円)の収入のために、健康を害し、発達に悪影響を受ける子どもたちが7万8千人。恐ろしい現実です。

 これはアフリカのマラウィという国で起きている出来事なのですが、そこで作られたタバコの葉は、欧米諸国に輸出されています。日本には来ていないのでしょうか?

 「グッドコンシューマースタイル」のまるさんが調べたところによると、「JTのホームページのアニュアルレポートによると2008年分で国内買い入れが3万8千トン、外国買い入れが7万3千トンでした。どこの国から輸入してるかは記載なし。国内での販売シェアは65%。」なのだそうです。まるさんはマラウイの児童労働が関与した葉タバコを買ってないか、早速JTに質問のメールをなさったそうで、結果が気になるところです。
出典:「JTに聞く、マラウイのタバコ農園での児童労働」(グッドコンシューマースタイル)

 なお、この問題について詳しくは、プラン・ジャパンのサイトの記事「タバコの葉摘みで身体を壊す子どもたち 〜マラウィの調査報告〜」をご覧ください。より詳細な英文レポート“Hard work, little pay and long hours”(子どもたちの過酷な労働環境、PDF)もダウンロードできます。

 さて、もう一つ児童労働について良いニュースも紹介しておきましょう。チョコレートの原料であるカカオ豆も、児童労働が問題になる産業の一つであったのですが、この数年、消費者の意識の高まりを受け、急速に改善しつつある産業でもあります。この度世界最大級のお菓子メーカー、キャドバリーPLC(英)は、世界的なチョコレートブランドとしては初めて、フェアトレード認証チョコレート製品を発売し、またその日本法人であるキャドバリー・ジャパン株式会社も、2010年秋を目処に、日本国内市場にフェアトレード認証を受けた製品を導入することを発表しました。
 大手メーカーが世界中で大量に販売する製品がフェアトレード商品になる意義は大きいと思います。キャドバリーの努力と、それを促したすべての人々に、敬意を表したいと思います。
出典:「フェアトレード認証チョコレートを日本市場に導入」(キャドバリー・ジャパン株式会社プレスリリース)

 マラウィのタバコ農園の報告は衝撃的ですが、それでもこうやってそれが明るみに出たことは、改善に向けての第一歩が踏み出されたことと言っていいと思います。消費者と企業の双方が気にかけることが、社会を変える原動力です。タバコ農園も、カカオ農園と同じように変化させましょう。

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2008年12月18日

あと6000人!

 クリマスまでもうあと一週間を切りました。自分の家族のためのクリスマスの準備ももちろんいいですし、楽しいのですが、その気持ちをちょっとおすそ分けするのはいかがでしょうか。

 毎年この時期になるとワールド・ビジョン・ジャパンが、「クリマスまでに6,000人キャンペーン」を行っています。11月1日からクリマスまでの約8週間の間に、こどもたちの支援をするチャイルド・スポンサーを6,000人増やそうというものです。
■「クリスマスまでに、あと6000人の子どもを救いたい」(ワールド・ビジョン・ジャパン)

 今年は既に4976人のスポンサーの応募があったようです。なんとか25日までに目標を達成して欲しいですね。去年は5000人が目標(「何かはきっとできる」参照)で見事それは達成されたのですが、今年はさらに1000人増えて欲しいと思います。

 2年前に最初にこのキャンペーンを紹介したときには(「メリークリスマスのために」参照)、正直言って僕もちょっと躊躇しました。「子どもが大きくなるまで、ずっと支援を続けられるんだろうか? 途中で止めざるを得ないことになったら、かえって悪いんじゃないだろうか?」とも思い、その時には1回限りのクリマス特別募金にだけ応募しました。

 でもその後しばらくして考え直して、一人のチャイルド(とワールド・ビジョンでは呼びます)のスポンサーをはじめました。インドネシアに住む女の子です。ときどき写真や絵が送られてきて、それがとっても楽しみです。毎月の支援(4500円)も、銀行口座からの引落しなので、面倒なことはないのは勿論、まぁなんとかなるものです(笑)

 で、もう少し支援できないかなと考えて、思い切って今年もう一人支援するチャイルドを増やすことにしました。「スポンサーが増えたらいいなぁ」と思うだけでなく、自分で実際に行動することが重要ですからね。

 というわけで昨日申し込んだら、4701人目でした。毎月の負担は増えますが、まぁ、なんとかなるだろうと、今回は最初のときよりタカをくくっています(笑) それよりも、今度のチャイルドはどんな子だろうと楽しみです。アジアに住む女の子を支援したいと申し込んだのですが、どこの国に住む、いくつの、どんな子どもなのかなと、お知らせが届くのをワクワクしながら待っています。

 支援はその子どもに直接手渡されるのではなく、その子どもの住む地域の改善、貧困の削減、教育の拡充のために使われます。それでも自分が支援するチャイルドが決まっていると、そのつながりがより一層強く感じられて、支援すること自体が楽しくなるのです。

 おそらくこのペースだったら6000人はきっと達成できるとは思いますが、単に目標を達成するだけでなく、一人でも多くの子どもたちのスポンサーが増えて欲しいと願っています。そして一人でも多くの方々にスポンサーになる喜びを体験してもらえたらなと思います。

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2008年12月06日

カメラを持った子どもたち

 オブラートに包まれた「未来を写した子どもたち」という邦題では何の映画かわかりませんが、原題は"BORN INTO BROTHELS: Calcutta's Red Light Kids(売春窟に生まれて:カルカッタの赤線地帯の子どもたち)"とストレートです。

 赤線地帯に生まれ、自分たちもまた大人になれば親と同じ仕事に就くことを運命づけられた子どもたちが、カメラと出会い、本来ならば知ることのなかった外の世界を知り、人生も少しずつ変わっていくというドキュメンタリー映画です。

 インドに写真を撮りに来た女性カメラマンのザナ・ブリスキは、売春婦を撮影するためにカルカッタの売春窟で暮らし始めるのですが、そこに住む子どもたちと仲良くなり、彼らに写真を教えることを思い付きます。そして、子どもたちは写真を撮るだけではなく、広い世界をもカメラを通じて知ることになる、そういう物語です。

 子どもたちがどんどん変わっていく様子を記録に残したいと思ったザナは、まずは自分でビデオを廻し、そして友人のドキュメンタリー映画の編集者を巻き込み、この映画が作られることになるのです。

 ですからこれは、画面やストーリーを見ているととても信じられないのですが、やらせなしの100%のドキュメンタリーフィルムです。

 全編に流れるインド音楽を聞きながら、ザナがビデオで撮ったブレまくりの映像を見ていると、自分がその場所に紛れ込んだような錯覚を感じます。よくこんな映像が撮れたなとも思います。

 写真を撮ることで、子どもたちが自分を表現する楽しさを発見し、自分たちが撮った写真を通じて、世界とつながっていく。そしてザナの献身的な尽力により、8人の子どもたちの人生も信じられないような展開を見せます。
zana_group_shot.jpg
写真出典:Kids with Cameras Webページ

 この映画を見て僕がもっとも印象深かったのは、10歳前後の子どもたちが、信じられなくぐらいに大人びていたことです。自分の置かれている立場、家族など周囲からの期待、そして自分自身の運命。既に10歳にして諦観していたり、子どもながらに周りを気づかったり、あるいは大人顔負けのプライドを持っていたり... あたり前のことですが、彼女・彼ら一人ひとりがそうやって、まさに一人の人間として自分の人生を歩んでいるのです。

 しかしもちろん幼い彼らだけでは如何ともしがたいことも多く、家族を含めた周囲の大人たちもあまりに無力です。彼ら自身も同じ環境の中を同じように育ってきて、人生はそういうものだと思い込んでいるのです。たしかに子どもには無限の可能性があるのでしょうが、それを活かすも殺すも大人を含めた周囲の環境次第というのが怖いところです。私たち大人の責任を痛感せずにはいられません。

 ですから、この映画に出て来る8人の子どもたちは、ザナというカメラマンに出会えてとてもラッキーだったと思います。しかし、それだけで8人すべての人生が救われたわけでもありません。映画が撮られてから7年近くが経ち、現在の8人の様子は様々です。

 大人の私たちもすべてを変えることはできないけれど、何かは変えることができる。そのことを強く感じさせてくれる映画です。

 なお、ザナは、カルカッタの子どもたちだけでなく、社会から置き去りにされた世界中の子どもたちをカメラを通じて支援するために"Kids with Cameras(カメラを持った子どもたち)"という基金を設立しています。そのWebサイトでは、この映画の8人の子どもたちが撮った作品をご覧いただくことがでいます。
Kid's Gallery: Calcultta(Kids with Camera)

 どの子の作品も素晴らしいのですが、僕は特にコーチ(Kochi)という女の子が撮った作品が好きです。ぜひご覧になってみてください。

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2008年10月15日

CSR調達で防ぐ児童労働

 CSR調達は製造現場などで働く方々の健康と安全や人権を守ることが主眼ですが、ときにはその製造現場に子どもが紛れこんでいることもあります。ですから、CSR調達をきちんと行うことは、児童労働を防ぐことにもなるのです。

 そうした観点から、「児童労働の撤廃・予防」し、「すべての子どもが希望を持って安心して暮らせる社会を実現する」ことを目指すNGOのACEと、CSR調達の進め方についてのシンポジウムを開催します。
※企業のCSRご担当者様、必見!
□■CSRシンポジウムのご案内■□■■■
10/30(木)「CSR調達とステークホルダーエンゲージメント」
〜カカオ産業の児童労働から学ぶ、企業とNPOの協働〜

+++現場関係者を巻き込んだ、CSR調達の進め方とは?+++++++++
児童労働を予防する観点から企業・市民の取り組みを促進するACEの
CSRプロジェクト。昨年に引き続き、CSR調達のシンポジウムを開催します。
今年のテーマは「エンゲージメント」。
日本企業のCSRをリードしてきた実務家たちの豊富な経験と、
NPOの巻き込みが課題解決につながった米国ゲストの実例に学び、
未来を見据えたCSRの進むべき道を考えていきます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
詳細はこちら→ http://acejapan.org/modules/tinyd9/index.php?id=4

□日時:2008年10月30日(木)
第一部 15:00-18:30(14:30開場)
第二部 18:45-20:00
□会場:東京国際フォーラム(G409会議室)
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
□定員 :100名
□参加費:第一部 3000円、第二部 1500円(軽食付) ※振込締切日:10/23(木)
□主催 :(特活)ACE
□後援 :(特活)サステナビリティ日本フォーラム、
社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク、
CSOネットワーク、CSR推進NGOネットワーク
□助成 :(特活)チャリティ・プラットフォーム、(財)庭野平和財団

【スピーカー・パネリスト】
足立直樹氏:レスポンスアビリティ株式会社 代表取締役
薗田綾子氏:株式会社クレアン 代表取締役
ヴィッキー・ウォーカー氏:Winrock International,
Empowerment and Civic Engagement unit所属
CIRCLE・CLASSEプロジェクトディレクター
岡村幸代氏:ミニストップ株式会社 経営企画本部
CA推進部 環境推進担当マネージャー
佐藤大吾氏:特定非営利活動法人チャリティ・プラットフォーム 代表理事
岩附由香 :特定非営利活動法人ACE 代表

【詳細・お申込はこちらから】※ご予約ならびに参加費の事前振込が必要です。
詳細:http://acejapan.org/modules/tinyd9/index.php?id=4
申込:http://acejapan.org/form/csr2008.html

【お問い合わせ】
特定非営利活動法人ACE (担当)岩附、植木
TEL 03-3835-7555      FAX 03-3835-7601
E-MAIL csr (a) acejapan.org  URL http://acejapan.org

 今回の目玉は、チョコレートなどの原料となるカカオ産業における児童労働問題に長年携わってきたアメリカのヴィッキー・ウォーカーさんを迎え、チョコレート関連企業とNGOの協働についてのご経験をお話しいただくことです。

 また日本の企業からは、フェアトレードのチョコレートを作ったソフトクリームを開発した、ミニストップの岡村幸代さんも参加です。

 僕は皆さんの前座で、最初のイントロを担当します。シンポ終了後には名刺交換会もありますので、この問題にご興味のある方は、企業の方も、一般の方も、ぜひご参加ください。

今日もご訪問、ありがとうございます。
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2008年07月25日

こんな学校があるんです

 途上国でほぼ共通に見られる問題の一つは、「貧困の連鎖」です。教育を受けていない貧しい両親の子どもは、自分も教育を受けることができず、良い仕事には就けない。したがって、さらにその子どもも教育を受けることができず、良い仕事に就けない.... この悪循環からなかなか脱することが出来ないのです。

 この連鎖を断ち切るためには教育が重要であることは明らかです。優秀な子どもたちに奨学金を出すのが一つの方法です。しかし、奨学金を一々渡すのはもう面倒臭い! そう考えた若きビジネス成功者James Clark氏とPDAが共同で、学校を作ってしまいました。Lamplaimat Pattana小学校と付属幼稚園、2003年3月のことです。

 現在この小学校には、近隣から抽選で選ばれた240人が学びます。先生の数は19人、つまり生徒12人に先生が一人という贅沢さです。年間一人当たり4000バーツの経費がかかるそうですが、実際には授業料は無料です。なにせ、貧困家庭の子どもたちが対象なのですから。

 学校に行って驚きました。新しいせいもあって、実に美しく、カラフルな外観です。中に入ると... 建物の中は吹き抜けのパティオになっていて、そこには鮮やかな熱帯植物が...  まるでリゾートホテルのロビーのようです。本当は写真でお見せしたいところですが、今回、大変おマヌケなことに途中でカメラをなくしてしまったので(;_;)写真がありません...

 それにしても、伝統的な織物を使ったお揃いのユニフォームを着た子どもたちの、楽しそうなこと、可愛いこと...  学校に来ることが本当に楽しくてしかたなさそうです。まぁこんな素敵な学校ですから、その気持ちも当然ですが。僕もこんな学校に通えたらさぞかし楽しかったろうなと思います(笑)。

 素晴らしいのは設備だけではありません。授業内容も独特で、教科書ではなく、実際の経験を重視しています。みんなで給食で食べる野菜を作ったり、動物をかったりして、最後はもちろん調理もします。もちろん男の子も料理に参加しますし、裁縫だってするのです。一日の最初がハグで始まるというのも素晴らしいと思いました。

 先生も人数が多いだけでなく、なんと100倍の倍率をくぐり抜け、授業のやり方を実地でテストして選ばれた、優秀でやる気のある方々ばかりだそうです。なんだかすべてが信じられない話ばかりです。いろんな話を聞いているうちに、狐につままれたような気分になってきました(笑)

 こんな学校ですから、タイ国内だけでなく、海外の調査団が国際的に見てきわめて高いレベルの教育が行われていると評価しているのも納得できます。「貧しい子どもたちが学校に行けるようだから、最低限のレベルでも幸せ。」ではなく、地方の貧しい子どもたちに最高の教育を与えるモデル校になることを目指しているのです。

 学校が素晴らしいのはもちろんですが、この発想が実に豊かだと思いませんか? この学校に通うのは難しい試験をパスした子どもたちではなく、抽選で選ばれた子どもたちです。当然一人ひとりの能力は様々でしょうが、ここに通った子どもたちは皆がそれぞれの能力を100%に引き出され、ここからきっと将来のタイを背負うリーダーが輩出されるに違いありません。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。
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2008年07月11日

やったね、1万人!

 サステナ・ラボでも呼びかけさせていただいた「『働く子どもに教育を』1万人署名」ですが... 長らく右側に張り付けてあった署名サイトへのリンクの参加者は、6月末日で2017名となりました。(「無視できない声」参照)

 1万人を目指した署名だったのですが、2000人集まればまぁいい方なのかなと思っていたら... 実はちゃんと1万人を突破していたのでした! (僕が知らないだけでした(^^;))

 知り合いのサイトでそのことを知って、キャンペーンのホームページを訪ねてみたら...
5月1日から始まった児童労働反対世界デー・キャンペーンが、
6月30日に終了いたしました。
それに伴い、「働く子どもに教育を」1万人署名!も
6月いっぱいで締め切らせていただきました。

その結果、オンライン署名2,017人分、署名カード9,914人分、
合計11,931人分の署名が集まり、目標数1万人を達成することができました!
今まで集まった署名は、再び外務省へ提出します。
出典:「「働く子どもに教育を」1万人署名!にご協力ありがとうございました!」(児童労働反対世界デー・キャンペーン2008)

 みごと1万人の署名達成、おめでとうございます! いやー、嬉しいですねぇ。1万人の方がこの問題に関心を寄せ、賛同をしてくださったというのは、素晴らしいことだと思います。

 「1人の声は無視されても、1万人の声は無視できません。」という主催者の強い思いと意思が通じたのでしょうね。

 この1万人の声に政治や行政はどう反応するのか。見守りたいと思います。そしてこの署名に参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます。

 ところで話は変わりますが、僕は今日は札幌に来ています。新しく出来た「社会起業家研究会」に呼ばれてお話をさせていただきました。アジアのCSRの事例を中心に、企業にどんな力があるのか、企業の力でどう社会を変えられるかをお話ししたのですが、もちろんこれは企業だけではありません。

 市民、NGO、行政、誰もが自分たちの力で、自分たちの社会を変え、明日の社会を作る力を持っています。そんな話で盛り上がっていたら、1万人署名も見事に達成したというニュース。なんだか世の中の変化が加速して来た気がして来ました。最近は締め切りに追われる毎日で肉体的にはちょっと疲れていましたが(^^;)、こういうことがあると一気に元気になりますね(^_^)

 皆さんも楽しい週末で、リフレッシュなさってください! (あ、僕は週末も締め切りに向けて追込みです(^^;))

今日もお立ちよりいただき、ありがとうございました。
今日の記事で元気は出ましたか?
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2008年06月02日

me too!

 G8のホストになるということは、世界の注目が集まるということ。それにあわせていつもは国内の話題ばかりの(^^;)日本でも、今年は国際的な話題、課題が急にクローズアップされていませんか?

 もちろんそのことは素晴らしいことです。しかし、それが意味を持つことになるためには、私たち一人ひとりがそれに反応することが必要です。環境問題しかり、社会問題しかり。それを他人事ではなく、自分たちの問題として受け止めること。その想像力連帯の意識が今一番求められているように思います。



 この可愛らしい赤ちゃんは、オックスファムの「me too(私も)」キャンペーンを推進するためのものです。イラストの上でマウスで動かすとガラガラで赤ちゃんをあやすことが出来ます。しかし実はその間に... 可愛らしい赤ちゃんの背後に込められたメッセージを、ぜひ確認してください。

 「すべての人に健康を。」 あなたの声がG8サミットに届きます。
世界のひとびとがみんな、元気に生きていける世界、必要な保健医療サービスを受けられる世界。Me Tooキャンペーンは、そんな世界をめざして、この夏のG8洞爺湖サミットに向けて実施されるキャンペーンです。
重い病気にかかっても、みてくれる病院がない、お医者さんがいない、薬も手に入らない。これが多くの貧しい国の現実です。一日にたくさんのひとびとが、薬があれば、医者がいれば救われる可能性の高い病気で命を落としています。その多くは、女性や子どもたちです。

2008年、日本はG8サミットのホスト国として、国際的なリーダーシップを期待されています。私たちは、世界で大きな影響力を持つG8各国の首脳たちが、日本政府のリーダーシップのもとで、意志と行動があれば救えるはずの尊い命を救うために、より多くの、より効果的な保健分野の支援を実施するように働きかけを行います。
■「Health for all – say Me Too!」(オックスファム・ジャパン)

いつも読んでいただき、ありがとうございます!
赤ちゃんはあやしていただけましたか?
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2008年04月10日

世界一大きな授業

 世界には学校に通えない子どもたちがまだたくさんいます。その数はなんと7300万人にも上るそうです。しかし、その数値だけ聞いても、私たちにはあまりピンと来ないのではないでしょうか。大人だってそうなのですから、子どもたちはなおさらです。

 「しっかり学べることの大切さ(教育の質)」と「学校に通えない子ども」という途上国の子どもたちにとって切実な問題について、日本の子どもたちにしっかり考えてもらう。そんな授業が世界中で計画されています。

 そしてその授業を、世界で一斉に行うのです! 世界中で200万人の子どもたちが、学校に通うことができない7300万人の友だちに思いを馳せる。自分たちと同じ年ごろの子どもたちが置かれた境遇を知れば、自分たちがいかに恵まれているか、そしてその恵まれ状況をどう活かしたらいいのか、きっと子どもたちなりに考えることでしょう。この広い世界に現存する格差や矛盾を実感することもあるかもしれません。

 僕は他人や他の地域に対する創造力連帯感こそが、地球を救う力になると信じています。この経験は子どもたちに、他の国の生活を「想像」させ、「連帯」を感じる気持ちを育てる良いチャンスになるはずです。

 そしてもし世界中で200万人の子どもたちがこの授業に同時に参加すれば、これは「世界一大きな授業」として、ギネスブックにも登録されるそうです。ギネスに挑戦できるということで、子どもたちの興味もグンと高まりそうですね。


 日時は4月23日(水)午後1時〜(日本時間)、申し込みは4月17日までです。学校の先生、小中学生のお子さんをお持ちの方、ぜひ検討なさってみませんか? 詳細は以下のリンクからどうぞ。

■「世界一大きな授業でギネスに挑戦!」(教育協力ネットワークJNNE)

今日も読んでくださって、ありがとうございます。
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2007年12月31日

テディーベアの山

 いま宿泊しているホテルのロビーには大きなクリスマスツリーが飾られていてとても綺麗なのですが、その根本はたくさんのテディーベアで埋め尽くされています。

Teddy.jpg

 クリスマスツリーの周りにプレゼントが並べられているデコレーションはよく見かけますが、こんなにたくさんのテディーベアが並べられているのは初めて見ました。一体どうしたのだろう、何か特別の意味はあるのかなと思ったら、ゲストルームやロビーにお知らせがありました。

 これは2007年12月7日から2008年1月3日にわたって開催中の、「小さなテディーで大きな笑顔を(Little Teddy for a Big Smile)」というホテルのキャンペーンでした。滞在客がホテルの売店で10ドルでテディーベアを購入すると、その売上が、ホテルのすぐ隣にあるカンタボパー子供病院に寄付されるのです。

 テディーベアは家族へのお土産にしてもいいのですが、縫いぐるみに付いている小さなカードにメッセージを添えてクリスマスツリーの下に飾っておくと、入院中の子どもたちに届けられるのだそうです。

 可愛い縫いぐるみをもらったらそれだけでも嬉しいはずですが、オモチャが簡単に手に入るものではなく、たとえお店で売っていたとしても手が届くとは限らない家庭の子どもたちが多い国です。そしてさらに、見ず知らずの人たちから、自分のことを応援してくれるメッセージが付けられた縫いぐるみが届いたら、嬉しくないわけがありません。

 わが家も早速このキャンペーンに参加させてもらいました。そのときに係の方に聞いてみたところ、234番目のテディーだそうです。それなりに大きな規模のホテルですが、一ヶ月たらずの間にそれだけ多くのゲストが共感したのですから、なかなか良いキャンペーンと言えるのではないでしょうか。

 ホテルにとってはこのキャンペーンは今回で3回目だそうです。ちなみにカンタボパー子供病院というのは、1993年に一人の外国人医師によって設立された病院です。カンボジアの何千人もの子どもたちの命を救って来たのですが、治療費は一切無料だそうです。

 一年の最後にこんな素晴らしい病院があることを皆さんにお伝えすることができることを、とても嬉しく思います。来る2008年が、すべての子どもたちにとって輝ける年になることを心から祈っています。

一年間ご愛読いただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします!
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2007年12月08日

何かはきっとできる

 あと2週間ほどでクリスマス。それまでに貧困に苦しむ世界の子ども5000人のチャイルド・スポンサーを募集するキャンペーンが行われています。ワールド・ビジョン・ジャパンの「"何か”はきっとできる」キャンペーンです。

今この地球上から、3秒に1人、子どもの命が失われています。
貧困、紛争、エイズ。根本的な解決は、すぐには無理かもしれません。
でも今あなたが行動すれば、救える命があります。力をかしてください。

 チャイルド・スポンサーは月々4500円の支援なのでクリスマスまでに5000人大丈夫なのかな〜とも思うのですが、今年は11月1日から既に2800人分に近いスポンサーの方が見つかったようです(12月8日の執筆時)。
■「ワールド・ビジョン・ジャパン

 昨年は3000人が目標で、実際には3388人分のスポンサーが集まったそうです。今年もまずまずの出足のようですが、昨年よりも目標も高いので気は抜けません。

 実は昨年のキャンペーンのときにワールド・ビジョンからダイレクトメールをいただいたのですが、そのときには月々4500円にちょっと敷居の高さ感じてすぐに申し込めませんでした(ゴメンナサイ)。しかし、結局クリスマスのキャンペーンが終わってしばらくしてから、インドネシアの女の子の支援をしています。(詳しくは「子どもができました!」)今は申し込んでとても良かったと思っています。

 ワールド・ビジョンのチャイルド・スポンサーシップについてWebサイトでも詳しい説明を読むことができますが、12月18日(土)には、親善大使の酒井美紀さんを迎てのワールド・ビジョン・カフェという説明会が開催されます。支援の具体的な内容を知ってから判断したいという方など、参加なさってみてはいかがでしょうか。

12月18日(火)に、親善大使の酒井美紀さんをお迎えして、
「ワールド・ビジョン・カフェ スペシャル」を開催することに
なりましたので、お知らせいたします!

ワールド・ビジョン・カフェは、1人でも多くの方に貧困に苦しむ
途上国の子どもたちの現状をお伝えし、子どもたちのために私たち
にできる“何か”を見つけていただきたいとの願いから、ワールド・
ビジョン・ジャパンが開催するイベントです。

フィリピンのスモーキーマウンテンと呼ばれる地域で働く少女
との出会いがきっかけで、親善大使に就任以前からチャイルド・
スポンサーとしてベトナムの女の子をご支援くださっている酒井さん。

今年5月には、インドにあるワールド・ビジョンの支援地を訪問。
時には45℃を超えることもある酷暑のインドでしたが、暑さを
ものともせず支援地の子どもたちや人々と笑顔で、親しく触れ合う
酒井さんの姿に、現地の人々も大きな励ましを受けました。

カフェ当日は、酒井さんの目から見た現地の子どもたちの様子や、
支援を通して感じていること、世界の子どもたちへの思いなどを
語っていただきます。ぜひご参加ください!

■日時:12月18日(火)19:00〜20:30(18:30受付開始)
■会場:ワールド・ビジョン・ジャパン事務所
    JR総武線 大久保駅(北口)より徒歩3分
    JR山手線 新大久保駅より徒歩5分
*車でのご来場はご遠慮ください
■参加費:無料
■詳細の確認・参加お申込みはこちらから(↓)
 http://www.worldvision.jp/news/news_0175.html
出典:「12月18日(火)親善大使の酒井美紀さんをお迎えして「ワールド・ビジョン・カフェ スペシャル」を開催!

 今日、12月8日はジョン・レノンの命日です。世界の平和を祈るだけでなく、それを実現する行動を始めるのはピッタリの日かもしれません。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
サスラボもご支援ください。クリックするだけでOKです(笑)
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2007年11月29日

国ぐるみの児童労働、強制労働

 昨日のエントリー「綿花畑で起きていること」では、新疆ウイグル自治区の地方政府の指示による地域ぐるみの児童労働のことを書きました。今日はさらにその上をいく、国家ぐるみの児童労働の話です。現場は、またもや綿花生産地です。

 これは現在発売中の「ビッグイシュー83号」に「児童労働、環境破壊すすめるコットンにNO!」という題で報告されているのですが、旧ソ連邦のウズベキスタン共和国では、10億ドルの輸出産業である綿花栽培のために、児童労働、環境破壊、さらには数々の人権侵害が行われているというのです。

 以下は、その記事からの抜粋です。

・ウズベキスタン共和国の初代大統領で独裁者のイスラム・カリフによって、国民の3分の1が強制的に綿花栽培に従事されられている。
・綿花は同国の主要産業で、主な輸出先はアジアやヨーロッパ。輸出高は10億ドル。
・経済成長率は7%と高水準であるにも関わらず、国民の4分の1が最低必要カロリーを満たせない貧困状況にあり、46%が一日2.15ドル未満で生活。
・収穫期の3ヶ月間、地方政府の指示により学校は休校。子供も教師もノルマを課せられ、綿花の摘み取り作業に従事。
7歳児まで摘み取り作業を強制され、ノルマを果たせなければ罰則、参加拒否の生徒は退学。
・殺虫剤によるやけどや、一時的な失明も。
・世界で4番目に大きいアラル海は綿花栽培のための潅漑で干上がり、湖の面積は15%にまで縮小。
・アラル海では24種が絶滅し、漁民は経済難民に。
・農業従業者は移住が許可されず、国営農場の賃金は月2ドル
・ウズベキスタン人の死因の半分は、空気中に残留する殺虫剤や肥料の成分を原因とする呼吸器疾患。

 昨日の中国の話でも十分に酷いものでしたが、ウズベキスタンの話が本当だとすれば、酷いなんてものではありません。アラル海が急速に縮小した話は環境の世界では有名ですが、まさかそれがこんな酷い産業を支えるためだったなんて!

 フェアトレードやCSR調達の盛んな英国では多くの環境・人権団体がウズベキスタンのコットンのボイコットを呼びかけているのですが、この英国ですら、大手スーパーチェーンでウズベキスタン産コットンの不使用に踏み切ったところはないと言います。

 ビッグイシューのこの記事では、唯一イギリスのTシャツメーカーのコンチネンタル・クロージング社が、今後いっさいウズベキスタン産のコットンを使用しないと宣言したと報じています。トップのフィリップ・チャールズの英断です。Webサイトには"Boycott Uzbek Cotton(ウズベキスタン産のコットンをボイコットします)"というページがあります。

 コンチネンタル・コットン社は日本法人もあるようです。Webサイトを見ると、児童労働についての記載はありませんでしたが、オーガニックコットンなどのエコアパレルについては説明がありました。日本の消費者は自分の健康のことにしか興味がないと思われているのでしょうか... だとすると、ちょっと悲しいですね。
■「ECO APPAREL-Organic Cotton」(Continental Clothing Company Japan)

ちなみに今回の記事は、こう締めくくられています。
しかし、結局のところ、消費者が関心を払わなければ、「世界最悪の搾取産業」は何事もなかったように続いていくだろう。

今日も読んでくださって感謝です!
今日のエントリーはいかがでしたか?
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2007年11月28日

綿花畑で起きていること

 先日取り上げたGapの児童労働はある一つの工場で起きた事件です。一部の工場で、またそこで働いている人の一部が児童ということであれば、いろいろと対策を取る余地もあります。そして実際、アパレル工場などでは、児童労働を防止するための対策も進んできています。

 しかし、さらにその上流、つまり農業、漁業などの現場で何が起きているかというと... 正直言って、まだまだきちんと管理できていないことも多いようです。しかもこうした場合はしばしば、地域ぐるみで、かなり大量の子供が動員されていることがあります。

 今日紹介するのは、中国の新疆ウイグル自治区の綿花生産地で現在、起きていることです。中国の写真ニュースサイトであるmoobol.comの記事で取り上げられたものです。新疆ウイグル自治区の中のどこであるかは、記事中では「不詳」となっています。

xinjiangchild.jpg


 中国語が出来るスタッフに、記事の概要をまとめてもらいました。
 毎年4月の綿花の種まきの時期には、その地域の小中学校は十数日間休みになり、子どもたちは無償で綿花摘みの労働をしなければならない。
 9,10月の綿花採取の時期には、小学3年生から高校3年生までが、日の出から日の入りまで10時間以上、綿花摘みという重労働に全員参加しなければならない。
身体に障害がある生徒も例外ではなく、働かない場合にはお金を払う必要がある。労働力が逼迫しているときには、生徒たちは40日以上綿花摘みをやらなくてはいけない。これは1学期の3分の1にあたる。これは地方政府の指示で行う。
 こんな学生の尊い学習時間を犠牲にすることは、政府や学校の本来の姿だろうか?

出典:「こんな勤労しながらの勉強ってやるべきだろうか?」(moobol.com)

 かつては日本でも農繁期には、「田植え休み」や「稲刈り休み」がありました(というか、まだある地域もあるそうです)。しかしこれはあくまで、家業を手伝うためであって、「児童労働」ではなく「子供のしごと」あるいは「お手伝い」です。労働の主役は大人たちです。

 しかし、中国のこの地域の場合には、地方政府の指示で子どもたちは一日10時間以上働かなくてはいけないのです。10歳の子供も一日に30kgの綿花を摘まなければならないそうです。ノルマがこなせないような小さな子供の場合には、親が「手伝う」というのですから、話がアベコベです。

 また綿花はもっとも農薬を使う作物です。子どもたちは素手で収穫していますが、健康被害はないのか気になります。このサイトに掲載されている写真の中には、自分の身体よりも大きい袋を運んでいる子供の写真もあります。長時間にわたるこうした重労働も、健康に影響を与えないわけがありません。

 もちろん中国でもこのようなことは常識からすれば「問題」なわけですが、それでもそれを指示する「地方政府」があるというのだから驚きです。

 気になるのは、この収穫から得られた収益はがどこに行くのかということと、摘まれた綿花はどこで消費されるのかです。もしかしたら、それが日本で販売されている衣料品の原料になっていないとも限りません。

 最初に書いたように縫製工場について言えば、児童労働はかなり排除されてきています。未然に防ぐための手だてもいろいろと講じられています。しかし、最上流の農場まできちんとトレースしているブランドはあまり聞きません。これからは、最上流まで含めて問題がないことを確認しないといけないのかもしれません。

 サプライチェーンが世界の奥まで深く入り込めば入り込むほど、リスクは大きくなっているようです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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2007年11月08日

どうする、児童労働?

「意識のGAP」でご紹介したGAPのインドのサプライヤーで児童労働が発覚した件について、熱心な読者のけいこさん(~▽~)/☆さんが、お友だちなど、周囲の方々にヒアリングをして、その結果をまとめて送ってくださいました。

 皆さんに見ていただいてもOKということですので、せっかくですのでシェアしたいと思います。さて、どんな反応だったのでしょうか...

この二日・三日でお話した方だけですが・・・
GAPの児童労働の件に関してのご感想です。

子育て真っ最中の世代(それぞれ5,6人)
1.働いているお友だちの方々(保育園にてヒアリング)
・とても迷惑で嫌な気分。
・もう少し高くても良いからナゼちゃんとサプライヤーの監査をしなかったのか。
・しばらくGAPで買うのは気持ちが悪い。
・日本はそういう消費者に選択肢を与える情報は意図的に隠しているんじゃないか。
・一体どこでああいうシンプルデザインのブランドを探せばいいのか?
・他もきっと一緒だから他に今更変えるのも・・・等。

2. 仕事をお持ちでないお友だちの方々(保育園外)
・嫌な気分だけれど・・・じゃユニクロは?
・安くてシンプルで可愛いところというと他に選択肢がない。
・国産のメーカーで買うに限るね。
・ウチはもともと利用していないから関係ない。
・児童労働に関わっていないアパレルの一覧リストを教えて!

「回答には地域性があると思いますが、近所のショッピングセンターに思いっきりGAPがあるんですね。我が家もときどき利用していました(T▽T)」

 お子さんをお持ちの方もいらっしゃるせいか、児童労働に嫌悪感を示す方が多いようですね。また、GAP以外はどうなのか? どのブランドだったら安心なのか? といった疑問をお持ちの方も多いようです。

 日本で流通しているブランドの中にも、児童労働等を防止するためにサプライチェーンマネジメントを行っているところ、行っていないところが混在しています。しかし、どのブランドがどこまでやっているか、体系的な調査をしたり、公表している団体は恐らくないと思います。

 つまり、どれを買えば安心なのか、あるいは問題がありそうなのか、わからないのです。本当に知りたいと思ったら、一つひとつのブランドに訊ねてみるしかありません。これでは児童労働などの可能性があるブランドが嫌だと思っても、避けようがありませんね。国産メーカーは児童労働はないでしょうが、それ以外の問題がないとは言えません。

 もう一つ問題なのは、GAPは児童労働は認めないという立場を取っていたにも関わらず、実際にはあったということです。つまり、ブランドが「うちは大丈夫です」と言っていたとしても、残念ながらそれが100%安全の保障にはならないのです。

子育て未経験or終了世代

消費生活グループワーク中の仲間15人ぐらい・・・意外に児童労働のことを知っている方は、ほとんどいません。現役の消費生活の専門家がけっこう多いんですけれど。
(年齢層がM字になっていて20代と40後半〜50代が山です)

3. 20代〜30代前半(全員独身)
・知らなかった。
・日本の情報の閉鎖性が怖い。
・もともと利用していない。
・ふーん。
といった感じでまだまだ実感のない方が多かったです(笑)

4. 40代後半〜60代
・そんなこと本当にやっているのか?
・知らないことは怖い。
・孫には買わないようにする。
・日本の情報の閉鎖性が怖い。おかしい。
・消費者に選択権が与えられていない日本の現状に愕然とする。
・やっぱり自分の手作りでしょ。

などといった感じです。

身近な方は保育園の方も含め、普段ネットを買い物以外で利用している方というのはほとんどいません。ネットを情報のチャンネルにしている方はほぼ皆無です。よって、上記の感想も直接対話で得られたものになります。
まだまだ、お話が出来ていない方が大多数ですが・・・ご参考までに。

 未婚の方は問題の存在をご存じないか、あるいはそうした問題を聞いても、あまり実感がないのかもしれません。

 一方、40代後半以上の方々は、「(まだ)今どきまだそんなことがあるのか?」という驚きを感じているようです。手作りをするという方、立派です。お孫さんには買わないという方も、自分が知らないうちに「加害者」になることはないでしょう。

 ただ、それだけでは問題は解決しないところが、頭の痛いところです。

 絶対安全なものしか買わない。そもそも買わない。リスクマネジメントの観点からは正解です。自分が問題に巻き込まれることはありません。後から知って、嫌な気持ちになることはないでしょう。

 しかし、それだけでは児童労働はなくならないし、あるいは途上国の適切な経済発展も進まないかもしれません。大切なのは、子どもたちが働く代わりに学校に通えるようになること、教育を受けられるようになることです。

 教育を受けた子どもたちは、将来もきちんとした仕事に就ける可能性がぐんと高くなりますし、その次の世代もまた教育を受けられるようになるでしょう。個人の発達と幸せにためにも、貧困の再生産の鎖を絶ち切るためにも、児童労働をなくしたいのです。

 そのためには、影響力のあるブランドにしっかりとしたサプライチェーンマネジメントをしてもらうことは役に立つと思いますし、企業にそうした責任ある行動を取らせるのは消費者の力なのです。

 たしかに「日本の情報の閉鎖性」はおかしいし、現状では「消費者に選択権が与えられていない」と言えるかもしれません。でも、まずは消費者が求めないことには、マスコミも企業も情報は出さないのです。

 一方、企業の中にはそうしたことに十分に気をつけて、きちんとしたサプライチェーンマネジメントを進めているいるところもあります。しかし、残念ながらそれがまだ消費者からきちんと評価されておらず、競争力になっていないのです。

 今回のGAPの事件はショッキングでしたが、これは私たちまったく関係のない世界の出来事でも、私たちとは無縁のことではありません。ただそこから目を背けるのではなく、排除するのでもなく、こうした事件が二度と起こらないように、働きかけていくことが持続可能な社会につながっていくと思います。

 けいこさん(~▽~)/☆ 、とても貴重なヒアリング結果をありがとうございました! ご協力いただいた皆さんにはぜひ、このことをお伝えください。

 働きかけると言っても難しいことはありません。「この服は、児童労働で作られたりしてませんよね?」、買うときに、店員さんにそうひと言質問するところから、世の中は動き始めるのです。

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2007年10月31日

意識のGAP

 数日前にショッキングなニュースが流れました。アメリカの最大手アパレルGAPの製品を製造するインドの下請け業者が、10歳の子供を使っていたのです。Gap Kidsで販売される予定の子供向けの商品だったというのが、なんとも皮肉です。

 オブザーバー紙によれば、子どもたちは脅されたり殴られたりしながら長時間働かされ、給与は支払われていなかった。問題の商品は1着20ポンド(約4700円)で販売される予定だったという。

 同紙は、両親に金銭と引き換えに工場に出され、4か月間ただ働きさせられているという10歳の少年を取材した。この少年は、「家に帰るためには、両親が受け取った金額分だけ働かなければならないと言われている。勉強させてやっているんだから給料を払う必要はないと言われた」と話したという。

 別の少年は、仕事を怠けているとみられると、ゴムの棒で殴られると証言した。
出典:「米GAP、インドの下請け業者で児童労働か」(同上)

オブザーバー紙が複数の子どもの発言として伝えたところによると、子どもたちは東部ビハール州や西ベンガル州に住む家族によって工場に売られ、負債を返済するまで辞めることを許されない状況にある。16時間も衣服の縫製に従事しているが、訓練中との理由で賃金を支払われていない。

「ジバジ」と名乗る少年は同紙に対し、子どもたちが泣いたり、真剣に仕事をしない場合は、工場関係者がゴム管で子どもたちを叩いたり、油で汚れた布を口に詰めるなどの虐待を行っていると語った。同紙は、職場の衛生環境も劣悪であると伝えている。
出典:「ギャップの下請け工場で児童労働 英紙が指摘」(CNN、2007年10月29日)

■" Gap: Report of kids' sweatshop 'deeply disturbing'"(CNNビデオ、2007/10/29)

 上のビデオによれば、GAPの社長が出てきてこれはすべて自分たちの責任であると認め、解決策を講じたのはいいのですが... この下請け業者との取引をいきなり解除したというのは、ちょっと気になります。それでは問題の本質的な解決にはならないことは明らかです。ただ、これだけ報道されてしまうと、厳しい態度を取らざるを得ないというのもわかりますが...

 そしてもう一つショックだったのは、このニュースは日本ではほとんど報道されていないということです。AFPやCNNなどの海外メディアの日本語サイトでは辛うじて報じられていたものの、マスメディアではどうも報道されていないようです。世界のどこか遠くで起きた、日本人とは関係のない、どうでもいい話題なのでしょうか?

 少なくとも僕はこんなプロセスで作られた服を着たいとは思わないですし、知らずに買うことで、加担したいとも思いません。しかしそのためには、まずは報道されないことには、事実を知らないことにはどうしようもないのです。

 もし日本のマスコミが、あるいは多くの消費者が、児童労働なんてどうでもいいと考えているのだとしたら、それもまた大きなショックです。

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2007年06月29日

世界がもし100人の村だったら5

 フジテレビのドキュメンタリー「世界がもし100人の村だったら」もついに4年目。5作目が、明日の土曜日に放映されます。

土曜プレミアム
世界がもし100人村だったら5
2007年6月30日(土)21:00〜23:10

 今回のストーリーは、三つ。

 エチオビアの金鉱で働く9歳の男の子、アベティくん。15mのもの穴の底で、酸欠と戦いながら金を掘ります。

 そして、実弾を使った軍事訓練を受けるのはわずか10歳の男の子、サーシャ。子ども兵士というとすぐにアフリカの反乱軍を想像しますが、これはロシアで今起きている話です。

 そしてフィリピンのゴミの山でゴミを拾い、一家を支える少女マニカちゃんは14歳。 

 いずれも最悪の形態の児童労働です。彼らの現状は彼らが選んだものではありません。たまたまそういう国に、そういう状況に生まれたが故に、僕たちには想像のできないような生活を強いられているのです。

 どうして彼らはそういう生き方をせざるを得ないのか?
 どうしたらそれを解消できるのか?
 僕たちの生活とのつながりはないのか?
 僕たちができることで、何か一番効果的なのだろうか?

 そんなことを考えながら、しっかり見たいと思います。

 ちなみに今回のテーマは家族だそうです。司会の小島奈津子アナウンサーは、「家族揃って見てほしい番組」と呼びかけています。

 どうぞ皆さん、忘れずにご覧ください。リアルタイムでは見られない方は、今のうちに予約をどうぞ! Gコードは「116276」です。

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番組を見たら感想を聞かせてくださいね。
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2007年06月18日

児童労働をなくす方法

 今日は(正確にはもう昨日ですが(^^;))「児童労働反対世界デー・キャンペーン2007」のメインイベントとして国連大学で開催された映画&トーク「児童労働,農業、貧困〜今アフリカでは」に参加してきました。

 児童労働の背景にあるより原因=大きな問題として、エチオピア出身でアフリカ児童政策フォーラム理事長のアセファ・ベケレ氏は、まず貧困、そして戦争、さらにHIV/AIDSの三つを挙げていました。

 逆に、その解決に必要なものとして、
・誰もが、無料で、初等教育を受けられること
・HIV/AIDSの治療をするための抗レトロウィルス剤の無償、もしくは安価での提供
自立を助けるような支援
 などの必要性を訴えていました。

 3番目については、石弘之さんも「魚を与えるより、魚の釣り方を教えろ」という言葉をが紹介していました。援助が一時的なものでは不十分で、効果が持続可能でなければ根本的な解決にはならないということです。

 今日のトークに先立って上映されたドキュメンタリー「エチオピア コーヒー生産国の悲劇」(原題「Black Gold」)では、コーヒーの複雑な流通過程の中で、生産者とはまったく関係のない国際市場でコーヒーの値段が決まり、その影で生産者は貧困から抜け出せなくなっている現状が詳しく紹介されていました。そしてこの貧困が、まさに児童労働の最大の温床にもなっているのです。

 少し強引にまとめれば、児童労働は私たちとまったく無縁の世界で起きているわけではないどころか、私たちの日常生活と製品を通じて深いつながりがあることも多いということなのです。コーヒーや、チョコレートのような農産品もそうですし、カーペットやサッカーボールなどでつながっている場合もあります。

 そうした子どもたちや地域を、お金やモノで援助することもできますが、それでは一時的な救済にしかならないでしょう。そしてそもそも、そうした手段ですべての子どもたちを救ったり、支援することはできません。

 もっと本質的な解決のためには、持続的な支援のためには、どうしたらいいのでしょうか? もっとも根幹にある原因の一つが貧困であり、最近の貧困がグローバル経済の仕組みによって生み出されたものである以上、やはりそこから考えないわけにはいかないでしょう。

 そして実際、私たちの買うモノを生産者までトレースバックしていくというやり方が、非常に効果的かつ現実的なのです。これこそまさにCSR調達が求められる理由です。

 自分がふだん買うモノが、どこでどんな人によって作られているのか? よもやそれが子供によって作られていたり、作った人が生活できないほどに買い叩かれていることがないように、そうしたことを保障するための方法がCSR調達なのです。

 私たちが買い物をする度に、すべてのモノについて、それが児童労働と関係がないのか? 労働搾取や環境破壊には関係していないのか? 心配したり、調べるのは現実的ではありません。だからこそ、CSR調達をきちんとしていると宣言しているブランドからモノを買えばいいのです。

 CSR調達ができているブランドやお店から買うのであれば、私たちは児童労働に加担せず、むしろそれを無くすことに貢献していると確信することができます。CSR調達は企業にとってのリスクマネジメントであるだけでなく、責任ある消費者にとっても「リスクマネジメント」であると言えるかもしれませんね。

 このイベントの協力をしていた児童労働を考えるNGOのACEも、CSR調達に着目しているそうです。7月4日(水)には以下のようなセミナーを企画しているそうですので、ご興味のある方は参加なさってみてはいかがでしょうか?

■CSR調達とSA8000セミナー

CSRに取り組む企業が年々増加している中、日本では労働・人権分野への取り組み事例がまだ限られています。取り組み方法のひとつとして、SAIが認証する企業の労働・人権など社会的側面に関する国際規格であるSA8000があります。

2007年9月東京でのSAI(Social Accountability International)主催の社会監査研修(SA8000 Auditing Training)開催に先駆け、このSA8000についてのセミナーを開催します。CSR調達、SA8000の研究、実践の最先端で活躍する豪華なゲストをお招きし、CSR調達と国際規格への理解を深めていただけるプログラムとなっております。企業のCSR・調達ご担当の方、認証機関の方、その他CSRに関心のある市民のみなさま、奮ってご参加下さい。

◇講師◇

藤井 敏彦氏(基調講演)
経済産業研究所コンサルティングフェロー「グリーン調達の先頭を走る日本企業はなぜCSR調達で欧米の後塵を拝するのか? 」

大石 貴子氏
株式会社みすずサステナビリティ研究所(7月1日より、株式会社あらたサステナビリティ)上席研究員「SA8000の活用 -モニタリング機関の立場から-(仮)」

西面 和巳氏
イオン株式会社 環境・社会貢献部SA8000推進プロジェクトチーム イオンサプライヤーCoC(取引行動規範)事務局長「SA8000導入事例〜イオン株式会社〜」

黒田 かをり氏
CSOネットワーク 共同事業責任者SAIジャパンリエゾンオフィサー
「SA8000の社会監査研修内容について」

■日時:2007年7月4日(水) 13:30〜16:00(13:10開場)

■会場:田町ビジネスセンター カンファレンスルーム
東京都港区芝5-29-12 三田中央ビル4F(1FはAUショップです)

■地図:http://www.kashikaigishitsu.net/map/map-tamachihall.html

■定員:100人

■参加費:2000円

■申込締切:2007年6月25日(月)

■主催:特定非営利活動法人 ACE、CSOネットワーク

■問い合わせ:特定非営利活動法人ACE(エース) 担当:岩附由香
〒110-0015 東京都台東区東上野1−20−6 丸幸ビル3F
TEL 03-3835-7555 FAX03-3835-7601
Email:csr@acejapan.org
ACEのCSRプロジェクトは、児童労働を予防する観点から企業・市民の取り組みを促進しています。セミナー詳細は
http://acejapan.org/modules/tinyd9/index.php?id=2よりご覧下さい。

■後援:株式会社みすずサステナビリティ研究所(7月1日より、株式会社あらたサステナビリティ)、特定非営利活動法人GRI日本フォーラム、国際労働機関(ILO)駐日事務所

■申込方法:お名前、会社(学校)名、部署(学部・学年)名、住所、電話・FAX番号、Email、この案内を見たメーリングリストやウェブサイトの名前を明記し、件名に「7/4セミナー申込」または「9月監査研修資料請求」とご記入いただき、上記FAXかEmailにてお申込ください。


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2007年06月12日

今朝のコーヒーは...

 コーヒーって明らかに中毒性がありませんか? 僕は紅茶も好きですが、朝食のときはたいていコーヒーを選らんでしまいます。

 さて、今朝あなたが飲んだコーヒー、それは一体誰が作ったものでしょうか? コーヒー、カカオ、バナナといった作物は熱帯で作られていますが、これらの産品は経済発展途上の地域でもあるため、生産現場で子どもたちが働かされていることも多いのです。

 それは日本人が考えるような、家業のお手伝いではありません。学齢期の子どもたちが学校に通うかわりに、炎天下、朝から晩まで、厳しい肉体労働を強いられているのです。重い収穫物を運ぶだけではありません。鋭い刃物を扱ったり、十分な防護具をつけずに危険な農薬を使うこともあります。

 一般的に16歳未満、学齢期の子供たちが学校に行けずに働かされる児童労働がもっとも多いのは農業・水産業で、児童労働全体の約7割に達します。そして、死亡に至る重大事故も、またこのセクターで多く発生しています。
■「児童労働をしている子どもは世界で2億以上、大部分は農業」(児童労働反対世界デー・キャンペーン2007)


 あなたが今朝飲んだコーヒーは、食べたバナナは、もしかしたらそうした子どもたちの血と汗によって作られたものかもしれません。
児童労働フォトライブラリー(児童労働ネットワーク)

 世界の子どもの7人に一人が、児童労働を強いられています。人数にしたら2億人以上です。しかし、解決の兆しもあります。近年その数は目に見えて減少してきたのです。2000年から2004年までのわずか4年で、世界の児童労働は11%減少し、特に危険有害労働に限って言えば26%も減少できたのです。

 私たち大人が、子どもたちが働かされることがないように気にかけるようにする。それだけで、世界の児童労働は減らせるし、必ずなくせるはずです。

 海外で作られた農産物、製品を買うときには、お店の人にそれが児童労働で作られたものではないかを確かめてから買ったらどうでしょう。最初は、お店の人は何を聞かれたのか意味がわからなくてキョトンとするかもしれません。それでも、そういう質問をするお客さんが増えれば、どうしたらいいか考えるはずです。

 あるいは会社で海外から仕入れているものがあれば、それがどうやって作られたものなのか、取引先に聞いてみてはどうでしょうか? 児童労働で作られたものではないと確認できるものだけを仕入れるようにすれば、それはCSR調達の第一歩です。

 それ以外にも、もっと積極的に関わりたいという方は、ぜひ以下のリンクをご覧ください。
■「あなたがいますぐ!できること」(児童労働反対世界デー・キャンペーン2007)

 私たち一人ひとりが、一つ一つのモノについて、それがどこから来たのか、どうやって作られたのか。そういうことを気にするようになれば、より多くの子どもたちが児童労働から解放されます。そして自分たちが楽しんでいるコーヒーの背後で苦しんでいる子どもたちがいないことを確信できれば、私たち自身も、心おきなくコーヒーの味と香りを楽しみ、気持ち良い一日のスタートを切ることができるようになります。
 
 今日、6月12日には児童労働反対世界デーです。

 今度の日曜日には、東京では映画&トーク「児童労働,農業、貧困〜今アフリカでは」、そして児童労働反対世界デー・ウォークも開催されます。今年のキャンペーンのメインイベントです。

《参考リンク》
児童労働反対世界デー・キャンペーン2007

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2007年04月22日

子供のために手をつなごう

 今日はネットアクションのご紹介です。

 ネットアクションと言っても、過激なものではありません。世界中の子どもたちが教育を受けられるようにしよう。学校に行けるようにしよう。そんな当たり前のことを願う人が「手をつなぎ」、各国の政府にアピールしようというものです。

 このアクションには世界120ヶ国から既に4万人以上が参加しているのですが、日本からの参加者はまだ379人だけです(このエントリーを書いている最中の数字です)。

 日本では、4月26日に麻生外務大臣に子どもたちがこの人間の鎖を提出することになっているそうなのですが、そのときまでに1000人を集めたいと、子供の搾取に反対するNPOのACEが呼びかけています。

 日本は教育支援の分野では「ケチ」で、世界の豊かな22ヶ国中16位という状況も紹介されています。これは、ドイツ、イタリア、米国と並ぶ不名誉な成績です。
《参考リンク》
Global Campaign for EDUCATION

 教育は、社会の発展のためにも、平和で持続可能な社会のためにも、あらゆることの基礎の基礎となることです。日本が経済力にふささわしい貢献を教育の分野でも果たすよう、政府にアピールするのに良い機会です。ご賛同いただける方はぜひ「手をつないで」みませんか?(ニックネームで登録可能です)。

***転送歓迎***

ACEが実行委員会のメンバーを務める 「世界中の子どもに教育を」キャンペーンでは、世界中の子どもに教育を実現するために、世界一長い人間の鎖への参加をよびかけています。

世界には7700万人の義務教育を受けられない子どもがいます。(UNESCO、2006年)その子どもたちが学校に行けるよう、「世界一長い人間の鎖」を作って政府にアピールすることが、今年のキャンペーンのねらいです。

この人間の鎖はWEB上でも参加者をつのっており、世界の人たちとインターネットを通して手をつなぐことができます。

自分が選んだアバターに教育協力の拡充を政府にお願いするメッセージを書くと、これが様々な国から同様に書き込みをしている人たちとつながって、世界一長い人間の鎖になります。

このアクションは、世界120カ国で行われ、世界一長い人間の鎖としてギネスブックに掲載される予定です。現在世界で4万人、日本から160名が参加しています。

日本では、4月26日に麻生外務大臣に子どもたちがこの鎖を提出することになりました。子どもたちが大臣にあう26日までに1,000名の参加を目標にしています。

日本の基礎教育支援の「成績表」は22か国中16位。約束した分の支援をまだ行っていないことなどが原因です。これを機会に世界の人とつながりながら、「世界中の子どもに教育が受けられたら」という想いを、行動にうつしてみませんか?
1000名達成に向けてあと一週間以内に、よろしくお願いします!

直接のサイトは、http://joinup.campaignforeducation.org/Join_the_chain.aspx
日本語の説明のサイトは、http://jnne.org/joinup.html にあります。

成績表(英語)小泉首相の評価はDでした。 
http://www.campaignforeducation.org/schoolreport/index.html

***ここまで***

※改行位置を一部変更いたしました。

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2007年04月18日

子どもにツケをまわさない方法

 子どもたちやその将来を守るには、いろいろな方法があります。今、目の前にいる子どもを守るのも方法ですが、将来彼らが困らないよう、問題を先送りしないということも、重要な配慮の一つです。

 日本は今や世界有数の借金大国です。借金時計を見ると、本当に恐ろしくなります。これを見る限り、とてもまともな政治が行われているとは考えられません。
日本の借金時計(財部誠一ホームページ)

 この巨大な財政赤字があるということは、日本はもはや税金だけでは運営できないということです。プライマリーバランスが均衡したところで、累積赤字は残ります。

 財政赤字を補うためには、国債や地方債が必要です。でもこれって、誰が支払うのでしょうか? もちろん将来の世代です。つまり、子どもたちです。私たちは、子どもたちにツケをまわして、なんとか暮らしているのです。

 子どもたちにツケをまわさないためには、二つしか方法がありません。
1.歳出を削減する
2.増税をする

 もちろん増税には、誰も賛成しないでしょう。そもそも、増税しても本質的な解決にはならないのです。カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッガー氏は以下のように言っているそうです。「増税をして問題を解決した者はいなかった。これからもいない。歳入に問題があるのではなく、その使い方に問題があるのだ」(JTRのWebサイトより)

 だったら、歳出を削減するしかありませんね。もちろん、増税もなしです。小さな政府を目指して、歳出を見直し、赤字が出ない体質を作るのです。

 日本税制改革協議会(JTR)は、政治家やその候補者に、均衡税制の実現といかなる増税もしない約束してもらう運動をしています。いずれも、「子供にツケをまわさない」ためです。

 「いかなる増税にも反対する」と明言することは、とても勇気がいることだと思います。しかし、そのぐらいの決意で臨まなければ、今の日本の財政赤字など、とても解消できないでしょう。

 そして実際、「いかなる増税にも反対する」ことを誓約した政治家が、日本にもいるのです。
納税者保護誓約書サインナー一覧(国会)(JTR)
納税者保護誓約書サインナー一覧(地方)(JTR)

 2007年統一地方選挙がいよいよスタートしましたが、あなたの周りの候補の方は、このことに明確な態度を示しているでしょうか? 誰を選ぶのか、これも一つのリトマス紙になりそうです。

《参考エントリー》
さまざまな借金時計は、こちらで紹介しています。
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