2010年08月27日

地球2.3個を消費!

 WWFジャパンから「エコロジカル・フットプリント」の2009年の日本のレポートが発行されました。

エコロジカル・フットプリントについては以前の記事「あなたの足、大き過ぎませんか?」を参照していただきたいと思いますが、つまりは、私たち一人ひとりが生きるために、地球の土地や水面をどれだけ使っているか、踏みつけているかという指標です。

 『エコロジカル・フットプリント・レポート 日本2009』によれば、私たちは一人あたり4.1グローバルヘクタール(gha)を使っているのですが、これは世界人口一人あたりに割り当てられる1.8ghaの2.3倍。つまり、日本人は割当の2.3倍の面積を使っており、世界中の人がそんな生活をしたら、地球が2.3個必要ということです。

 なぜ私たちはそんなに大きな足跡なのか、これを小さくするのはどうしたらいいのか? 詳しくは以下のサイトをご覧ください。
■「エコロジカル・フットプリントで見る、日本がかけている地球への負担」(WWFジャパン)

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2009年01月02日

サバイバビリティ!?

 昨晩、日本に戻る飛行機の中で久しぶりに日本の新聞を読みました。そして日経の1面を読んで、ちょっと違和感を感じるところがありました。

 お読みになった方も多いと思うのですが、「危機がひらく未来へ」という一面トップの記事は、「サバイバビリティ(生き残る力)」がテーマでした。
《参考リンク》
世界 この先 危機がひらく未来へ、トヨタ、太陽電池車で挑む、多極化時」(日経ナビ2009、2009年1月1日)

 「世界秩序は米一極集中から多極化とでもいる方向に向かう。」というのはなるほどその通りです。「すべてが生き残るわけではない。日本のみならずどの国も、企業も、個人も、多様化した価値観もふるいにかけられる。」まぁ、国や企業はそうでしょうね。個人や価値観はあまりふるいにかけられたくはない気もしますが...

 そして、「何に生き残る力=サバイバビリティがあるのか。サステナビリティ(持続可能性)よりサバイバビリティが問われる時代へ。二十一世紀の今、パラダイムは変わった。」というのですが、本当でしょうか?

 サバイバビリティが問われるのは当然であるし、パラダイムも変わりつつあると思います。そしてだからこそ、そのサバイバビリティの中味も大きく問われているのです。これまで通りのやり方や競争力ではサバイバルできないのは明らかです。

 しかし、サステナビリティよりサバイバビリティというのは、ちょっとおかしくないでしょうかね。むしろ、サステナビリティを達成できた国、企業、個人、価値観がサバイバルできるのではないかと思うのですが... 

 サステナビリティよりサバイバビリティというのでは、環境や社会への配慮よりも生き残り競争を正当化しているように思え、なんで日経が1月1日のトップにこんな主張をするのか、首をひねってしまいました。

 そしてさらに3面を見ると、「世界この先 サバイバビリティ」というコラムがあり、京大総長の松本紘氏の意見が紹介されていました。松本氏は「地球の気温も確実に上昇するだろう。持続可能性(サステナビリティ)を目指すといっても、成立しないのは明らかだ。だから私はサバイバビリティと言っている。地球だけの閉じた経済圏では、少なくとも百年以内に生存が厳しくなる。個人、会社、地域、国、世界のレベルで生存大競争の時代が始まっている」と考えているそうです。

 だから、「地球から宇宙に飛び出し」て、「宇宙で空間やエネルギー、資源の利用を競い合う時代」に備えよと主張されています。でも、そちらの方がむしろ成立しないのは明らかな気がするのですが... 

 1面の日経の主張は、おそらくこの松本氏の意見を参考にしたものであるのでしょうが、うーん、どうなんでしょうね。

 もしかしたら百年後、二百年後にはそういう世界が来るのかもしれませんが(僕はエネルギーや資源の制約を考えれば、そうはならないと思いますが)、たとえそうだとしても、まずは地球という閉鎖系の中で、いかに持続可能性に近づくかが目標であると思うのですが... はじめから「宇宙」というワイルドカードに頼るのは正直どうかなと感じます。

 おそらく今回の特集は、これまでのやり方はもはや通用しない。今はとても辛い時期ではあるが、この逆境を新しいやり方で乗り越える、そういうサバイバビリティが求められている。そういう励ましのメッセージなのだとは思います。

 しかし、個人にとっても、会社、地域、国、社会にとっても、サステナビリティが大前提であることは変わらないはずです。サステナビリティを前提に、そのためにどのような新しいやり方を生み出すのか、そういう方向に進むべきだと思うのですが、いかがでしょうか?

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2008年10月01日

木は反るもの

 昨日はある県の方々と、地産地消をキーワードに、地元企業に生物多様性の保全にどう取り組んでもらうかをディスカッション。数時間にわたる議論の結果、なんとなく方向性が見えてきました。

 そして今日は、地産地消の家、つまり、地元で育った木で家を建てるという活動をしている建築家の友人Kさんと食事をしながら打合わせ。地産地消は輸送距離が短いので環境負荷が小さくなるのはもちろん、お金も同じ地域で循環するようになるし、生産者と消費者の距離が近くて安全性も確保しやすいし、その地域の環境容量を超えることもしにくくなるし、持続可能性に取ってはいいことばかりです。

 木の場合には、うまくすれば木材だけでなく、バイオマス燃料にもなるしと思っていたら...「そう、ペレットは製材所で出る端材から作れますよ。知ってます、製材して使うのって50%ぐらいで、残りは捨てちゃうんですよ。」「え”っ、そんなに?」「だから、歩留まりで考えたら、集成材の方がずっとイイ」

 「だからみんな集成材を使うのかな? 集成材の方が安いんでしょ?」「いや、値段は集成材も無垢も同じようなもの」「じゃあ、なんで集成材ばかり使うの?」「無垢の材を扱える大工さんがいなくなっちゃったからですよ。集成材だったら狂わないから」

 どこの世界でも、便利になるのと平行して、技を持った職人さんが消えているのですね。そしてその結果、出来上がるものは深みのない、薄っぺらいものになっていくわけです...

 そう言えば、昨日話をしている際に、建設会社の方がこんなことをおっしゃっていました。「無垢の木は必ず隙間ができるんだよ。板って漢字は、木が反るって書くんだよ。」 なるほどね!

 地産地消を進めるためにも、地元の素材を活かし切る人材の育成も必要ということですね。地域の素材と、地域の人材、こちらは反りを合わせたいものです。

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2008年09月23日

既に予算オーバー

 年末までまだ3ヶ月以上あるというのに、予算はもう使い果たしてしまいました。どこかの国の話ではありません。私たちの住む地球の話です。

 エコロジカル・フットプリントは以前にもご紹介していますが(例えば「あなたの足、大き過ぎませんか?」)、私たちが地球の資源をおおよそどの程度使っているかを示すのにはとてもわかりやすい指標です。

 私たちが使ってる資源を面積に換算したとき、それが地球の表面積より大きいとしたら...  もちろんそんなの、「あり得な〜い」のです。過去の蓄積を食い潰せば瞬間的には可能であっても、持続可能ではあり得ません。

 ですから、私たちの社会を、あるいは今の地球環境を持続可能にするためには、私たちのフットプリント(足跡)を地球の表面積より小さく保つ必要があるのです。直感的にわかりやすい指標じゃありませんか?

 そしてそのエコロジカル・フットプリントで計ると... 今年は既に9月23日にその容量を越えてしまったというわけです。

 年末までの3ヶ月余、私たちの生活は借金によって支えられることになります。来年になっても予算(=地球の容量)が増えることはありませんから、赤字はそのまま持ち越しです。まずは単年度黒字を目指して、フットプリントを小さくしていく。それしか道はないことは明らかです。

 ちなみに私たち日本人のフットプリントは4.4グローバルha/人、これは日本のバイオキャパシティの6倍です。また、世界の人が日本人と同じ生活をするためには、地球が2.2個必要です。

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2008年08月30日

動き出した巨人

 世界でもっとも大きなスーパーマーケット・チェーンであるウォルマート。巨大であるが故に影響力が大きいだけでなく、もともと安値をウリにしていたため、そのビジネスによるネガティブな影響が世界中に及んでいるとの非難を受けたり、あるいは本国アメリカ内でも低賃金労働の代名詞になっていたり、これまで正直言ってあまり評判はよろしくありませんでした。
《参考リンク》
■「ウォルマート ー批判・反対」(Wikipedia)

 しかしそのウォルマートが、このところ大きく変化しつつあるようです。2007年2月にサステナビリティ360(Sustainability 360)というプロジェクトを発表し、環境配慮を同社の経営判断の中心に据えることにしたからです。

 使用するエネルギーを100%再生可能エネルギーに切り替えることを目標として明言したり、販売する商品から、再生不可能でないエネルギー由来のものを排除したりと、なかなか過激な目標です。

 このことを徹底するために、従業員にも自ら持続可能な生活(健康な食事、地域でのボランティア活動、家庭内での環境配慮など)を目指してもらうパーソナル・サステナビリティ・プログラムも実施しています。
《参考リンク》
■「ウォルマートの従業員が個人の「持続可能性目標」を設定」(日経BP)

 そして来年からは、日本企業も含め、全てのサプライヤーをサステナビリティへの取り組みで評価するのだそうです。
出典:「米ウォルマート、来年から持続可能性で供給元評価」(日刊工業新聞、2008年8月29日)

 残念ながらウォルマートのWebサイトでもこれについて詳しいことは見当たらなかったのですが(※)、日本企業にも大きな影響がありそうですし、同社の子会社である西友も同じ方針となるのでしょうか。要注目です。

※ウォルマートのCSR調達については、同社のサイトのEthical Sourcingの部分に記述があります。また、サステナビリティについても、同社のサイトの中のSustainabilityの部分に詳細な説明やレポートがあります。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。
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2008年02月26日

システム条件は使えるのか?

 昨日ご紹介したナチュラルステップが提唱する4つのシステム条件は、いかがでしたでしょうか? 「これで本当に持続可能かどうか判断できるのか?」 あるいは、「たしかにそうかもしれないが、これでは厳しすぎてとても実行できない。」 そんな声が聞こえてきそうですね。

 そこで今日は、この4つのシステム条件が、具体的にどのように役立つのかからご紹介しましょう。

 私たちが毎日大量に使っている化石燃料は、4つのシステム条件に照らし合わせて考えれば、持続不可能であることは明らかです。地殻から化石燃料を掘り起こし、それが二酸化炭素となり、その濃度はどんどんと増加しています。システム条件1と2に抵触します。

 そして掘り起こすことで採掘地の生態系を大きく乱す場合が多いことから、システム条件3にも反しています。また、採掘により地元社会の経済的不平等を増やしているとすれば、もしかしたらシステム条件4にも違反しているかもしれません。どう考えても持続不可能です。

 それでは、「二酸化炭素の排出量を大幅に削減できる」として、一部の方々が「温暖化対策」として推す原子力発電はどうでしょうか?

 原発の燃料となるウランはもちろん地殻から掘り起こすので、システム条件1はバツです。

 さらに燃え残りの放射性廃棄物が放射性を弱めるのにはきわめて長い時間かかるため(数億年〜数十億年)、これらの濃度はどんどん高くなります。システム条件2もダメですね。

 というわけで、原発が持続可能なエネルギー源には成り得ないことがすぐにわかるのです。

 それでは、これだけ厳しい条件だと、これを活動の指標とすることは非現実的なのでしょうか? いえ、そんなことはありません。ナチュラルステップ発祥の地のスウェーデンでは、なんと国の政策にも4つのシステム条件が採用されているのです。

 企業はどうでしょうか? スウェーデンの電気製品メーカーであるエレクトロラックス社や、同じくスウェーデンの家具会社のイケア社など、多くの国際企業が4つのシステム条件を、企業活動の指針に採用しています。

 日本では、積水ハウス、モスフード(モスバーガー)、松下電器などが採用したり、参考にしているのです。もちろん、これらの企業がもうすでに4つのシステム条件をクリアしているというわけではありません。しかし、将来的に事業が4つのシステム条件を満たすことを目指して、つまり持続可能な事業になるように、4つのシステム条件を活用しているのです。

 以上の企業はいずれも環境先進企業ですが、だからこそ4つのシステム条件を採用したのか、それとも4つのシステム条件を採用することで環境先進企業になったのか?(笑) いずれにしろ、これらの企業には早く持続可能な事業へと切り替わって欲しいですね。そして、これ以外のより多くの企業にも、4つのシステム条件で事業を評価・見直してもらいたいですね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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2008年02月25日

4つのシステム条件

 持続可能な社会とはどのような社会システムか? それを具体的に判断するための条件にナチュラルステップの「4つのシステム条件」があると昨日書きました。今日はその4つのシステム条件を具体的にご紹介しましょう。

システム条件1:
自然の中で地殻から堀り出した物質の濃度が増え続けない。
 地殻、つまり地球から物質を掘り起こすとき、その濃度がどんどんと増えるような速度で取り出してはいけないということです。

 自然のプロセスにおいても、地殻から物質が放出されることはあります。しかし、それはきわめてゆっくりとした速度ですし、そうして放出されたものもまた別のプロセスによって、ゆっくりと再び地殻の中に取り込まれていきます。その速度のバランスが取れているので、ある特定の物質の濃度が急激に増えることはありません。

 それでは、いま私たち人間がしていることはどうでしょうか? 地球が数億年かけて溜めてきた炭素(石油や石炭のことです)を、わずか数十年で大気に放出してしまっています。二酸化炭素そのものに強い毒性はないものの、濃度が高くなることで、気候変動という大変な問題を引き起こしてしまっています。

 化石燃料を使うにしても、その速度がきわめてゆっくりであれば、このような問題はありません。掘り出した化石燃料、それが排出する二酸化炭素の濃度が増えることが問題なのです。

システム条件2:
自然の中で人間社会の作り出した物質の濃度が増え続けない。
 条件1にちょっと似ていますが、今度は人間が作り出したもの、つまり化学物質などです。これらも自然が分解できる速度以上に放出してしまうと、自然の循環がおかしくなってしまいます。その物質が有害か無害かということ以上に、量と濃度が問題なのです。

 当然ながら、分解しやすいものであれば、比較的早い速度で放出されても、自然の中での濃度は増えにくいでしょう。しかし分解しにくいものは、あっという間に蓄積し、濃度が増えてしまいます。だからこそ、難分解性のものには注意が必要なのです。

システム条件3:
自然が物理的な方法で劣化しない。
 自然はモノやエネルギーを循環させ、再生産する力を持っています。しかしそれを物理的に破壊してしまえば、当然その能力も損なわれ、物質やエネルギーの循環は止まり、再生可能な資源も再生されなくなります。

 だからこそ、森や海岸を破壊したり、耕地を塩化させたり、侵食させてはならないのです。地面をアスファルトで固めることも、同様に自然の循環をストップさせてしまいます。

システム条件4:
人々が自からの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない。
 システム条件1から3までは、自然や環境に関するものでした。自然が持っているモノやエネルギーを循環させる力を損なわないために、自然とどうつきあわなければならないかです。そしてこの4番目の条件は、人間社会に関わることです。

 私たちは生きていくために様々の資源を必要としています。モノだけではなく、精神的なつながりや、支えももちろん必要です。そうした基本的ニーズが満たされなければ、とても安心して生活をすることはできないでしょうし、またそうした個人の不安定さが社会全体の不安定さをもたらします。たとえ全体としては物質的には足りていたとしても、不安定な社会になってしまい、とてもそれは長続きできないでしょう。

 社会的な不安定さをなくし、持続可能であるためには、社会全体として必要な資源が存在しているだけでなく、一人ひとりがそれに自由にアクセスできる環境でなければいけないということです。

 もう一度まとめて書いてみましょう。

《4つのシステム条件》
持続可能な社会においては、
1. 自然の中で地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けない。
2. 自然の中で人間社会が作り出した物質の濃度が増え続けない。
3. 自然が物理的な方法で劣化しない。
4. 人々が自からの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない。
 この4つの条件を兼ね備えている社会システムがあったとすれば、それは持続可能なのです。逆にこの4つの条件のどれか一つでも欠けているとすれば、その社会システムはどこかでおかしくなってしまうでしょう。

 とてもよく出来た条件だと思いませんか? よくここまでコンパクトに、しかし必要なことを漏れなく揃えたと思います。

 それもそのはずです。この4つのシステム条件は、スウェーデンの国内外の科学者が議論をして、これならばと合意したものなのです。さまざまな分野の科学者を納得させることができた黄金律と言っていいでしょう。

 同時に、この4つの条件を満たすのは、なかなか難しいことであるのは確かです。特に今の私たちの社会をふり返ってみると、すべての条件に違反している(!)のが残念ながら現実です。

 しかし、悲観することはありません。これさえ満たせば持続可能になるという明確な条件が明らかになったのですから、それを達成することははるかに容易になったはずです。

 どこに行けばいいのかわからない、まったく手探りの状態では、なかなか進めないものです。こちらかと思って進んでみたら、間違いに気づくこともあるでしょう。

 しかし、私たちはもうどちらに進めばいいかはわかっているのです。たとえそれが険しい道だったとしても、行くべき方向がわかれば、迷うことはありません。そちらの方向に一歩進めば、ゴールは確実に近づきます。

 4つのシステム条件を使うと実際にどんなときに役立つかは、明日またご紹介したいと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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posted by あだなお。 at 22:13| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 持続可能性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

持続可能な条件

 今さら言うまでもなく、サスラボはサステナブル(sustainable)、つまり持続可能な社会の実現を目指しており、そういう社会に興味がある方々のお役に立てればと思って日々書いています。

 それでは、「持続可能」とはどういう状態なのか? そう質問されたとき、皆さんだったらどう答えるでしょうか? あるいは皆さんは、持続可能な社会に、どんなイメージをお持ちでしょうか?

 持続可能な社会は一つに決められたものではなく、さまざまな側面やイメージがあると思います。サスラボではそのさまざまな側面や条件を紹介しながら、いろいろな切り口から見た持続可能な社会の像が次第に皆さんの頭の中には出来上がっていくことを期待しています。

 それでも、時には持続可能な条件を簡潔に表現したい時もありますよね? それに何より、持続可能かどうかで判断すると、判断を間違えることがないのです。

 例えば、使ったものをリサイクルすることは、一般的に考えれば環境に良いことです。ところが、「なんでもかんでも、リサイクルすれば安心」。なんだかそんな誤解も横行しているのではと、心配になることもあります。

 ちょっと落ち着いて考えれば、リサイクルが万能でないことはすぐにわかります。リサイクルにもエネルギーは必要ですし、またそれ以外の資源、例えば化学物質なども必要になるかもしれません。

 だとすれば、より大きな視野から考えて、いくつもの面から見た環境負荷を最小にすることができれば、より正確な判断ができるでしょう。

 そのための手法として、原材料の調達から廃棄まで、製品の一生の環境負荷を考えるライフサイクルアセスメント(LCA)という手法もあります。

 あるいは、様々に次元の異なる環境負荷を統合的に評価する、統合化手法(ないしは指標)という考え方もあります。さらにこの二つを同時に組み合わせて使うこともあります。

 そのようにすれば、より大きな視野で見たときに、どちらがより環境負荷が低いかを、ある程度定量的に判断することができるようになります。

 しかし、これでも完璧ではありません。どちらが環境負荷が低いかという相対的な評価は出来ても、それが持続可能であるかどうかはわからないからです。

 環境負荷の大きさを比較することも重要なのですが、できれば持続可能であるかどうかを、より直接的に判断することは出来ないのでしょうか?

 実は、あります。持続可能であるための条件は、これまでにかなりたくさん提言されています。やや抽象的なものが多いものの、表現としてはかなりたくさんの種類があります。

 そんな中で、僕がもっとも気に入っているのは、スウェーデン発祥の国際NGOであるナチュラルステップ(The Natural Step)が提唱する、「4つのシステム条件」です。これは、この4つのシステム条件を満たす社会は持続可能であると言えるとてもシンプルかつ強力なもので、しかし、きちんとした科学的な裏づけもあります。

 果たしてのその「4つのシステム条件」とは、どんな条件なのでしょうか? この続きは明日、ご紹介したいと思います。

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posted by あだなお。 at 23:22| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 持続可能性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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