いつも東南アジア各国に行くたびに書いているような気がしますが、それでも書かなくてはいられないぐらい、
なんでこんなに冷房を強くするんだろうかと思います。ホテルの部屋に入ってまず最初にすることは、エアコンのスイッチをオフにすること。オフにしていても、漏れ入る(?)全館冷房の冷気だけで十分こちらは快適です。
ただ、そうはいかないのが会議場です。おそらく温度は15〜6度の設定になっているのでないでしょうか。そんなことだろうときちんとスーツを着ていっても、やっぱり寒い(^^;) こんなことだったら、いっそ冬物のスーツでも着ていけばよかったと思ったぐらいです。
今回は生物多様性の会議で、各国の環境省にあたる組織から担当官の方が参加しているのですが、皆さんまったく違和感はないようで涼しい顔、いえ、特に寒そうな顔はしていないのです(^^;) 日本人だけが寒がっているようです。
実際、主催者の一人に「半袖で寒くない? 僕なんて凍えそうだよ」というと、「私は服の下に(脂肪を)着込んでいるから」と笑われる始末です(^^;)。まぁ、それでも一時的に少し室温を高めの設定にしてくれましたし、実際それでみんな暑くて大変というわけではないのです。
暑い国では部屋を冷やすのが何よりの「おもてなし」というのは気持ちとしてはわからないでもないのですが... 第一、外は暑いのに、部屋の中をこんなに寒くしたら、気温差で身体がおかしくなりそうな気がするのですが... 僕はマレーシアに3年間住んでいてもこの強烈な冷房に順応することはありませんでしたが、熱帯育ちの彼らはわりと自然に(?)この温度差に適応しているようです。
もう一つ、日本人にとっては意外かもしれないのは、
熱帯は常に暑いとは限らないということです。本当に暑い時期の炎天下はたしかに強烈なのですが、時期によっては、あるいは朝夕などは、日本の夏よりよっぽど過ごしやすいのです。
今回のタイは、ちょうど涼しい日に当たったようで、会議が終わってから夕方ちょっとホテルの外に出てみると、日本の秋ぐらいのちょっとひんやりした空気で、ほっとします。(だから尚さら、なんでこんなに冷房を強くするのは理解できないのですが...)
こういうことを見ていると、途上国がGHGの削減義務を負わないのはなんだかなぁと思ってしまいます。もちろん、今だ一人当たりの排出量で比べると圧倒的に少ないわけですが、それでも途上国の中で「上流」の方々は、「平均的な」日本人よりおそらく排出量は多いのではないでしょうか。
で、ついでに書いてしまうと、こういう会議のときにもう一つ思うのは、妙に麗々しいというか、なにごとについても立派なのです。会場のセッティングもそうですし、コーヒーブレークやレセプション・パーティーにも、いかにもお金をかけています。
途上国だから物価が安いとはいっても、これだけのことをすれば、質素にやるよりは確実に費用はかかります。内容本位でやって、その分、浮いた費用は何か他のものにと考えるのは、根性がミミッチイでしょうか? でも、僕はやっぱり
実質本位で
質実剛健という方がしっくり来ますし、これは誇るべき価値観なのではないかと思います。冷房のことも含めて、こういう価値観も、しっかりと日本からアピールしたいですよね。
さて、どんどん話が脱線してしまいましたが(^^;)、そんなわけで「タイから日本に戻ったらまた暑いだろうなぁ」とちょっと不思議なことを考えながら今朝帰国したら... 今日の東京は随分と涼しかったですね(笑)。
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posted by あだなお。 at 23:57| 東京 🌁|
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