2008年11月16日

ミクロの世界を探訪

 この記事をお読みになるのはもう月曜日になってからかもしれませんが、皆さん楽しい週末をお過ごしになられたでしょうか? 僕はこのところ週末も休みを取れない状態ですが(;_;)、それでも今日は珍しく外での用事はなく、家で仕事をしていれば良かったので、体力的にはかなり楽な休日でした(^^;) とりあえず先ほど今日の仕事は終え(やった!)、後はお風呂に入れば、「はぁ〜、極楽」です(笑)

 そういう訳で、息抜きと言えば食事の時間やちょっとサーフィンする(あ、もちろんネット上です(笑))ぐらいですが、そんなうちにちょっと素敵なサイトを見つけたので、おすそ分けです。ぜひ以下をご覧ください。
■"Nikon Small World - Gallery"

 カメラだけでなく、顕微鏡メーカーとしても有名なニコンが毎年開催している光学顕微鏡写真のコンテスト"Nikon's Small World Photomicrography Competition"のサイトで、上記ギャラリーは、今年の入賞作品のギャラリーです。

12126_2_Stringer.jpg
写真:2008年のグランプリ Michael Stringer氏撮影の珪藻の一種

 顕微鏡で見る生命の美しさ、精密さにうっとしていると、思わず時間の経つのも忘れます。おっと、あまり時間が経つのを忘れている場合ではなかったのですが...(^^;)

 顕微鏡で細部を拡大すると、今まで見えなかった構造が見えてきて、さらにそれを拡大すれば、もっと複雑な細部が現れてくる。このおそろしく深い階層構造が精緻に組み立てられ、それがきちんと機能しているところがまさしく生命の脅威的なところなわけです。よく出来ているなと、ただただ感心するしかありません。

この形や構造の美しさ、多様性も、生物多様性の結果でも理由でもあると言えるでしょう。こんな素晴らしい造形があるというだけでも、生物多様性はスゴイなぁと思ってしまいます。

 なのに僕たちはふだん、自分たちの肉眼で見える表面的なところだけで判断、しかも多くの場合にはその価値を軽んじているような気がします。愚かなことです。

 精密な機械を作る人間もたしかにすごいのですが、人間が作るどんな機械よりもさらに精緻で、しかも、それを自分自身で作ってしまうのです! まぁ、近代科学なんてたかだか数百年の歴史なのに比べ、生命の歴史が38億年であることを考えれば当然かもしれませんが...

 ついつい説教臭い話をしてしまいましたが(^^;)、皆さんもしばし、ミクロの世界に遊んで見てはいかがでしょうか? 綺麗ですよ〜

#ちなみにかなり派手な色の写真も多いのですが、それは偏光顕微鏡や蛍光顕微鏡を使っているためである場合があります。その場合、自然の色ではありませんので、お間違えのないように...

今日もおつきあいいただき、ありがとうございます。
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2008年11月09日

誰がウォルマートを変えたのか?

 先日、英国サステナビリティ社のジョン・エルキントン氏とセミナーでご一緒する機会がありました。皆さんご存じのようにエルキントン氏は持続可能な企業やCSR経営の基本的な考え方ともいうべきトリプル・ボトムラインの提唱者として、CSRでは世界的な著名人です。さらに、エルキントン氏が共同創設者であるSustain Ability社は、僕が自分の会社の名前を付けるときにも参考にさせていただいたので(笑)、お会いできたのはとても光栄なことでした。

 その際、エルキントン氏がとても興味深い話をしていました。世界最大のウォルマートが10月22日にCSR調達を本格的に開始することを北京で発表したことに触れ(「ウォルマートもCSR調達を本格化」参照)、何がウォルマートを変えたのかを教えてくれたのです。

 ウォルマートのCEOリー・スコット氏の気持ちを持続可能性に向かわせたのは、カトリーナだったというのです。カトリーナとは、どこかの美女ではありません。2005年にニューオリンズを襲った、あのハリケーンのカトリーナのことです。

 ウォルマートの本社は米国アーカンソー州にあり、ニューオリンズのあるルイジアナ州はその裏庭のようなものです。そしてカトリーナの襲来により、ウォルマートは一夜にして155の店舗が大被害を被ったのです。

 これを壊滅的な地球温暖化の予兆だと感じたリー・スコット氏は、カトリーナの被災者に大量の救援物資を送っただけでなく、ウォルマートを環境に配慮する企業へと180度方向転換させたのだそうです。

 たしかにここ数年、ウォルマートは環境に配慮した挑戦的とも言うべき目標を発表し、次々に行動を起こしています。しかし、それがどこまで本気なのか、それともただのポーズなのか、正直に白状すれば僕もちょっと判断がつかないでいました。

 しかしこの話を聞くと、カトリーナでスコット氏は本当に気付いたようです。このまま放置すれば、どんなに大変なことが起きるかを。

 後から調べてみると、このことはエルキントン氏は既に昨年3月の日経エコロジーに寄稿していました(^^;)
《参考記事》
■「世界最大の小売業、ウォルマート 環境取り組みのパイオニア目指す」(日経エコロジー、2007年3月)(PDF)

 また他にも検索してみたら、とても興味深い記事が見つかりました。英国Ethical Corporation社のEC Newsdeskの2008年7月4日号です。"Ethical sourcing – Giant strides towards sustainability(倫理的調達ー巨人が持続可能性に向かって踏み出した)"と題される社説で、EC社はウォルマートが環境に配慮した調達を開始したことを高く評価しながらも、それでは労働面はどうなのだと問いただしています。

 環境面での配慮はコスト削減にもつながるので、ウォルマートも、サプライヤーも、消費者も、利害は一致します。しかし、サプライヤーと労働者の利害が対立する労働慣行をきちんと管理することは、そんなにたやすくはないぞというわけです。

 しかしそのわずか数ヶ月後に中国で起きたことを見れば、既にこのときリー・スコット氏の頭の中には、社会面も含めた完全なCSR調達の計画があったことがわかります。EC誌も、まさかこんなスピードでウォルマートが動くことは予想していなかったのではないでしょうか。

 とにかく安く。安く商品を提供することが、消費者のため。その考え方が本当に正しいのか、僕はそれを無条件に肯定しようとは思いません。ただ、この巨大な会社を率いるリーダーが地球の危機に気付き、サステナビリティに目覚めたとき、すぐに行動を起こしたことは高く評価したいと思います。

 日本でも、世界でも、さらに一人でも多くのリーダーが気付き、目覚め、行動を変化させてもらいたいですね。できれば次のカトリーナの被害を受ける前に。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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2008年10月30日

再びPDAへ

今日はいつもに増して長い一日でした。

 成田を午前に出る飛行機でバンコクへ。サスラボでは以前から何度もご紹介しているタイのNGO PDAによる村落開発を中心とした企業との提携プロジェクト(企業にとってはCSRプロジェクト)を、日本の企業や財団、公的団体の方などに実際に見ていただくのが目的です。

 空港から直接PDAのオフィスへ。高速道路は順調だったのに、高速を降りようとするあたりからバンコク名物の大渋滞で歓迎を受けます(^^;) まぁ、金曜日の夕方ですから止むを得ませんが...

 PDAでは日本からの研究者や、タイ在住の日本人起業家の皆さんも合流して、創設者のメチャイさんと会談し、プレゼンテーションを見ながらの夕食会。

 ご参加いただいた方の中に、タイで単身SPAを始めて大成功している女性起業家の方もいて、食事をしながらいろいろとお話をうかがいました。200人以上のタイ女性のセラピストを雇用しているだけあり、いろいろな事情にお詳しく、勉強になりました。

 今までは海外の労働慣行を調査するときにも工場がほとんどでしたが、サービス業も今や大きな産業セクターですし、調査対象としておもしろそうです。そしてこの方も、単にビジネスをしたかったのではなく、ご自分の理想のようなものを実現するために事業を始められたので、これから実現したいという夢が素晴らしいのです。これって、もしかするとスゴイ「CSR活動」に成長するのではないかと、話をうかがっていてワクワクしてきました。(詳細は書けなくてゴメンナサイ)

 明日からはタイでもっとも貧しいと言われる東北部でPDAの活動を見てきます。インターネットには接続できない可能性が高いので、戻ったらまたご報告しますね。

#PDAについては過去にいろいろな記事がありますので、キーワードを「PDA」にして検索してみてください。

いつもご愛読、ありがとうございます。
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2008年10月24日

アシスタント募集中

 と言っても、サステナ・ラボのアシスタントではありません。本業(レスポンスアビリティ)の事務アシスタントです。

 幸いとても優秀なスタッフもいるのですが、このところやたらと仕事が立て込んでおり、今いるスタッフだけでは人手が足りなくなって来ています。11月はさらに恐ろしい状況になりそうなので(^^;)、事務処理を手伝ってくださる方を募集しています。

 通常の事務のお仕事の経験のある方であれば、専門知識は必要ありません。やる気と責任感のある方であれば結構です。業務内容はサステナビリティに関することですので、事務処理とはいえ、そういうことにご興味のある方にはおもしろい職場なのではないかと思います。(つまり、サスラボを読んでくださっている方であれば、おもしろいハズです)

 ご興味をお持ちの方は、あるいは良い方を知っているという方は、以下をご参照ください。
スタッフ募集のお知らせ

 そのような訳で、僕あてにいただいたメールも処理待ちキューがかなり延びています(^^;) タイミングによっては、お返事までに3日ぐらいかかる場合もありますが、どうかお許しくださいm(__)m。内容と状況によっては一週間ぐらいかかることもあります(^^;)。一週間以上返事がない場合には、迷惑メールフォルダに紛れているか、見落としている可能性があります。「これは危ない」と思ったら、どうぞご遠慮なくリマインドをお願いします。

 そんな中でも、サスラボだけはなんとか毎日書きつづけたいと思っています〜。応援をよろしく〜です。 ネタの差し入れも歓迎です。ただ、コメントへのお返事が遅れがちなことは、ご容赦くださいm(__)m

今日も読んでくださって、ありがとうございます。
そう言いながらも、皆さんのコメントを楽しみにしています。
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2008年10月20日

免許は更新したものの...

 いつの間にか5年目の誕生日も過ぎてしまい、今日行かないともう期限内に更新できないことに気付き(^^;)、慌てて運転免許の更新に行って来ました。

 平日の午後なんて空いているかと思ったら大間違い。けっこうな混雑ぶりでびっくりしました。ところがそこはよく出来たもので、毎日大量の人を捌くためにきわめて合理的に出来ていて、ベルトコンベアのような流れに身をまかせれば、ほとんど待つこともなく手続きはすみました。

 幸いなことに講習も始まる直前で、結果、免許更新センターに到着していから一時間かかるかかからないかの間に、すべてを終了することが出来ました。おそらく数ある行政の窓口の中で、運転免許の更新は、もっとも効率が良いものではないでしょうか。行政だってやればできるんですね。

 ただ、いくつか気になったこともありました。まず一つは...

 運転免許更新センターは東京都の場合には、警視庁が庶務を行っています(本来の権限を持つのは、東京都公安委員会ですが)。で、今日対応してくださった係の方々は皆さん警視庁の職員の方々なんでしょうかね? 年輩の方ばかりで、公務員だとしたら、思いっ切り給料高そうです(^^;) 視力を計ったり、写真を撮ったり、ビデオの解説をしたり... 経験と知識の豊富な年輩の高給取りの方々のお仕事としてはどうなんでしょうか?

 で、安全講習の際には何冊もテキストが配布されるわけですが、いずれも財団法人全日本交通安全協会か財団法人東京都交通安全協会が発行しているものです。黙っていても毎日千冊近く「売れる」のですからとてもおいしい商売だと思いますが、とてもそこに競争原理が働いてはいそうにありません。

 それから、いつの間にか運転免許証がICカード化していました。外見はほとんど変わりませんが、若干厚みがまし、本籍欄が空欄になっています(個人情報保護の観点から、ICカードにのみ書き込んであるのだそうです)。偽造防止のために昨年1月から東京都など5都県で始まり、現在全国に拡大中だそうです。でもなんだか、IC化されていくと管理も楽になるわけで、そのうち運転免許が住民基本台帳カードの代わりに国民総背番号制を実現してしまうなんてことは... 考え過ぎでしょうか?
■「ICカード免許証」(警視庁)

 と、いろいろと気になったこともあるものの、かなり頑張っている行政サービスであることも確かです。

 ご存じのように、ずっと以前は運転免許の期限は誕生日とはリンクしておらず、有効期限を忘れる人が続出しました。そこでまずは誕生日が期限となりましたよね。これはグッドアイディアです。

 さらには、誕生日もうっかり過ぎてしまうこともあるので、有効期限を誕生日プラス一カ月としたのもグッドです。ユーザーだけでなく、行政側にとってもややこしい手続きをする人が減ってメリットはあったのだと思いますが、一応ユーザー視点のサービスと言えるでしょう。

 そして飲酒運転が厳罰化され、後部シートのシートベルト着用が義務化され、自転車についてもさまざまな安全策が施されるなど、規制的な施策も頑張っていると思います。安全講習のビデオも役に立つ、良い内容だと思いました。

 で、その結果つくづく思ったのは... やっぱり車ってものすごく不完全で危険な交通手段であるということです。安全講習のビデオで「一瞬の不注意で、自分だけでなく、様々な人の人生を狂わせてしまうのです...」なんてのを見せられると、免許は更新したものの、どんどん運転する気が失せてきます。いつも細心の注意を払っていたとしても、どこかで一度事故を起こせばとてつもなく重い十字架を背負うことを考えると、もう自分ではあまり運転したくないなぁというのが正直な気持ちです。

 誰もが、自由に、高速で走り廻ることの代償は決して小さくありません。おそらく持続可能な社会の交通手段は、移動する側も、周りの人も、もっと安心できる、安全な形のはずだと思うのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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2008年10月18日

来週のイベント

 今週は土曜日までびっちりと予定が詰まっていて(^^;)、スペインに出かけていたのがまるで一カ月前のように感じられる長い一週間でした。

 来週もまた忙しい一週間になりそうですが、いつもとはちょっと違うところでお話をさせていただく機会があって楽しみです。一つは学生の方々向けの「ダイワJFS・青少年サステナビリティ・カレッジ」です。

 カレッジ第三期目のテーマは「多様性とサステナビリティ」だそうで、僕はそのトップバッターで、23日(木)に「企業が生物多様性保全に取り組む意味」をお話しします。

 もう一つは翌日24日(金)に岡山で開催される、「新エネ・省エネ・CSRセミナー開催」です。ISEPの飯田哲也さんが「グリーンマーケティングを考える」というタイトルでお話しになり、僕のタイトルは「いまなぜCSRに取り組む必要があるのか〜10年先に生き残り続けるために〜」です。

 それから、僕はダイワJFSカレッジと重なるので残念ながら出席できないのですが、10月23日には、環境省の主催で「生物多様性条約第10回締約国会議に向けた意見交換会」がありますね。夕方6時から8時までだそうです。

 また、CSRをさらに一歩進めて、社会のあらゆる組織が社会的責任(SR)を果たすことを考えるということで、「SRフォーラム」も同じ日の10〜17時に開催です。SRという考え方は欧州ではかなりポピュラーになっているようですが、日本ではまだこれからです。こちらも僕は他の仕事と重なるので残念ながら参加できないのですが、どんな議論が展開されるのかは楽しみです。

 というわけで、来週も気になるイベントがいろいろありますね。明日はそれにそなえてゆっくり休養... する前に、資料の準備です(^^;)

今日もご訪問、ありがとうございます。
今週はどんな一週間でしたか? そして、来週は?
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2008年09月22日

アファンにて

 今日は生物多様性の保全に取り組み企業の集まりJBIBのメンバーの皆さんと、長野県黒姫にあるアファンの森へ。

 ここは作家のC.W.ニコルさんが、ご自身が敬愛する日本の森を復活させるために、私財を投げ打って20年間かけて整備してきた森です。今回はラッキーなことに、ちょうどニコルさんが黒姫にいらっしゃる時間に訪問することが出来たので、ニコルさんご本人からその思いを直接うかがうことができました。

 いわゆる天然林とはまったく性格が異なりますが、人間が手を加えることで森がどのように変化するのか。私たちはどのように森と関わっていったらいいのか。いろいろなことを考えさせてくれるフィールドです。

 46年前にニコルさんが始めて来た日本は、生きものたちにとっても、子どもたちにとっても、天国のように見えたと言います。しかし、現在の状況は...

 ニコルさんもそれを何とかしたいと森の再生に打ち込んでいらっしゃるわけですが、それでは私たち自身はこの国を、この国の自然をどうするのか? 「もっとちゃんと考えないとバチが当たるよ」そう言われたような気がして、今の時代にこの国に生まれた責任を改めて感じました。このままじゃ、あまりに恥ずかしいですよね。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。
皆さんの身の回りの自然は大丈夫そうですか?
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2008年09月07日

「目覚まし」は鳴っている

 今日の夕方も東京は激しい雷雨に見舞われました。地下鉄に乗ろうとしたら、僕が乗る線は大丈夫でしたが、いくつかの私鉄が落雷による停電で運転を中止していました。新幹線もしょっちゅう止まっていますし、今年の夏は明らかにいつもより雷雨や集中豪雨が多いように思います。

 これが気候変動のせいかどうかはわかりません。しかし、気候変動が進展すれば、空気中の水蒸気の量が増え、激しい雨が発生しやすくなると言われています。雨が増えると鬱陶しいというレベルの問題ではなく、しょっちゅう列車が止まってはスムーズな日常生活が送れなくなってしまいますし、今年の夏のように増水した川での事故も増え、社会生活に大変な影響を与えることでしょう。
 ゲリラ豪雨をもたらす原因は、発達した積乱雲だ。雨の時間は短いが、1時間に100ミリ超の猛烈な雨を降らすことがある。気象庁によると、30〜50ミリが「バケツをひっくり返したような」雨。神戸市都賀川の事故では、上流付近で1時間36〜38ミリ、東京都豊島区のマンホール事故でも1時間66ミリの集中豪雨があった。

 積乱雲は、雷や突風の原因ともなる。東京都心では7月に7日雷を観測し、7月としては最近50年間で最多で、平年(2・3日)の約3倍だった。福井県敦賀市のイベント会場でテントが突風で飛ばされ10人が死傷するなど、突風被害も相次いだ。
 (中略)
 異常気象は、地球温暖化や、都市部でのヒートアイランド現象も一因と考えられている。気象庁によると、日本の年平均気温は、最近の100年間で約1度上昇。特に東京では1月の平均気温が過去50年間で2・62度も上がった。1時間の降水量が50ミリ以上の集中豪雨は、76〜87年に全国1000地点当たりで平均年162回だったのに、98〜07年では年238回に増えた。
出典:「異常気象:豪雨・雷・突風、地球温暖化の影響?異常ニッポン」(毎日.jp、2008年8月25日)

 今後、この夏の統計がまとまれば、おそらく今年の夏は98〜07年よりもさらに一段と集中豪雨が増えたのではないでしょうか。これは、偶然なのか、そういうトレンドが始まっているのか?

 今年の異常気象の原因が何かはわかりません。しかし、気候変動は確実に異常気象をもたらしますし、未だ気候変動の進展は減速していないことを考えれば、今後さらに異常気象はひどくなりそうです。そうなれば、私たちの日常生活がかなり困難になることは、想像に難くありません。

 だから、気候変動は困るんです。100年先に気温が上がるのではなく、このままどんどん気候が変わっていけば、すぐに今までの普通の生活が出来なくなってしまう。それが気候変動の恐ろしさです。

 今までと明らかに違う天気に振り回されて、「今年はたまたま変な天気だな」としか思わないのか、「これは本当に大変なことになってきた」と思うか。それが私たちの運命の分かれ道なのでしょう。目覚ましはなっています。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。
連日の雷雨、どう思います?
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2008年08月28日

こんなモノ、要らない

 ブログミーツカンパニーというサイトをご存じでしょうか?  一般ユーザ(消費者)のエコなアイディアを集め、サイト上で賛同者を募ります。その声をまとめて企業に提案し、見事にそれが採用されたら、今度は口コミでそれを応援しようというものです。

 現在「進行中の提案」を見てみることこれがなかなかおもしろい。たとえば販売店向けの提案は、以下のようになっています。
1 生ゴミを堆肥化/スーパー
2 店舗前に自販機いらない/コンビニ
3 規格外の野菜も販売して/スーパー
4 冷蔵庫にフタを/コンビニ、スーパー
5 リユース容器に販売して/コンビニ、スーパー
6 過剰包装を減らそう/パン屋
7 もっとレジ袋を減らす工夫を/コンビニ、スーパー
8 夜間照明等を節電して/コンビニ
9 付属調味料はいらない/スーパー

 どれもなるほどと思うものばかりではありませんか? この中で僕が激しく同意するのは、「店舗前に自販機いらない」と「冷蔵庫にフタを」です。

 本当はコンビニの全国一律24時間営業はやめていただきたいと思うのですが、それがすぐには無理だとしても、24時間開いているお店の前に、24時間自販機が動いているというのは、まったく理解不能です。

 おそらく世界でも日本ほど自販機が多い国はないと思います。日本中の自販機は550万台もあるそうですが、それを動かすのに必要な電気は、原発1基分とも、2基分とも言われています。恐ろしくなる量です。

 少なくともコンビニの店の前にある必要はないでしょうし、同じところに何台も並んでいる必要もないでしょう。それを止めただけで、ほとんど利便性は損なわずに、相当の電気を節約できるはずです。

 あるいは冷蔵庫のフタ。冷凍食品やアイスクリームのみならず、最近は飲み物用の大型冷蔵庫にも扉がないお店が増えています。扉がない方が、お客さんの手が伸びやすく、売上が伸びるのだそうです。

 そういうお店を見ると、そのチェーンは何を考えているんだろうと思ってしまいます。今やどのコンビニチェーンも、「環境に配慮しています」、「地球温暖化防止に巨力しています」と盛んにアピールしていますが、そう言う横で冷蔵庫が開けっ放しでは、まったく説得力ありません。むしろ本気でないことを自ら告白しているようなものです。

 さて、こうした提案に皆さんはどう思われますか? 賛成の方はぜひ投票してください。賛成の方が100人集まると、その声が企業に提案されます。

今日もお立ち寄りよりいただき、ありがとうございました。
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2008年08月23日

世界は残された時間を無駄に費やしている

 ガーナの首都アクラで、気候変動枠組み条約の作業部会が始まりました。その中でボーア事務局長が述べた言葉がショッキングでした。「(世界は)残された時間を無駄に費やしている」、「家が燃えているというのに、口論に時間を費やす人はいないだろう」、「次段階の枠組みづくりに残された時間はほとんどない。時計は確実に進んでいる。今回の協議で合意に達しなければならない」。本当にその通りです。


 例えば、気候変動の影響はさらに大きくなりそうなこともわかってきました。


 さらに、極域の氷の融解はどんどん進んでいます。


 もしかするとやはり今年は北極海の海氷面積は史上最小を更新してしまうのでしょうか... 気になって、調べてみると....
AMSRE_Sea_Ice.jpg

出典:「海氷面積情報」(北極圏ウェブサイト)
 8月22日現在の海氷面積は555万平方キロ。かなりの速度で溶けているものの、去年の同じ時期よりは小さくなっていないようです。ふぅ、一安心です。

 そう思ってから、ハッとしました。なんだ自分だって「都合がいいニュースにホッとして、不都合な事実からは目をそらそうとしている」んだと。

 自然現象には必ず振幅があります。問題は、進んだり、戻ったりを繰り返しながら、結局どちらの方向に向かっているかです。マクロで見れば明らかに気候変動は進んでおり、小さな揺れに一喜一憂している場合ではないのです。

 楽観的な観測や議論に時間を無駄にしている余裕はありません。もはや、行動するしかありませんね。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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2008年08月17日

TV番組2題

 お盆の週末最後の今日やっと時間を取ることが出来、以前から見たかった番組をビデオで見ました。NHK BS1が6月(^^;)に放映した<シリーズ 地球は訴える 〜大地〜>「アグリビジネスの巨人 “モンサント”の世界戦略」です。

 化学会社からはじまり、農業関連分野で文字どおり世界を席捲する勢いのアメリカ、モンサント社のビジネスに疑問を投げかけるフランス製作のドキュメンタリーです。
■「アグリビジネスの巨人 “モンサント”の世界戦略 前編」(NHK)
■「アグリビジネスの巨人 “モンサント”の世界戦略 後編」(NHK)



 詳細な内容については以下のブログなどをご参照いただきたいと思いますが、この番組ではおもにモンサントが開発した除草剤ラウンドアップと、ラウンドアップへの耐性を持つ遺伝子組換え作物(GMO)を中心にストーリーが展開していきます。
■「食糧を武器にしたモンサントの世界戦略の脅威 PART I」(COCCOLITH EARTH WATCH REPORT)
■「食糧を武器にしたモンサントの世界戦略の脅威 PART II」(COCCOLITH EARTH WATCH REPORT)
■「<シリーズ 地球は訴える 〜大地〜> アグリビジネスの巨人“モンサント”の世界戦略 前編」(TVから世界へ情報発信! )
■「<シリーズ 地球は訴える 〜大地〜>アグリビジネスの巨人“モンサント”の世界戦略 後編」(TVから世界へ情報発信! )

 しかし、本当の問題はGMOではありません。いみじくもモンサントの社長も言っているように、GMOそのものがいいのでも悪いのでもなく、使い方の問題です。GMOを利用して、世界の農業を囲い込んでしまおうというモンサントの強引なやり方こそもっとも非難されるべきものでしょう。

 そもそもこの番組は反モンサントの立場のフランスのジャーナリストが製作したものですので、どうしてもモンサントには都合の悪い話ばかりが並び、もしかしたら一方的なのかもしれません。しかしそれにしてもモンサントのやり方は、GMOやそれにまつわる危険性についてある程度の予備知識を持って見ても、驚くことの連続です。

 GMOを認可させるために自国(=米国)政府に圧力をかけるのはあたり前。そればかりか、イギリス政府にも圧力をかけ、モンサントに疑問を投げかける研究者は次々に職を追われています。

 日本では現在、GMOを原料に使う場合には表示することが義務づけられています。欧州よりはかなりゆるい基準ではあるのですが、もともとはアメリカ政府に配慮してなかなか義務化しようとしなかった日本政府が、消費者感情に対応する流通業の動きがあってなんとか義務化になったのです。ところがアメリカでは、なんとGMOを使っていることを表示しては「いけない」のです。表示することが法律で禁止されているのです。これにはビックリしますね。

 そしてモンサントによる種子の独占と、農家に対する徹底的な締めつけ。ちょっとでも反動的な農家は訴訟の対象になり、裁判に敗けて破産するか、根負けして和解するかしかありません。巨大企業を相手に、農家にはとても勝ち目はないのです。

 政府がGMOの導入を認めない国でも安心はできません。意図的にGMOをばらまき、遺伝子を汚染させようとしているのではとの疑いもあるようです。

 さらに悲惨なのは、GMOとセットの強力な農薬の影響による健康被害や、農薬や種子代の経済的負担に耐えられず、絶望して死を選ぶ農民が増えていることです。

 こうしたモンサントのやり方を見ていると、単に自社の利益を考えているだけではなく、食料を通じて世界を支配しようとしている巨人の姿が浮かび上がってきてゾッとします。

 モンサントの言い分も聞いてみたいとは思いますが、「対話」を方針としておきながら取材は拒否するところをみると、相互の理解は難しいかもしれません。

 さて、今日はこれに続いて珍しくテレビも見てしまいました。「世界ウルルン滞在記」が残念ながら間もなく終了するそうで、今日は東ちづるさんのドイツ国際平和村でした。

 東ちづるさんとドイツ国際平和村のことはサスラボでも何度か取り上げましたが(「平和は祈るものではない」、「ウルルンにうるうる」)、最初に訪れてからもう9年が経つのだそうです。その間、しっかりと平和村を支援する活動を続ける東さんの姿勢には本当に毎回感心します。

 そして今回とても嬉しかったのは、そんな東さんの姿がきっかけになったのでしょう。これまで9年間で総勢133名もの日本人ボランティアが平和村を訪れ、子どもたちの世話をして来たのだそうです。今日番組に登場した方には、ここでボランティアをするために大学でドイツ語を勉強したという方もいて驚かされました。そして、熱心で献身的な日本人ボランティアの影響で、平和村の運営方針も少なからず変化したといいます。そして今や平和村には日本語サイトもあるのです。人々の行動が組織や仕組みを動かすのです。

 そこまでは出来なくいけれどと、番組を通じて寄せられた募金だけでも10億円近いのだそうです。これだけの人に影響を与え行動を起こさせた東さんと姿勢と行動には本当に頭が下がります。そして、彼女に感銘を受けて行動に移したボランティアの方々にも、同じように敬意を表したいと思います。

 それにしても、今日の番組に出てきた日本人のボランティアは女性ばかりでした。男性もまったくいなかったわけではないのでしょうが、なぜ女性が圧倒的なのでしょうかね?(^^;) 

 一方、今日の番組を見ていて本当に憤りを感じるのは、こうした子どもたちは自分たちの利益を争う人間の争いの被害者であるということです。最近の平和村に運び込まれる子どもたちは明らかに症状が違ってきたと言います。爆発や銃撃で直接怪我をしたのではなく、おそらく化学兵器か放射能の影響と思われる原因不明の病気や障害が増えているのだそうです。

 自分の利益だけ考えてとてつもなく愚かしいことをする人間もいれば、他の人のために私欲のない行動をする人間もいるわけですが、その両方がいることに、そして自分の利益とは無関係の行動をする人に動かされる人がいることが、私たちの希望だと思います。

 自分の仕事が、行動が、社会と言わずとも、周囲の人いどういう影響を与えられるかを考えて、また明日からの仕事に励みたいと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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2008年08月08日

今日は888

 ケータイ電話の画面をふと見ると、今日の日付は8.8.8。「8が並んで縁起がいいなぁ(*1)」と思った次の瞬間、「あ、そうか、だから今日が開会式なんだ」と今ごろになってオリンピックのことを思い出しました(^^;)。
*1:中国語では8は「末広がり」ではなく、「發財(=財をなす)」の發と同じ音で縁起がいいのだそうです(笑) まぁ、「発展」の發でもあるのですが...

 それほど僕はスポーツ音痴というか、オリンピックにも興味はありません。ところが、夜になって珍しくテレビのスイッチを入れてみたら、ちょうどオリンピックの開会式の中継中でした。

 国の威信をかけた大迫力の演出もすごかったですけれど、その後に続く204の国と地域の選手たちの入場行進が実に印象的でした。

 アメリカのように1000人を超える大選手団を送り込んだ国もいますが、大半の国々は数人からせいぜい10人とか20人程度。滅多に名前を聞くことがないような国もあり、開会式を見ていなければこの先ずっと思い出すこともなかったかもしれません。

 そんな様々な国々の選手が入ってくる度に、そんな国があったなぁ、どんな生活をしているのかなぁ、などと様々な思いが浮かんできます。選手たちが民族衣装やそれをモチーフにした制服に身を包んでいる国も多く、世界の国々の多様性になおさら思いを馳せることになります。

 社会主義の国もあれば(あ、今回は開催国もそうですが(笑))、戦乱や災害に傷つき苦しんでいる国もあります。そして今年は、気候変動で沈み行くツバルも参加しています。本当に世界は広いなぁと思います。

 この様々な背景・事情を背負った多様な地域と国々の人々、まさに世界中の人々が北京に集まったことの意味はたしかに大きいと感じました。今回のオリンピックのテーマは、「一つの世界、一つの夢(One World, One Dream)」だそうです。

 今の世界はお祭り騒ぎをしている場合じゃないなどと野暮を言うつもりはありませんが、北京オリンピックが単にスポーツの祭典として注目を集めるだけでなく、世界中が思いを一つにする機会になることを切に願いたいと思います。それでこそ、世界の「発展」のスタートに相応しい、8.8.8です。

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2008年08月05日

ブナに囲まれる

 今日から八甲田に来ています。標高を稼ぐに連れ道路の脇にも立派な樹が増えて来ました。そう、ブナの林です。この林を見ていると自然に、ここが自分たちの故郷なんだなという気持ちが心の奥底から湧き上がってきます。なぜだか、針葉樹の森よりも、ブナの明るい林の方がしっくり来るのです。

 ホテルに到着してみると、嬉しいことに立派なブナの林に囲まれていました。早速温泉に浸かったのですが、お風呂の外もブナ! 夕食をいただいたレストランでも、すぐ近くにブナが見える窓側の席でした。地元の素材をたっぷり使ったお料理もおいしかったのですが、この景色を見ながらゆっくり食事をするだけで、豊かな気持ちになれます。

 長い間風雪に耐えてきたブナの大木たち。その強さが、積み重ねられた時間の長さが、そしてその包容力が、そんな気持ちを呼び起こすのかもしれません。

 幸か不幸か、滞在中のホテルは部屋ではインターネットが使えません。ケータイの電話もあまりよく入らないので(^^;)、しばしデジタルな世界とは離れて、ブナの林や周囲の自然を堪能しようと思います(笑)。

 というわけで、今日は短いのですが、この辺で...

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2008年08月04日

巨大ねぷたが出来るわけ

 この時期の青森(県)というのねぶた(ねぷた)祭りがすぐに思い浮かぶ方もいるかと思います。青森市のねぶたがもっとも有名ですが、それ以外にも、弘前市や五所川原市をはじめ、青森県内各地に少しずつ趣のことなるねぶたがあります。

 その中で僕がしばらく前から興味を持ったのは、五所川原立佞武多(たちねぷた)です。その名の通り、立ち上がった姿のねぷたが特徴で、中には20mを越す巨大なものもあります。

 明治以降、市街地に張り巡らせられた電線のせいで巨大な山車は運行ができなくなり、各地で山車の大きさが電線の高さに制限を受けるようになります。もちろん五所川原もその例外ではなかったのですが... 偶然古い巨大なねぷたの資料が発見されたことを契機に、1998年に一回限りの復活として巨大な立ちねぷたが復元されたのです。

 ところが見事に復元された立ちねぷたを見た町の人々が、それでは実際に町の中を再び運行させようと力を合わせのです。資金も、技術も、すべてが手探りで始まり、決して順調ではなかったそうです。

 しかし、多くのボランティアの協力と熱意によって立ちねぷたが作られ、邪魔な電線は地中に埋設され、ついに22mもある巨大ねぷたが再び毎夏、五所川原の街を運行するようになったのです。

tachineputa.jpg

 22mと言えば、五階建てのビルに相当する高さです。暗闇の中にこの巨大な山車が登場するとそれだけでも迫力がありますが、2車線の道幅一杯に広がったこの巨大な山車がゆっくりと進む様子はそれは壮観です。特に四辻で方向を転換する際には、まるで生きもののように巨大なねぷたがぐるりと回転し、思わず歓声が上がります。

 これだけの祭ですから、現在では観客動員数は弘前のねぷたよりも多く、また東北三大祭の一つの竿燈(秋田市)をも大きくしのぐといいます。決して意図したわけではありませんが、地元の人たちの「情張り魂」の結果、人口わずか6万人の小さな地方都市に、ねぷたの間に60万人を超える観光客を集めるまでになったのです。

 祭りに参加している地元の方々を見ていると、誰もが持っているエネルギーをすべて一度に発散させるかのように夢中な様子で、いかにこの祭りを楽しみにしてきたのか、それにかけているのかが伝わってきます。

 市でも、立ちねぷたの運行のための、狭い道路を拡幅したり、電線を地中に埋設したりして協力しています。たかが祭にと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、いやむしろ一年のわずか数日間のためだけに、これだけのエネルギーを注ぎ込み、徹底してやってしまう潔さに強い魅力を感じます。また、祭によって地域全体が一体になることをとても羨ましく感じました。そして何より、こういうお祭りがある暮らしこそ、豊かな生活と言えるのではないでしょうか。

 今年の五所川原立佞武多は今日8月4日から8日までの5日間、毎日開催されます。現地まで行けないという方はインターネットライブ中継(録画もあり)(五所川原情報サイト)でご覧いただくことも出来ますし、別の時期になら訪問できるという方は、立佞武多の館をお訪ねいただければ本物の立ねぷたを一年中いつでもご覧になれます。季節によっては製作のボランティアにも参加できるそうです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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2008年08月02日

水の使い方を見直す

 昨日8月1日は「水の日」、そして7日までの一週間は「水の週間」です。先日も少し水のことを書きましたが、少しまた水のお話をしたいと思います。

 先日も書いたように(「東京砂漠は本当だった」参照)、雨量で見ると豊かそうに見える日本の水資源も、一人当たりにするとかなり少なく、関東地方はエジプトと同じ程度の値になってしまいます。

 ところが私たちはまさに「湯水の如く」水を贅沢に使っており、一人当たりの使用量も増えています。2004年の数値では日本人は一人一日314リットルを使っており、これは40年前に比べると2倍近い値になっています。
出典:「水の利用状況」(国土交通省土地・水資源局水資源部)

 その原因は核家族化や、ライフスタイルの変化などと言われています。かつては家族何人もが一つのお風呂を使っていたのが、今や一人や二人で使ったり、あるいは朝晩シャワーを使ったりと、どんどん贅沢になったのです。

 一方世界に目を転じれば、乾燥した地域に住む人々は、真夏でも一日わずか25リットル程度の水で暮らしているということもあるようです(アフガニスタンのムハマンド一家の場合、出典:「みずものがたり―水をめぐる7の話」)。私たちがいかに浪費しているかがわかります。
 
 さて、日本の家庭では水をおもに何に使っているかというと、一位はトイレで28%、二位がお風呂で24%、三位が炊事の23%、そして4位が洗濯の17%です。

 そして実は今はそのどれもが、簡単に節約することが出来ます。例えば最新式のトイレは、今までのトイレの1/3の水しか使いません。お風呂の場合はまだ節水は難しいのですが(将来は水の使用量が約1/20ですむ泡のお風呂が普及するかもしれませんが)、シャワーは節水型のヘッドに交換すれば3〜5割の節水が可能、もちろん快適性は変わりません。

 台所でもっとも水の使用が多いのは食器洗いなのですが、最新式の食器洗浄器であれば、手洗いに比べて1/10の水で済む場合もあるようです。洗濯も最新のドラム型洗濯機もかなり節水型になっているようです。

 ただ問題は、食器洗い器やドラム型洗濯機の場合には、電気を余計に使う場合があることです。水も節約したいのですが、そのために電気を使うとなると、総合的な環境負荷とはしては微妙です。

 しかしトイレやシャワーの場合には、節水型にするだけで電気も使わずに確実に節水ができます。特にシャワーは費用もあまりかかりませんので、検討してみてもいいかもしれませんね。

 そしてもちろん、使い方やライフスタイルで節水するのは、手軽で、安上がりで、おそらく副作用もほとんどありません。水を多く使う夏だからこそ、水のことを考えてみませんか?

 ちなみに、今のあなたの水のお使い方がどうかは、例えば「節水エコチェッカー」(TOTOきっずエコ研究所)でチェックできます。ちなみに、わが家はまだまだ節水の余地ありでした(^^;)

読んでいただいて、ありがとうございました。
節水エコチェックの結果はいかがでしたか?
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2008年07月31日

二人で食事を

 飢餓が起きるのは、必ずしも食料が足りないからではありません。幸いなことに、世界全体で見ればまだ、十分な量の食料は存在しています(あくまで、「まだ」ですが)。問題は経済的、物理的な理由でそれがうまく分配されていないことにあります。

 その結果、世界人口のうち10億人が飢餓に苦しみ、その一方で別の10億人は肥満など食事が原因の生活習慣病に苦しんでいるのですから、皮肉なものです。

 もし私たち先進国の住民がより健康的で無駄のない食事を楽しみ、その分の余裕を食べ物がなくて困っている地域の人々と分かち合うことができれば... こんな素敵なことはありません。

 このシンプルな思いを実現しているのが、昨年秋に日本で誕生したNPOのTABLE FOR TWO(以下TFT)です。「TABLE FOR TWOとは、先進国の食卓(TABLE)に出される健康的な食事が、開発途上国の食卓(TABLE)の学校給食に生まれ変わることを意味」しているそうです。

 具体的には、TFTに賛同する社員食堂やレストランでは、TFTのヘルシーメニューガイドラインに従うヘルシーメニューを提供します。ヘルシーメニューとは、一食730kcal前後で、栄養のバランスが取れており、野菜を多く(目安として70g以上)含むものです。

 このヘルシーメニューが購入されるたびに、1食につき20円がTFTに寄付されるのです。20円はちょうど、途上国における給食1食分の費用にです。この20円はその食事を取った方からの寄付ですが、企業がそれと同額をマッチングギフトすることもできます。

 寄付金は、途上国(今のところウガンダ、ルワンダ、マラウィ)の学校給食に使われます。こうしてTFTのヘルシーメニューを選ぶことが、先進国の私たちと、途上国の子どもたちの、二人分の食事を賄うことになるのです。

 既に多くの企業、大学、官公庁がTFTに参加していますが(参加団体リスト)、残念なのはこうした団体の関係者でなければヘルシーメニューを食べて、TFTに協力できないことです。食堂運営会社として参加しているところも増えてはいるのですが、まだどこでもといわけにはいかないのです。

 比較的誰でもアプローチできそうなものには、たとえば日本橋三越のミクニで発売されている「黄色い幸せのランチボックス」がありますが、こんなハッピーなお弁当やレストランのメニューを毎日楽しめるようになって欲しいですね。

 TFTは手軽にできるCSR活動として参加する企業も増えています。社食のある企業や団体にお勤めの方は、会社に提案をしてみてはどうでしょうか? 自分一人だけでなく、会社全体を巻き込むチャンスです(笑) あなたの一言が、何百人の子どもたちの食事を生み出すのです。

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2008年07月14日

ブログの効用?

 ここしばらく、いろいろなところで講演をする機会が続いています。今日、明日は滋賀へ出張です。

 そんなときに、「ブログを読んでいます!」とおっしゃってくださる方によくお会いします。ブログを書くときには読んでくださる方を特定しているわけではないので結構好き勝手に書けるのですが、いざ実際に読んでいる方が目の前に登場すると、ちょっと照れます(^^;)

 さらにそれが仕事関係の方だったりすると... 冷や汗が出て来そうです(^^;) ただ、そうやって以前からブログを読んでくださっている方だと、お互い旧知のように感じて、比較的すぐに話が弾むような効用もあります。少なくとも、僕が何を考えているか、どこに行ったか、なんていうことは筒抜けですから(^^;)

 実は特定の人に手紙を書くようなつもりで記事を書くということも、一時期試してみたことがあります。ところがどうもそのメッセージは伝わらないというか、やはり人によって何に興味を持つか、それをどう受け止めるかは予想どおりにはいかないのです。

 もちろん僕の書き方、伝え方が下手というのが最大の原因なのですが(笑)、同じ話を読んでも、何をおもしろいと思うか、どう感じるかは人それぞれなのですよね。そう思うと、特定の人へのメッセージというよりは、いろんな方を想定して、硬軟織り交ぜて、ときどき面白いと思っていただける話題があればいいかな、とそんな気持ちで書くようになりました。(下手な鉄砲も...!?)

 そしてもう一つは、やはり自分が面白いとか、スゴイとか、心の底から感じたことでなければ、他の方にも伝わらないだろうなと思うのです。であれば、特定の誰かでなくても、一人でも多くの方にそのことを伝えたい、知って欲しいと、興味を持っていただけそうなすべての方に書こうという気持ちもあります。

 昨日読んだ「自分のためのエコロジー (ちくまプリマー新書)」という本がとても面白かったのですが(そのことはまた後日...)、その中に、「自分が思っていることは他人も思っている。他人が思っていることは自分も思っている。」というような意味の文章がありました。これだけ読むとなにやら神秘主義の香りが漂って来そうですが(笑)、そうではなくて、私たちは同じ社会環境の中で生きているので、案外同じようなことを考えているものだ、とそのぐらいの意味のようです。

 でもその「なーんだ、他の人も同じように思っていたんだ」と感じることが、新しいものを作り出したり、これまでのやり方を変えるための、勇気になり、力になるんだ。そんな文脈でした。

 サスラボも、「へぇ、なるほどね」だけでなくて、「なーんだ、そうなんだ」と、皆さんがそう思ってくださる場になってくれるといいなと思います。

 そして例えば僕が「へぇ、スゴイな」と思ったことが、皆さんにも同じように感じていただいて、皆さんのお知り合いにも伝えていただければ... きっと次々にいろいろな反応が広がっていくんじゃないかと思います。

 毎日ブログを読んでくださるだけでもとっても嬉しいですけれど、面白かったらそれをお友だちにも伝えていただいたり、僕にも感想をフィードバックいただいたり、そんな風に反応していただけるともっと嬉しく思います。(あ、でも折角ご感想をいただいたのに、立て込んでいるときにはなかなかお返事ができないことがあります。お返事が遅れている方、ゴメンナサイm(__)m)

 そしてもちろん、今日のこの文章も、毎日サスラボを楽しみにして、こうして最後まで読んでくださったあなたのために書いています! いつも、ありがとう!

PS ついでに、求人広告です。ブログを読んで同感するだけではなく、一緒に仕事をしてみたいと思う方... 僕のオフィスでまた事務アルバイトを募集中です。ご興味がある方は、是非!

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2008年07月09日

洞爺湖で得たもの

 結局何が決まったのでしょうか? 気候変動は2050年に50%削減、2020年までに「野心的な中期目標を」という足踏状態の抽象的な結論しか、あまり野心的には思えない方々は導き出せなかったようです。
 予想どおりと言えばその通りなのですが、もしかしたら万が一の番狂わせがと淡い期待をしていたのに、やはりそれは夢に終わったようです。

 経済に関しても、有効な処方箋なしです。
 ここに集まった首脳陣にとっては、自分の人気が上がるか下がるかの程度の問題なのかもしれませんが(もはやこんな結論しか出なくても、下がりすらしないかもしれませんが...)、困難な状況に直面している人々にとっては生死にかかわる問題が、未解決のまま先送りにされてしまいました。これでは、その社会的地位と権力に応じた責任、リーダーシップを果たしているとは言えませんよね。

 ちょっと話がそれますが、今日久しぶりに本屋さんを覗いてみたら.... いろんな雑誌が環境特集をしているので、ビックリしました。環境雑誌ではなくて、ビジネス誌が、そしてかなり軟弱な雑誌までがエコ特集です。単なる商売なのか、ブームなのか、それとも経済面も含めて切実な問題になって来たのか... ある漫画には「テレビ会議にしないで、洞爺湖まで飛行機を飛ばして集まって来ているうちはまだ本気じゃないだろう」とあって笑ってしまいましたが、見透かされていますよね。

 むしろここには集まらなかった方々の中に、本当に真剣に考え、まずは自分の責任を果たそうとしている方もいるようです。
 金額は大き過ぎてちょっとよくわかりませんが(^^;)、あるいはもともとノリシロが大きいのかもしれませんが、それでもCO2を18%削減です。チャーター便の利用を控えというのはなんとも豪気でありますが(笑)、そもそも欧州内では飛行機どころか、基本的には列車での移動に切り替えたという話も聞きます。セレブ中のセレブが、自ら行動を変えることは、説得力がありますよね。ノーブレス・オブリージュです。

 ちょっと笑ってしまったのは、これ。
 フェラーリがCO2削減をするなんて、なんとも似合わない気もしますが(笑) よっぽど世間の目が冷たくなって来たのか、それともこれも、ノーブレス・オブリージュを果たそうとするオーナーへの売り込み方法なのでしょうか?

 サミットそのものは残念ながら成果なしと言わざるを得ませんが、この勢いだけは僕たちが絶やさずに引き継いでいきたいですね。

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2008年05月29日

国境で考える

 スウェーデンの南西、デンマークを望む港町ヘルシングボリが今回最後の訪問地でした。ここで開かれた環境地方自治体の国際会議(International Eco-Municipality Conference)に出席した翌日、近くの駅から列車でコペンハーゲンに向かいました。

  コペンハーゲンとの国境近くにあるマルメ市で列車を乗り換えると、コペンハーゲンに通勤したり、コペンハーゲン空港から旅立つ人たちでいっぱいでした。

 長さ7845mでヨーロッパ最長のエーレスンド橋を渡ると、もうそこはデンマークです。ただイミグレーションもなければ、国境の存在を示すような標識もなく(少なくとも僕は気付きませんでした)、人々はきわめて自由に行き交っていて、国境のなくなったEUを実感します。

 それでもコペンハーゲン中央駅で列車を降りると、流通する通貨がスウェーデン・クローナの代わりにデンマーク・クローナになり、構内を歩いている人々の雰囲気も若干異なることに、国境を感じました。

 飛行場に行くべき時間まで少し余裕があったので、コペンハーゲンの街中も歩いてみました。建物がゲルマン的な雰囲気であることもスウェーデンとは大部違うのですが、何よりお店や看板、それも国際ブランドのそれが多く、よく言えば賑やか、悪く言うと商業化された印象です。あらためて、スウェーデンの街は落ち着いていて、静かであったことを痛感します。隣同士であっても、国民性や考え方の違い、あるいは政策の違いによって、街が、社会が、大きく異なるのですね。

 そういえばコペンハーゲンへくる途中、車窓からは海岸沿いにあるスウェーデンの原子力発電所の大きな煙突が二つ見えました。一方、橋の上からは、デンマーク名物の洋上風力発電所の風車が多数整然と並んでいました。街の景色や暮らし方はより自然重視に見えるスウェーデンも、電力に関してはデンマークよりむしろ遅れているようにも思えます。

 一概にどのやり方、どの社会がベストだと言うことは難しいわけですが、いやだからこそ、何を重視してどのような社会を作るのかを真剣に考え、議論することが需要であるように思います。

 過去10年で持続可能性側に大きく舵を切ったスウェーデンの様々な側面を見て、手掛かりはたくさん得ることができました。それでは日本はどこに向かうのか、何から手を付けたらいいのか。そんなことを考えながら過ごして、10時間半後、日本に戻って来ました。考えたこと、気付いたことは、これからまた皆さんにご紹介したり、今後の仕事の中で具体的に活かしていきたいと考えています。

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2008年05月22日

スウェーデンへ

 20日から、いま世界でもっとも持続可能な社会に近い国、スウェーデンに出張です。スウェーデンの様子は今後いろいろとご報告したいと思いますが、まずは20日の朝のことを少し書きたいと思います。

 成田からストックホルムに向かった20日は、成田空港の開業30周年の記念日でした。ただ、僕がそれに気が付いたのは、飛行機の中で新聞を読んでなのだったのですが...(^^;)

 実際、この日の成田空港は別に特別なことはほとんどありませんでした。後から考えてみると、成田空港のマスコットらしきものの着ぐるみが歩いていたりはしていたのですが、少なくとも30周年らしい祝賀ムードはほとんど感じられませんでした。(むしろ、この日初めて日本に就航した、シンガポール航空の最新型大型機A380の就航祝いの方が目立っていました)

 成田の開業が5月20日という中途半端な日付なのは、本当は4月1日に開業する予定だったと思うのですが、その直前に過激派ゲリラが管制塔に突入し設備を破壊したために50日間遅れてしまったからです。当時はまだ子どもでしたが、すごい事件が起きるものだなとびっくりしたのを覚えています。

 そして反対運動の影響はまだ残っており、未だ当初の予定どおりの設備と機能は実現できていません。30周年と言っても、とても手放しで喜べる状況ではないのかもしれません。最初の一歩を失敗したために、その影響が30年以上にわたって尾を引いているという、きわめて残念な例です。最初にきちんとした対応をしていれば、こんなことは起きなかったのにと思うと、その失敗が本当に悔やまれます。

 そしてその結果、今の成田空港は、いえ日本の空の玄関は、他の国々に比べて大変見劣りするものになってしまっています。不便な成田に固執するよりも、羽田の国際空港としての整備を本格的に進めた方がよほど合理的だと思うのですが、それも成田との綱引きで進みません。

 プロジェクトの進め方のまずさに加えて、何を優先してやっていくかという総合的な視点のなさや、困難な状況の中で決断をして実現に向かって牽引していくというリーダーシップの欠如を露呈しています。

 こんなことを余計強く感じるのは、スウェーデンでは逆に、政治による決断、リーダーシップ、統合的な政策によって、きわめて短期間に困難な目標を実現しているからです。

 明日からはその具体的な例をいくつか紹介していきたいと思いますので、どうぞご期待ください。

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posted by あだなお。 at 06:03| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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